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LNcap細胞が増えません トピック削除
No.2767-TOPIC - 2009/01/30 (金) 16:29:15 - ぜんりつせん
LNcap細胞を培養していますが、増殖がきわめて遅い状況です。
だいたい4日くらいで継代と聞いてますが、培地交換をしながら2週間くらい経ちますが、10cmシャーレがコンフルエントになりません。
それと、どうも接着性が弱いようにも思います。

培地はRPMI、10%FBS(非働化済、活性炭処理済)です。
NuncのΔ処理シャーレを使用しています。
試しにポリリジンコーティングシャーレで培養したときは全滅しました。


このような経験のあるかたはいらっしゃいますか?
 
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普通の血清でないと増えません 削除/引用
No.2767-9 - 2010/04/05 (月) 09:35:43 - AAA
LNCaP 細胞は、Charcoal/Dextran-treated FCS (CD-FCS) では増えません。
Normal FCS でないダメです。
どうしても CD-FCS を使いたいのならば、10 nM DHT を添加する必要があります。
なお、私が実験したところ、Normal FCS と 10 nM DHT+CD-FCS では、Normal FCS の方がよく増えました。
同じようなことをした人が論文を出しています(フリーアクセス)。

JP Michiel Sedelaar and John Isaaks
Prostate 2009; 69(16): 1724-1729
Tissue Culture Media Supplemented with 10% Fetal Calf Serum Contains a Castral Level of Testosterone

次に、接着性が弱い、という点ですが、確かにそのような傾向はあるものの、継代に支障が出るほど甚だしくはありません。
血清の問題だと思います。

もっとも、古い(オリジナル?)論文には、「一度剥がれると二度と接着しない」という記述があるので、先祖の性質を強く残しているロットに当たったのかもしれません。

参考(フリーアクセス):Horoszewicz JS, et al. Cancer Res 43, 1809-1818, 1983

私が思うには、接着性の悪い細胞は次第に淘汰されてしまい、樹立以来30年ちかく経った現在では、接着性はあまり問題にならなくなったのではないか、と考えています。

(無題) 削除/引用
No.2767-8 - 2009/02/02 (月) 09:19:57 - おお
マイコプラズマかな、、、、
血清の相性もありえる

(無題) 削除/引用
No.2767-7 - 2009/02/02 (月) 09:15:36 - DNAI
常時LnCapを培養しておりますが、他のセルラインに比べて格段に増殖が遅いです。
継代は約1/5量を蒔きなおし、4日後にコンフルエントという感じです。
培地はRPMI,10% FCSのみです。
一般的なLnCapはアンドロゲン依存性なので、活性炭処理済みのFBSを使うと増殖が極端に遅くなり、アンドロゲン非依存性の細胞に変わっていくと思います。アンドロゲン非依存性のLnCapをお使いならば問題ないと思いますが。

LNCaPはシビアです 削除/引用
No.2767-6 - 2009/01/31 (土) 07:29:28 - CaP
ウチのラボで日常的に使っていますが、他のガン細胞株に比べ、格段に神経質な印象があります。

・血清の質
血清のロットチェックにはこの細胞を使うようにしています。つまり他の細胞に比べて血清による差が大きく出ます。

・培地
これは実際にどの程度の差があるか詳しく調べたことはありませんが、ウチのラボではHEPES入りのRPMIを使用しています。

・細胞そのものの質
他の細胞もそうかもしれませんが、いったんオーバーコンフルエントにしてしまったりすると機嫌を損ねて接着性が一気に落ちたりします。凍結保存も他の細胞よりは難しい印象があります。もしできることならば異なるソースから細胞を入手できるといいと思います。

・ホルモン
ウチのラボでは特に加えずともちゃんと増えます(もちろんそれほど早くありません)が、その性格上、ホルモン存在下では増殖が亢進するはずです。

(無題) 削除/引用
No.2767-5 - 2009/01/30 (金) 20:15:37 - A
うちのラボでLnCap使っています。管理しているテクニシャンに聞いて
みましたがやはり増殖は遅いようです。ステロイドホルモンのDHT
を入れるのが特殊なようですがぜんりつせんさんのところではんらかの
ステロイドホルモンを使っていますか?
念のためうちのラボで使っている培地の組成を示します。


Medium DMEM (for LnCap)
DMEM medium (31966) 440ml
FBS (20% ) 111.3ml
penicillin/streptomycin (1%) 5.6ml
10nM DHT (master solution 335mM)16.6uL
final volume 556.7ml

(無題) 削除/引用
No.2767-4 - 2009/01/30 (金) 19:57:27 - たいあ
たしかに他の前立腺がん由来の細胞よりも
増殖が遅かったような気がします。
しかし、それにしても遅すぎですね。
もうちょっと細胞濃度が濃くなるように小さなディッシュで
培養をしてみたらどうでしょう?細胞自身が分泌する成長因子みたいな
もので、いまよりは増殖がよくなるかもしれません。

(無題) 削除/引用
No.2767-3 - 2009/01/30 (金) 18:17:19 - うーん
LNcapって前立腺癌の細胞ですよね。

元々、LN (lymph node)に転移した前立腺癌細胞株ですので、元々、接着性は弱いとは思います。

(無題) 削除/引用
No.2767-2 - 2009/01/30 (金) 17:52:10 - ~
その細胞は使ったことがありませんが、
フリーズストックが傷んでいる
FBSのロットが悪い
あたりが1番に疑われる原因だと思います。

LNcap細胞が増えません 削除/引用
No.2767-1 - 2009/01/30 (金) 16:29:15 - ぜんりつせん
LNcap細胞を培養していますが、増殖がきわめて遅い状況です。
だいたい4日くらいで継代と聞いてますが、培地交換をしながら2週間くらい経ちますが、10cmシャーレがコンフルエントになりません。
それと、どうも接着性が弱いようにも思います。

培地はRPMI、10%FBS(非働化済、活性炭処理済)です。
NuncのΔ処理シャーレを使用しています。
試しにポリリジンコーティングシャーレで培養したときは全滅しました。


このような経験のあるかたはいらっしゃいますか?

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