すでにネットで調べたとのことですかNCはMeOH, EtOH, PrOH, ether, DMF, DMSOなどの有機溶媒に溶けます。逆に有機溶媒で溶けたものを再生したのがNC膜です。
私、学生の頃、DMFに溶かしたX-Galか何かをNCのシリンジフィルターで滅菌しようとして大失敗しました(高価な試薬がオシャカ)。
NCにしろナイロン、PVDFにしろ酸化やk湿気などで経年劣化します。NCは特に脆くなって破損しやすくなる。最近はブロッティングNC膜単体でなく樹脂のサポートを入れているのが多いので砕けてボロボロになると言うことは無くなっていると思いますが。
NCは浸水性の高い物質なので古くなったからと言って湿潤しにくくなうということはないはずです(そのネットの情報を疑います)。膜が均質に濡れず乾いて白い部分が残るというのは経年劣化ではなくqqさんの指摘にあるようなことだと思います。
膜膜には厚みがあり、細孔には空気が詰まっているわけです。膜をジャブンと沈めて両表面が同時に濡れると、中心部の空気が逃げられないのでそれ以上水は染み込めません。濡れ紙を口鼻にあてがうと窒息するように、濡れたNCは空気を通しません。長く時間を置いても無駄です。
(そのネット情報というのは、NC膜が古くなると乾燥が進み水和水が失われるとかで、より一層、膜が含む空気が多くなってこういう事故が起こりやすいということかも)
NC膜を湿潤させるには水面に浮かべるか濡らした濾紙に載せるかして片面だけ水に接触させ、水を吸い上げて空気を追い出しながら全体が湿るのを待つというのが作法です(疎水性でメタノールで湿潤させるPVDF膜も同様ですが)。そのようにやっていますか? |
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