結局研究者の専門性の高さ(専門外が不得手)や、研究のネットワーク基盤の構築に時間がかかっているのでしょう。
SNPsの研究は、統計学的に重要な意味を持ちます。遺伝子のバリエーションと言う今までには余り考えられていなかった研究分野ですので、まだまだ、研究基盤の構築(SNPs探索)が重点になっているのだと思います。
ですから、今の現状では、SNPsを見つけて発表すれば、そこそこの論文にはなるでしょうけど、近いうちには、次のステップに移行し、SNPsの意味や価値に関しての研究に重点が置かれるように思います。
SNIPsなどを扱っている人が、タンパク機能に関する研究に熟知しだしたり、転写のpromoter領域のSNIPsなら転写をはじめとする基礎的な研究に通じるようになっていけば、かなりマクロな現象と遺伝子との関わりが見えてくると思います。
ただ、今はそのような研究間で有機的に機能しにくい状況というより、その分野だけでもやるべき事が多く、進めていないと解釈する方が良いのかもしれません。
実際、すべき事はきまりきってくる訳ですし、次の展開に行った時は、急速に意味のある有機的な研究が、どんどん出てくると思います。 |
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