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C2C12でのStable Clone作成について トピック削除
No.1280-TOPIC - 2008/06/07 (土) 09:26:04 - C2C12
C2C12を用いたStable Cloneの作成についてアドバイスをいただきたく、こちらに投稿しました。
実験条件は以下の通りです。

Materials
Vector: pCI-neo Mammalian Expression Vector (Promega)
Cell Growth Media: 10% FBS, Pen/Strep in DMEM
Transfection Reagent: Fugene 6
Plasmid DNA amount: 5 micro-g / 100 mm dish
Antibiotics: G418 (50 mg/ml, Calbiochem)

ある遺伝子Aを発現ベクター(pCI-neo)へサブクローニングし、プラスミドを精製。
C2C12へのトランスフェクションはFugene6を使用、細胞数は100K cells / 100 mm dish、DNA量は5 micro-g / 100 mm dish。
(この条件の場合、confluencyはおよそ10%以下、発現はウェスタンで確認済、免染の結果から全細胞のうち10〜15%程度に導入されている模様)
トランスフェクションから24時間後、G418によるセレクション開始。濃度は400 micro-g / ml(後述)。以降、培地交換は3日毎。

また事前に、以下のようにG418最適濃度を決定しました。
C2C12を100K cells / 100 mm dishにて撒き(トランスフェクションは行わず)、プレーティング後24時間目からG418を含む培地に交換。
G418濃度は1600, 800, 400, 200, 100, 50 micro-g / mlの6段階を試したところ、400 micro-g / mlが最適と判断。
(G418添加後4日目あたりで細胞が死に始め、14日以内にほぼ全ての細胞が死滅)

現在困っている点は、以下の点です

1.
DNAトランスフェクションを行った場合、C2C12のG418への耐性?が極端に増加する。細胞が死に始めるのは、セレクション開始後7〜8日目くらい。トランスフェクション効率は15%程度なので、全ての細胞がNeomycin Resistantになるとは考えにくい。この時点でConfluencyは70%程度。

2.
セレクション開始後10日目位になると、myoblast同士が融合を始め、myotubeへと分化してしまう。分化したmyotubeはさらにNeomycin Resistanceを増すようで、全然死なない。

3.
セレクション開始後4週間くらいになると、生き残っているのは分化したmyotubeばかりで、myoblastのコロニーが得られない。

これまでG418の濃度は3200 micro-g / mlまで増やしてみましたが、この濃度でも細胞が死に始めるのは、セレクション開始後7〜8日目くらいと変化がありません。
今後の対策としては、プレーティングする細胞数を減らしてみるくらいしか思いつかないのですが、他に何か効果的な対策はありますでしょうか?
何かアドバイスをいただけたら幸いです。
 
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(無題) 削除/引用
No.1280-9 - 2008/06/09 (月) 09:20:00 - C2C12
> おおさん、SIさん、atsさん

ご助言ありがとうございました。
今後の方針がだいぶクリアになってきました。
うまくいきましたら、またこちらに報告させていただきます。
時間がかかるのが最大の難点なのですが・・・。
どうもありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.1280-8 - 2008/06/08 (日) 13:45:03 - ats
> 1.なぜ細胞のG418への耐性が変化してしまうのでしょうか?
本当の理由は分かりませんが、トラスフェクション操作が細胞にストレスを与え(?)増殖が一時的に止まるためだと考えています。最近lipofection試薬はその辺のストレスが減っているせいか増殖がさほど止まらないような印象を受けます。

> 2. プラスミドを直鎖状にして使用する理由はなんでしょうか?
他のスレッドを参照してください。

> 3. セレクション中に継代を行った場合、継代直後からG418を含む培地を使用して問題はありませんか?
細胞種によるでしょうが、トラスフェクション後2ー3日経っていれば耐性遺伝子は十分量発現しているから大丈夫かと思います。puromycinやblastcidineは2日くらいで死に始めて4-5日で死滅するので多少気を遣いますが、G418はそもそもなかなか効果が出ないので問題ないかと思います。ただpHの変化で弱る細胞はしっかり接着してからの方が良いでしょう。G418濃度を1000ug/mL>750>500>250と減らしていくプロトコールを教えてもらったこともあります。

(無題) 削除/引用
No.1280-7 - 2008/06/08 (日) 13:20:55 - SI
僕が以前やったときは・・・

@transfection

A24時間後ぐらいに96well plateにまく。その際1wellあたり細胞数が2〜3個になるようにまき、G418によるセレクション開始

B2,3週間して耐性のwellの細胞をピックアップし、スケールアップ(96→24→6wellみたいな感じで)培養

参考になれば幸いです

(無題) 削除/引用
No.1280-6 - 2008/06/08 (日) 03:38:16 - おお
私もコンフルに近くなったら、継代しますね。どうも細胞どうしのギャップジャンクションなどを介したコミュニケーションなどで、導入されていない細胞も耐性になってしまうということを聞いたことがありますが、本当かどうか分かりません。
免疫染色で15%ぐらいということですが、実際にはもっと入っているようなきがします。継代の時Neoを入れたバイチにするかどうかは、私の場合は遺伝子の細胞に対する影響、導入の効率などから総合的に判断しますが、分からないなら入れたものと入れないもの1枚ずつ作ってもいいかとおもいます。あるいは念のため入れないか、、、継代する前にはG418を入れてないかのように振る舞っていてもG418入りバイチで継代時にかなりの細胞がセレクションされることがしばしあります。

(無題) 削除/引用
No.1280-5 - 2008/06/08 (日) 01:09:24 - C2C12
早速のご助言ありがとうございます。

> MPさん
今後、Neomycin耐性を持つその他のプラスミドのStable Cloneを、C2C12で作成する予定があります。
なので、プラスミドトランスフェクションとG418によるC2C12の実験系を構築したいと考えています。

> ゆいさん
すいません、書き方が悪かったですね。
50 mg/mlはG418ストックの濃度で、Working Concは400 micro-g/mlです。

> atsさん
なるほど、コンフルエントになる前にまき直してしまえばよいわけですね。
G418添加時のpH低下も気になっていたので、HEPESを加えるのも良さそうですね。
あと申し訳ありませんが、ご助言に対してさらに質問があります。

1.
「セレクション開始後7〜8日目くらい」というのがそれほどおかしな期間でないのはわかるのですが、トランスフェクションなしの場合と比較して、なぜ細胞のG418への耐性が変化してしまうのでしょうか?

2.
プラスミドを直鎖状にして使用する理由はなんでしょうか?
細胞への導入効率を上げるため?

3.
セレクション中に継代を行った場合、継代直後からG418を含む培地を使用して問題はありませんか?
トリプシン処理直後の細胞は、脆弱な印象があるのですが・・・。

(無題) 削除/引用
No.1280-4 - 2008/06/07 (土) 10:58:05 - ats
「細胞が死に始めるのは、セレクション開始後7〜8日目くらい」はG418の場合普通です。
なので、私もMPさんの提案にあるようになるべくG418を使いません。
以前G418で行っていたときは
(1)plasmidを制限酵素で一カ所切断して直鎖状にする(遺伝子発現に関係ないところ、Amp-R中のScaIとか)。もちろん精製は必要。
(2)G418が増殖期の細胞でないと殺細胞効果が弱いため、遺伝子導入後細胞がコンフルエントになる前に5-10倍希釈でまき直す。(場合によっては継代を繰り返す。)
この場合は同じクローンを拾わないために異なるdish由来のコロニーを拾う。
G418による培地の酸性化を防ぐために10-25mM HEPES(pH7.4)を添加しても良いでしょう。

(無題) 削除/引用
No.1280-3 - 2008/06/07 (土) 10:11:29 - ゆい
>Antibiotics: G418 (50 mg/ml, Calbiochem)

多過ぎです。1/1000-1/200で用いて下さい。

(無題) 削除/引用
No.1280-2 - 2008/06/07 (土) 10:07:01 - MP
レンチかレトロでstableを作るのはだめなのでしょうか?
plasmid transfectionに何かこだわる必要があるのなら別ですが。
選択マーカーをblastcidinやpuroなど速効性のあるものに変えるのも手かと思います。

C2C12でのStable Clone作成について 削除/引用
No.1280-1 - 2008/06/07 (土) 09:26:04 - C2C12
C2C12を用いたStable Cloneの作成についてアドバイスをいただきたく、こちらに投稿しました。
実験条件は以下の通りです。

Materials
Vector: pCI-neo Mammalian Expression Vector (Promega)
Cell Growth Media: 10% FBS, Pen/Strep in DMEM
Transfection Reagent: Fugene 6
Plasmid DNA amount: 5 micro-g / 100 mm dish
Antibiotics: G418 (50 mg/ml, Calbiochem)

ある遺伝子Aを発現ベクター(pCI-neo)へサブクローニングし、プラスミドを精製。
C2C12へのトランスフェクションはFugene6を使用、細胞数は100K cells / 100 mm dish、DNA量は5 micro-g / 100 mm dish。
(この条件の場合、confluencyはおよそ10%以下、発現はウェスタンで確認済、免染の結果から全細胞のうち10〜15%程度に導入されている模様)
トランスフェクションから24時間後、G418によるセレクション開始。濃度は400 micro-g / ml(後述)。以降、培地交換は3日毎。

また事前に、以下のようにG418最適濃度を決定しました。
C2C12を100K cells / 100 mm dishにて撒き(トランスフェクションは行わず)、プレーティング後24時間目からG418を含む培地に交換。
G418濃度は1600, 800, 400, 200, 100, 50 micro-g / mlの6段階を試したところ、400 micro-g / mlが最適と判断。
(G418添加後4日目あたりで細胞が死に始め、14日以内にほぼ全ての細胞が死滅)

現在困っている点は、以下の点です

1.
DNAトランスフェクションを行った場合、C2C12のG418への耐性?が極端に増加する。細胞が死に始めるのは、セレクション開始後7〜8日目くらい。トランスフェクション効率は15%程度なので、全ての細胞がNeomycin Resistantになるとは考えにくい。この時点でConfluencyは70%程度。

2.
セレクション開始後10日目位になると、myoblast同士が融合を始め、myotubeへと分化してしまう。分化したmyotubeはさらにNeomycin Resistanceを増すようで、全然死なない。

3.
セレクション開始後4週間くらいになると、生き残っているのは分化したmyotubeばかりで、myoblastのコロニーが得られない。

これまでG418の濃度は3200 micro-g / mlまで増やしてみましたが、この濃度でも細胞が死に始めるのは、セレクション開始後7〜8日目くらいと変化がありません。
今後の対策としては、プレーティングする細胞数を減らしてみるくらいしか思いつかないのですが、他に何か効果的な対策はありますでしょうか?
何かアドバイスをいただけたら幸いです。

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