吐出は2段目までしなければなりません。当然。
設定量を第1ストップから吸って第1ストップまで吐出したのでは、ピペットチップ内壁に付着した分だけ吐出量が目減りして、その分、最後の方では空気が押し出されます。内壁にくっついて遅れて先端に集まる残液を吐出するには更にプラスアルファ押し出す必要があります。これが第2ストップ。
表面張力、粘性が低い液や揮発性が高くチップの内圧が高めになるような場合は、第1ストップで全液が吐出される場合もあるかもしれないけれど、それでも第2ストップまで押し切るのが作法でしょう。
リバースピペッティングの場合は余剰に吸った液が常にチップの先端を塞いでいるので、最後の方で空気だけ押し出すような空打ちにならず、常に押した分だけ吐出されるので、第2ストップまで余計に押す必要がありません。 |
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