端的に言うと「ブロッキング」のためです。
プローブはターゲット配列にハイブリダイズして局在化する他に、
吸着によって非特異的に試料にくっつきます。
核酸が非特異的に吸着するのは配列に依存しないので、適当なキャリア、fish sperm DNAやtRNAなどを過剰量加え、これで非特異的吸着を飽和状態にすることで、プローブの非特異的吸着を防ぎます。
ヘパリンは抗血液凝固剤として知られていますが、生理作用や利用法はそれだけにとどまりません。強く負に帯電した糖鎖ですが、強い電荷によって試料上に強く吸着し、負の電荷をもつプローブが静電気力で吸着するを防ぐのに効果があるということだと思います。 |
|