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培地中の酸素濃度 トピック削除
No.1007-TOPIC - 2008/04/21 (月) 14:47:34 - 酸素
現在、付着系の培養細胞を用いて低酸素の実験を実施しています。

低酸素の状態を再現するために、低酸素用のインキュベーターを別の研究室にて使わせてもらっていますが、すこし疑問があります。
低酸素インキュベーターは、インキュベーター中の酸素濃度を調整しているはずですが、これは実際に培地中の酸素濃度をどれくらい反映しているのでしょうか?また、これを試薬などを使用して調べる方法はあるのでしょうか?
仮に浮遊細胞を使用した場合、培養液上部と下部では低酸素の影響は違うのでしょうか?
また、低酸素インキュベーターを使用するしないに関わらず、
チューブで培養する場合に、沈殿した細胞は「低酸素」で培養されていることになるのでしょうか?

皆様のご意見お待ちしております。
 
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(無題) 削除/引用
No.1007-4 - 2008/04/23 (水) 12:59:37 - 酸素
>~さん

ありがとうございました。参考にさせていただきます。
質問に対しての回答ですが、確かに通常培養は生体内の状態と比較すると「高酸素」だと思います。
ただ逆に通常行なわれている培養(つまり高酸素状態)での実験の意味は何なんでしょうか?と疑問に思うこともあります。大気中と同じ酸素濃度はおそらく吸気道および肺くらいしかない気もしますし。培地への気体の溶解度を気圧、温度などを考慮すれば、考えも変わるのかもしれませんが・・・
当方の目的としては、低酸素状態とされている生体内、特に末梢組織における細胞の機能を確認することなので、「低酸素」を再現する必要があると考えています。
回答になっていないかもしれませんが、すいません。

>hypoxia/anoxia さん
 低酸素状態での培地の平衡化までは考えていませんでした。
 そのようにしてから実験を開始させると、よりよい結果が得られるかもしれませんね。
 

酸素濃度の平衡化 削除/引用
No.1007-3 - 2008/04/21 (月) 22:57:10 - hypoxia/anoxia
たとえば、低酸素インキュベータまたはチャンバーの内部に通常状態で培養していた細胞を、そのまま持ち込んだとします。インキュベータの中は、低酸素状態ですが、メディウムには20%の酸素が溶けていますので、まだ低酸素状態にはなっていません。
しばらく時間が経って、メディウム中の残存酸素が放出されたり細胞により消費された後、メディウムも低酸素状態になります。よって、この時点が細胞にとって低酸素状態の開始となります。

低酸素チャンバの中で低酸素状態に平衡化しておいたメディウムを培養細胞に加え、低酸素状態になるのを早めることは出来ます。

このような、理屈を考えると疑問の解決に役立ちませんか?

大腸菌や酵母を静置培養すると、細胞が培養チューブの下部にたまりますね。厚みを持って堆積すると、外側の細胞により酸素が消費されるため、内層の細胞が得ることの出来る酸素は低下することが考えられます。このような状況をお考えなのでしたら、低酸素にさらされている細胞もある可能性があるといえるかもしれません。いっぽう、酸素はいろいろなものを透過してしまう性質を持ちますので、ポリプロピレンなどでは、それなりに透過することも考慮しなければならないでしょう。よって、どの程度の低酸素になるのかは、使っている材質等によりかわることを考慮する必要はありますね。

(無題) 削除/引用
No.1007-2 - 2008/04/21 (月) 15:43:53 - ~
>調べる方法はあるのでしょうか?
Nova Bioprofileなどの、培地中の酸素分圧を測定することが出来る機器があります。
ちょっと高いので購入は出来ないでしょうけれども、
どこかバイオリアクターを持っているラボで借りられませんか?
(本来は、オンラインで無いと酸素分圧を測定できませんので、無理やりサンプルを注入しないといけませんが)

>培養液上部と下部では低酸素の影響は違うのでしょうか?
大スケールのバイオリアクターでは、酸素分圧が不均一になりやすいですが、
振倒培養している小スケールではほとんど局在による差は無いと思います。
(あったとしても、サンプリングが難しいと思います)

>チューブで培養する場合に
チューブで静置培養という意味でしょうか。
蓋を閉じているにしても、20%の酸素と触れているのであれば、これを「低酸素」と呼ぶのは無理があると思います。
また、酸素と他の栄養素のそれぞれの不足の影響を切り離して考えることは無理だと思います。
(酸素を通さないオイルなどを重層してスピナーフラスコで培養するなどの条件検討をすれば、使えるかもしれませんが)


また、「低酸素」と書かれていますが、
生体内では、空気→肺→血液→末梢の順に酸素分圧が低下しますので、
直接空気と培地が接している通常の培養が「高酸素」の状態のような気がするのですが。
そのあたりは検討されていますか?
(前にHIF-1を研究されている方にこの質問をしたときには、回答がもらえませんでした)

培地中の酸素濃度 削除/引用
No.1007-1 - 2008/04/21 (月) 14:47:34 - 酸素
現在、付着系の培養細胞を用いて低酸素の実験を実施しています。

低酸素の状態を再現するために、低酸素用のインキュベーターを別の研究室にて使わせてもらっていますが、すこし疑問があります。
低酸素インキュベーターは、インキュベーター中の酸素濃度を調整しているはずですが、これは実際に培地中の酸素濃度をどれくらい反映しているのでしょうか?また、これを試薬などを使用して調べる方法はあるのでしょうか?
仮に浮遊細胞を使用した場合、培養液上部と下部では低酸素の影響は違うのでしょうか?
また、低酸素インキュベーターを使用するしないに関わらず、
チューブで培養する場合に、沈殿した細胞は「低酸素」で培養されていることになるのでしょうか?

皆様のご意見お待ちしております。

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