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PCRによるRNAiの効果確認が可能か? トピック削除
No.4363-TOPIC - 2007/06/06 (水) 11:20:09 - shRNA
現在レンチウイルスによるshRNA発現ベクターの効果を検討しております。配列のRNAi効果は目的タンパクとの共発現でWesternで確認したのですが、投稿論文のReviewerからReal time PCRでも確認するようにコメントがありました。しかし、タンパクが確実に減少しているにもかかわらずmRNAの減少がreal timePCRで再現できません。過去のスレッドをみてみるとPCRでの確認は難しいと記載が散見されますが、その機序やPCRでRNAiの効果をみるのが難しいことが明記している英文総説等ありましたら、ご教授いただければと思います。
 
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ありがとうございます。 削除/引用
No.4363-5 - 2007/06/06 (水) 21:03:32 - shRNA
大変参考になる意見をありがとうございます。
通りすがりさんにはSlicerに依存しない系の論文を紹介いただきありがとうございます。
さらにはprimerの設定まで丁寧に教えていただき助かりました。
私のような初心者には大変勉強になりました。

また、あべさんやそばさんの意見を見ると”できなかった”としてしまうのはまずい気もしてきました。さて、質問に対しての答えですが、
目的細胞でのRNAが十分とれないため、293への過剰発現系での確認を行っております。
恥ずかしながらRT-を置いていなかったので、DNA混入により差が出にくかったのかもしれません。早速RT-のコントロール実験をやってみることにします。
ありがとうございました。

可能です 削除/引用
No.4363-4 - 2007/06/06 (水) 17:51:17 - そば
RNAiの効果をRT-PCRで確認する方法は企業でも採用しているくらいですから、一般的方法と考えてもいいと思いますが・・・。
例えば、QIAGENの効果確認済みsiRNAはRT-PCRで効果を確認しているはずです。

個人的に思いますに、PCRによる定量は出来ないという方針で行くのは止めた方が良いと思いますよ。出来ている人の方が圧倒的に多いと思いますから。


トラブルシュートのために、逆に質問したいことがあります。

タンパクの抑制を過剰発現系で確認したとありますが、mRNAの減少も過剰発現系で確認しているのですか?

RT-PCRの検出の際にRT-のコントロールは置きましたか?

(無題) 削除/引用
No.4363-3 - 2007/06/06 (水) 16:24:05 - 通りすがり
>タンパク質レベルで確かに発現が抑えられているのであれば、mRNAレベルでも
>検出できる可能性が高く、実験自体も難しいわけではないと思います。

いやあ、決して簡単ではないですよ。以前のtopicでも出ててわかるように
かなりの人が失敗してますから。

>タンパクが確実に減少しているにもかかわらずmRNAの減少がreal timePCRで再
>現できません

おそらくRNAの変化が見れないのは、
自分の経験ではprimerの位置かもしれません、
誤解されがちですが、shRNAやsiRNAを取り込んだSliecer活性のある
RISCによるmRNAの切断はcomplementryな点で起きてる比較早い時間でおきているendo-clevage反応ですが、
その後、mRNAそのものの量の変化につながるような分解反応は
比較的kineticsが遅い未知のexonuclease活性によるものです。
ようするにshRNAを入れてmRNAは切れて翻訳にcompetentなmRNAはとりあえず
減少するので翻訳は抑制されタンパクは減少してますが
有る特定の時間で考えるとその時点でのmRNAの切断点以外の部分をみれば
決して量的に減っていえない場合はあります。
切断と分解はつながってますがイコールではありません。
下記の論文などを参考にしてください。

Orban TI, Izaurralde E.
Decay of mRNAs targeted by RISC requires XRN1, the Ski complex, and the exosome.
RNA. 2005 Apr;11(4):459-69.

Valencia-Sanchez MA, Liu J, Hannon GJ, Parker R.
Control of translation and mRNA degradation by miRNAs and siRNAs.
Genes Dev. 2006 Mar 1;20(5):515-24. Review.

そのためmRNAの5'付近に設計したshRNAなどによる切断効果を3'側などに設計したprimerで検出しようとしてもmRNAは切断はされていてもRT-PCRなどでは、
ほとんど量的には変化してないようなdataとして検出されることになります。
基本的にはprimerは切断点をはさむように設計してまた、24~72時間ぐらいの早い段階で、さらにmRNAの逆転写はrandom primerでなくoligodTを用いるようにしてみてやってみて、改善されるときがあります。

それでも変化が検出できなかったら、
non-cleavageなRISCにsiRNAが行って翻訳レベルでのみ利いてる
可能性は現実的にあります。
その場合はmRNAの量が変わってないのは正しいと結論するしかないですね。

やった方がよいと思う 削除/引用
No.4363-2 - 2007/06/06 (水) 11:59:29 - あべちゃん
ご質問の本筋とはそれますが、mRNAレベルの変化も観察すればよいと思います。

タンパク質レベルで確かに発現が抑えられているのであれば、mRNAレベルでも検出できる可能性が高く、実験自体も難しいわけではないと思います。
なので、Reviewerの機嫌を損ねないように、やっておくというのが最前だと考えます。
(良くも悪くも、Reviewerは神様ですから)

ただ、サンプルを調製するのが非常に困難であるとか、reviseを送る期限が厳しいといった理由がある場合には、shRNAさんがお考えのように、RNAによるチェックは必要ない或いは難しい問題があるといった回答をするのもありかなぁと思います。

あと、RNAi技術によるノックダウンはoff-target効果についても常に考える必要があり、Reviewerはその点から、mRNAでも確かに抑制されていることを確認すべきだと考えているのかもしれません。off-target効果なら、アミノ酸配列を変えないで塩基のみ変異を入れた目的遺伝子をAdd-backする実験によっても確認できますよね。

本題からそれて、申し訳ないですが、僕の感想です。

PCRによるRNAiの効果確認が可能か? 削除/引用
No.4363-1 - 2007/06/06 (水) 11:20:09 - shRNA
現在レンチウイルスによるshRNA発現ベクターの効果を検討しております。配列のRNAi効果は目的タンパクとの共発現でWesternで確認したのですが、投稿論文のReviewerからReal time PCRでも確認するようにコメントがありました。しかし、タンパクが確実に減少しているにもかかわらずmRNAの減少がreal timePCRで再現できません。過去のスレッドをみてみるとPCRでの確認は難しいと記載が散見されますが、その機序やPCRでRNAiの効果をみるのが難しいことが明記している英文総説等ありましたら、ご教授いただければと思います。

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