>[Re:6] Sさんは書きました :
> おお様、asan様、回答ありがとうございます。
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> > PCRの副産物とかが邪魔している可能性がないかなと思ったのですが、精製方法は何でしょうか。
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> スピンカラム精製です。PCR後のアガロースゲル電気泳動の結果、単一のバンドが見られていたので、特にゲル切り出しは行いませんでした。
わたしはそれでもゲル切り出し推奨派です。見えない=ないではありませんし、短ければ短いほど検出感度もわるくなり、たまたま入りそうな副産物ができていればその配列が入る効率が飛躍的にあがり、目的のものが入ったものを見つけるのが困難になりますから。
あとPCRの条件も見た目特異的見えても、それより厳しくして増えなくなる条件よりちょっと緩いくらいにして、サイクル数も抑えめにしたほうがよりいい結果に結びつくことが多いと思ってます。
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> > 50個ぐらいコロニーが出たという事ですが、
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"ポジコンもどき"、、、PCR条件が不適切でインサートが増幅しなかった可能性は少ないと現時点では考えております。
PCRに対してはそうかと思われますが、プラスミド(インタクト)を形質転換して50個のコロニーですか?あれ、実際のコンストラクションのコロニー数でしたっけ。とにかくどれくらいの量形質転換したのでしょうか?コンストラクショングレイドのコンピの形質転換効率であれば1ngでも少なくとも1000個は出る計算になりますが。コロニーPCRのポジコンという意味では成り立っていると思います。
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> > コロニーPCRのプライマーの設定はどうしていますか?
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> インサートのPCR増幅増幅時に使用したプライマーを使用しています。
これについての懸念はあなたはインサートのPCRプロダクトをシームレスの反応溶液に混ぜてプレート上に塗りたくっていますから大腸菌に入ってなくともインサートのフラグメントが存在しているという事です。まあ懸念という事でいつもうまくいかないという意味ではないですが、コロニーPCRでポジであっても実際にプラスミドを調製したら、、、、ってなことが起こっているというのを何度か聞いたことがあります。
> なので、コロニーPCRして正常に増えたとするとインサート長のものになります。一度、インサート側のフォワードとベクター側のリバースでコロニーPCRをして、プラスミド全長を確認するべきでしょうか。
全長を確認したとしてもコロニーPCRで確実にわかるのはそのPCRでかかる範囲が存在することだけでその残りの配列はプラスミドを調製して適切な制限酵素できるなりしないと目的のプラスミドになっているかは結論でません。今回は1kbp以上で、ちゃんとかかっているようですが、ころにーPCRは結構雑な方法で精製したDNAを鋳型にPCRするよりはかかりにくくなるファクターがいろいろあります。なのでなるべく短くするほうが検出しやすくなります。インサートが塗りたくられているという懸念を考えると、インサートの内部とベクター側で300bpかそれ以下のアンプリコンでコロニーPCRしたほうがいいかなというのが私のある意味理想です。
インサートが入ってないコロニーの原因はインサートのテンプレートから来たOri、薬剤耐性マーカーを含んだ部分だったのかもしれませんね。DpnIで消化しているとは思いますが、それでも完全消化でないフラグメントがあれば起こりうると思いますので。 |
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