非イオン性、場合によってはCHAPSなどのイオン性の界面活性剤入れて、それと塩濃度を上げて、さらにDNAase I とRNase入れて少しの間インキュベートすれば大部分の核蛋白質は可溶化できると思います。昔からよく使われる方法なので核蛋白質関連の論文を調べればやり方は書いてあります。
核マトリクスだと、たぶんマイルドな方法では可溶化は無理とおもいます。
この種の実験での一番の問題は可溶化の際に複合体が解体してしまうかもしれないという事です。そのため、あらかじめリバーシブルな架橋剤でin vivoでクロスリンクしてから可溶化するやりかたがあります。このときはSDSなど強い変性剤も使えますから難溶性蛋白質でも有効です。そのあと免疫沈降ができるくらいまで非イオン性界面活性剤いりの適当なbufferに希釈して使います。この場合、DNAとの架橋が問題ですが、詳しくは知りませんが、学会で聞いた話ではその程度は架橋剤によりいろいろみたいです。
モノクローナル抗体を使う場合、エピトープが他のパートナー蛋白質の影にかくれてしまうと天然状態では免疫沈降できなくなるので、注意がひつようです。 |
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