理屈から言って無理じゃないでしょうか。
N末端のシグナルペプチドは、rER上のリボソームで翻訳されながらER内腔に侵入し、シグナルペプチド領域が侵入しきったところで割断され、それに続くペプチドもまた翻訳と共役してER膜を横切っていくわけです。
シグナルペプチドが付いたままのプレペプチドが翻訳された後に、シグナルペプチドがERにターゲットするというわけじゃありません。
前P2AペプチドがN末シグナルペプチドを持たなければ後P2AペプチドもrERではなく細胞質で翻訳されER内腔には入っていかないはずですね。
ちなみにシグナルペプチドとして働くのにN末端のMetは必須ではないはず。
原核生物ではよく知られていますが、真核生物でも多くのタンパク質は翻訳開始直後にメチオニンアミノペプチダーゼによってMetが切り落とされています。 |
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