LCMのサンプルでRNA濃度が測れないのはごく普通のことです。すでにかかれたように、バイオアナライザーがひとつの解決法ですが、そもそも、RNAの濃度が測れないくらいの微少サンプルが扱えることがLCMの利点です。
LCM後、もしリアルタイムPCRをするのでしたら、そこで補正できますし、後は、サンプリング時にスポット数をそろえるという方法も使えます。たぶん、RNA量で一桁もオーダーが違うと困ると思うんですが、同じスポット数でサンプリングすればそれほど大きな差になりません。
私は普段は採取した全量を用いてcDNAを合成し、そこから一定量をリアルタイムPCRへ持って行きます。内部コントロールで4サイクルも違えば除いてしまいますが、通常はほぼサイクル数はそろっています。しかし、ターゲットがあまり発現していない遺伝子だと検出できない場合もあるでしょうね。その場合は採取する細胞数(スポット数)を増やすしかないかと思います。
ただし、1スポットに毎回同じ細胞数が入るわけでもないですから、もちろんこれは目安に過ぎません。しかしこの方法で論文を書いていますが、今まで問題にされたことはありません。 |
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