>がんでは、がん幹細胞とそこから派生したがん細胞という階層性があると思います。
個体内では腫瘍のDNA変異解析などをするとごく少数のがん原細胞から発達して生じることはほとんど場合で事実ですが、がん幹細胞なるものによる明確な細胞性質のヒエラルキーが存在するかどうかについては全てのがん腫瘍において明確に定義されてるわけではありません。
もともと、がん幹細胞という概念も造血幹細胞から生じる血球細胞のドグマを転用して生まれた考え方であって、乳がんなどではその存在は結構言われてます。しかし、特に固形がんではむしろそのようながん幹細胞か必ず存在するかははっきりしない部分もあるのでがんの世界でそれを前提にして全てを説明しようとするのは少し乱暴だと思われます。 |
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