前者の方は、IPの効率や非特異的タンパク質吸着を考慮しなくてはなりません。また、仮にリン酸化されていても、それが強制発現させたkinaseによるダイレクトなものか、それともそのkinaseに活性化された別のkinaseによるものか同定しなくてはなりません。でも、in vivoでのリン酸化サイトを同定できます。
後者の方は、精製されたタンパク質を大量に用いるので、コンタミの可能性も低いですし、簡単にリン酸化タンパク質を得ることが出来ると思います。リン酸化されたサイトは目的のkinaseによってリン酸化されたといえます。ただし、in vivoでのリン酸化を必ずしも反映しているとは限りません。つまり、in vitroなので非特異的なサイトをリン酸化する可能性もあります。
どちらも一長一短だと思います。自分だったら出来るだけ生理的なリン酸化を見たいので1、2の順でやってみます。 |
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