ぶっちゃけエディターも善意でレビューをしてくれる適切なレビューワーを探すのはそれなりに大変ですから、投稿者が推薦してくれる人で特に分野的におかしくない、公平中立性からして不自然でないなら積極的に選択しようとしたりはしますよ。その逆で反するような人を入れて引き伸ばしされたりするのも面倒ですしね。この傾向は専属のエディターがいる商業誌より学会誌の方が強い気もしなくもない。やっぱり非公開といえど後から記録として残る作業をやってるので、投稿者が不適切と言ってるレビューワーにあえて回そうって人は少ないと思いますね。よっぽどその論文についてその人にレビューしてもらうべきみたいな信念があるようなマイルストーン研究でもない限り。だから、不適切なレビューワーは積極的に入れてもいいと思います。
推奨レビューワーは個人的にはエディターがレビューワーを探す手間を避けるために使うって感じな気がします。ただ、日本からの論文で日本人ばかり推奨してると下心あるんじゃないかとか思って意図的に外したり関係してそうな所属の人には投げないみたいな価値観があるエディターが居たりしても不自然ではないですかね。
正直、どこまで汲み取ってくれるかわからないけど、ピアレビューシステムの是非は賛否あれどレビューワーの違いで通る通らないとかリバイスの要求って結構変わる側面もあるので、遠慮せずに積極的にかけるもんは書いたもん勝ちって気がします。是非はともかく、レビューワーの意見が別れた時とかに、推奨したレビューワーが論文の価値を高評価してくれたことでリビジョンに残ったなんて場合も現実的にはあるので。事前にお願いするみたいなグレーなやり方まで行くと研究倫理の話ですが、論文の採択の是非で食ってく以上制度としてあるものは素直に有効活用するでいいと思います。 |
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