ライブラリーの形質転換と空ベクターの形質転換は、同じ時に同じカルチャーから出発して行っていますか。それで前者が1/100がHis+、後者が全くHis+が出ないという状況だということでしょうか。そうではないという前提で以下を続けます。
変異の頻度が1/100というのはあまりに高すぎますね。プレカルチャーの初期に変異が生じてそれが蓄積したということかも知れません。例え培地にHisが含まれていたとしても、His+の株の方がHis-の株より生育が良いでしょうから。これは、常にフレッシュなシングルコロニーから出発してプレカルチャーを準備することである程度回避できます。
また、空ベクターのみで全くHis+が出ないのであれば、それ以上3-ATの濃度を振る必要は(さしあたりは)無いと思います。
また、多くのthree-hybridの系ではプラスミドが2μmベースですので、選択を掛けるとコピー数が増えます(あるいは最適化されます)。そのため、β-gal活性を見る場合の培地はHisを抜いておくと、陽性の場合に発色が良くなることが期待できます。 |
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