>[Re:5] 酸性さんは書きました :
> GSTフュージョンでも起こりますが、C末からの長さの違ったデリーションのような感じの産物が得られることがあります。真核細胞では大腸菌細胞とはメカニズムは微妙に違うかも知れませんが、
従来発現している生物の細胞に入れているのであれば、
分解の機構は全く違うことは容易に想像できます。
まえのコメントで申し上げたように発現制御のための
分解が起こっている可能せいです。
>
> 293Tでも経験があります。とくに発現が困難で、分解され安い蛋白に多いような気がします。
N末にタグをいれたリコンビナント(N末だけに限って起きるわけではないですが)
分解産物、または翻訳が途中でとまったと思われる産物がよく見られますね。
大腸菌に悪さをしている可能性のあるたんぱく質とか、あまり効率よく
全長が発現せず、GSTなどのタグの部分とほぼ同じ大きさのタンパクばかりが
見られる場合があります。
同様にマンマルの細胞でマンマルの遺伝子にコードされている遺伝子であっても、
増殖を負に制御していたり、細胞死をレギュレートしたりする遺伝子(間接的、直接的
問わず)はタグをつけていても発現しにくかったりします。
発現に対して負の制御(プロテアーゼによる分解を含む)を受けているか、過剰な
発現に対して非生理的にでも除外するメカニズムが働いているかもしれません。
不思議なのは、発現がGFP単独に達しない場合で、プロテアーゼで分解されて
GFPに近い大きさのプロダクトが見れる遺伝子もあるのですが、分解産物が
全く見られないけど、弱いと言うのもあります。分解のカスケードなどの
違いかもしれません。 |
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