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MAPキナーゼの活性化とserum トピック削除
No.1772-TOPIC - 2008/08/15 (金) 21:16:09 - 無知
最近ある刺激によるMAPキナーゼ経路の活性化について調べようと
いう事になり、まずはERK1/2、p38、JNKのリン酸化をウェスタン
ブロットで検出しようと考えています。

この経路について調べるのは初めてで、知識がありませんので、
皆様のアドバイスをいただけたらと思い投稿しました。

ERK1/2に関してはserumで活性化してしまうので実験前にserum starvation
を行う、というのはよく聞きますし、文献でもポジコンとしてserumを使って
るのを見かけます。ところがp38とJNKの実験をするにあたって調べて
いると、これらの経路はserum starvationなどのストレスによって活性化
してしまうとありました。そこで、ERK1/2を調べる時はserum starvationの
後に刺激を加え、p38とJNKを調べる時はserumを除去しないで刺激を加える
事にしようと思うのですが、考え方として間違っているでしょうか?
ERK1/2、p38、JNKの3系統について調べている論文をみても、そのように
使い分けているものは見かけないように思うのですが、どうなんでしょう?

そもそも、serumのどのような成分がERK1/2を活性化させる刺激となり、
serumがないことがどうやって細胞にストレスを感じさせるのか、
そんなことは皆様の世界では当たり前に知られていることなのでしょうか?

無知ですみません。アドバイスをお願いします。
 
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質問主です。 削除/引用
No.1772-8 - 2008/08/19 (火) 12:01:49 - 無知
ご回答くださった皆さん、ありがとうございます。

自分なりに皆さんの回答を

serumの有無でデータの持つ意味は違ってくるが、必ずしもどちらかでないと解析できないというわけではない

同一の刺激による様々な細胞の反応を対比して示したければ、条件を統一すべきである

と、解釈させていただきました。

自分の調べたい事の内容をもう一度良く吟味して、実験の条件を検討したいと思います。

(無題) 削除/引用
No.1772-7 - 2008/08/19 (火) 10:38:30 - IRES
> 実験の流れでERK経路を調べることになり、「ERKはserumで動くからstarvationが必要だぞ」と言われて素直にそうしてきたのですが、
これは実験のためのアドバイスで、研究目的をあまり考慮されていないように思います。一度アドバイスを頂いた方とここで議論した内容の議論をされてみてはいかがですか?
化合物がどういうものへの応用を想定しているのかがここでは見えないので
これ以上の議論は難しいですよね。
勿論化合物の内容をこういった公共の場で開示するのもスレ主さんにとってあまり良いことは無いと思います。

まとめるとERKの活性化を見る場合、血清の影響による底上げがしばしば認められる。ただし、だからといって血清が無い状況で必ず解析しなければならないというわけではない。血清を抜くか入れるかはその研究がどういった生理的シチュエーションを想定するかによって考えなければならない。ではないでしょうか。

それからp38,JNK,ERK,NFkBの結果を比較して議論するのであれば同一条件下で、できれば同じサンプルで検討された方がクレームが付きずらいと思いますよ。そうでなければ、私ならクレームをつけます。

(無題) 削除/引用
No.1772-6 - 2008/08/19 (火) 10:16:58 - とう
私ゆるゆるの発想なのでご指摘もおおいかと思いますが、、、、。

まず、化合物の特性を知るという目的であれば、単純にシグナルの活性が起きるかどうかを調べるという事には意味があると思います。むしろ、研究(開発)の内容によっては、必須でありやるべき事と思います。
よって、化合物のその基本的な特性と、生体内での挙動は又別の問題であり、挙動が異なるからと言って無駄な事だとは、一概には言えないと思います。

ERKの活性化は、どのような経路で活性化されるべきシグナルなのかを考えたら、血清でスタベーション掛ける方がみやすくなるのは分かる気がします。

質問主です。 削除/引用
No.1772-5 - 2008/08/18 (月) 23:00:09 - 無知
皆様レスポンスありがとうございます。

私の場合は血球細胞を扱っているので、本来はserumが存在する状態が生理的だと思いますし、NF-κBの活性化を調べる時なんかはserumは除いていません。

実験の流れでERK経路を調べることになり、「ERKはserumで動くからstarvationが必要だぞ」と言われて素直にそうしてきたのですが、じゃあp38やJNKの経路を調べる時はどうしたら良いんだ?と疑問がわいてしまったわけです。

>小児科医師様

血球細胞は24時間のserum starvationには耐えられず、死滅してしまうので、私は1時間で行っております。この条件でコントロールは活性化が見られないので良しとしています。どの論文かちょっと覚えてないのですが、serum刺激をERK経路のポジコンとして用いている論文をいくつか見た記憶があるので、serumによるERKの活性化というのはかなり広く知られた事実なのではないかと思うのですが・・・最近勉強し始めたので自信ありません。

>IRES様

解析しようとしているのは、恐らく血清には含まれないと思われる化合物による刺激です。その場合、確かにおっしゃるように、血清非存在下では差が出るが、存在下では差が出ないとなると、それは生体にとってはあまり意味のない差ということになるのかも知れませんね・・・血清存在下でも実験してみた方が良いんですかね?

(無題) 削除/引用
No.1772-4 - 2008/08/18 (月) 12:24:01 - IRES
私も以前ERKの活性化について解析を行ったことがあるのですが、確かにERKの活性化を評価する際にはStarvationは必要です。
starvationの条件は細胞が死なない程度にが指標だと思います。

ただ、ここで疑問に感じたのはstarvationを掛けることが果たしてin vivoの状況を反映しているのかどうかが疑問に感じたのです。
確かに用いている血清は細胞にとって異種のものである場合がほとんどですから血清存在下がin vivoを反映しているとは言い切れないという問題もありますがこれはin vitroで行う以上はやむをえないことと判断しています。

例えば解析しようとしている刺激が血清に豊富に含まれているのであれば解析をしやすいようにという観点からstarvationでの解析は良いと思います。その場合はJNKやp38の解析も同様にstarvation下で行うべきかと思います。

刺激が血清にあまり含まれていないものであった場合、その刺激が血清非存在下でERKを活性化し、血清存在下では活性化を誘導しなかった場合、果たしてin vivoでその差は意味があるのかどうか疑問です。みなさんのお考えを伺えればと思います。

(無題) 削除/引用
No.1772-3 - 2008/08/18 (月) 10:56:51 - 小児科医師(ゆとり教育)
私も同様の経路について調べているのでとても興味深いです。

>ERK1/2に関してはserumで活性化してしまうので実験前に
>serum starvationを行う、というのはよく聞きますし、

24-48時間くらいserum starvationしている論文は見かけますね。しかし、
私はserumで活性化されるからというのは知りませんでした。もし、文献
などあれば教えていただけると嬉しいです。

質問に質問で申し訳ないのですが、どれくらいの時間、serum starvation
すればよいのでしょうか?ご存知の方、ご教授よろしくお願いします。

(無題) 削除/引用
No.1772-2 - 2008/08/16 (土) 12:28:25 - IRES
例えば個体の中で、そのある刺激がMAP経路に働いてどのような変化が起こるシチュエーションをvitroで解析しようとお考えですか?
その状況ではserumは存在するのですか?しないのですか?

MAPキナーゼの活性化とserum 削除/引用
No.1772-1 - 2008/08/15 (金) 21:16:09 - 無知
最近ある刺激によるMAPキナーゼ経路の活性化について調べようと
いう事になり、まずはERK1/2、p38、JNKのリン酸化をウェスタン
ブロットで検出しようと考えています。

この経路について調べるのは初めてで、知識がありませんので、
皆様のアドバイスをいただけたらと思い投稿しました。

ERK1/2に関してはserumで活性化してしまうので実験前にserum starvation
を行う、というのはよく聞きますし、文献でもポジコンとしてserumを使って
るのを見かけます。ところがp38とJNKの実験をするにあたって調べて
いると、これらの経路はserum starvationなどのストレスによって活性化
してしまうとありました。そこで、ERK1/2を調べる時はserum starvationの
後に刺激を加え、p38とJNKを調べる時はserumを除去しないで刺激を加える
事にしようと思うのですが、考え方として間違っているでしょうか?
ERK1/2、p38、JNKの3系統について調べている論文をみても、そのように
使い分けているものは見かけないように思うのですが、どうなんでしょう?

そもそも、serumのどのような成分がERK1/2を活性化させる刺激となり、
serumがないことがどうやって細胞にストレスを感じさせるのか、
そんなことは皆様の世界では当たり前に知られていることなのでしょうか?

無知ですみません。アドバイスをお願いします。

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