Bio Technical フォーラム

  • バイオ関連の実験をする上での、試薬、機器、プロトコールなどの情報交換の場です。
  • 新しいテーマで話を始める場合、質問をする場合は「新しいトピックを作る」から書き込みをしてください。
  • 質問に対して解答できる方は是非、書き込んで下さい。
  • このフォーラムにふさわしくないと管理人が判断した投稿は予告なく削除します。

新しいトピックを作る | トピック一覧 | 研究留学ネットに戻る

ひとつ前のフォーラム(readのみ)

このスレッドをはてなブックマークに追加このスレッドをはてなブックマークに追加

SDS-PAGEのサンプルの不溶化とアクリルアミドゲルの濃度について トピック削除
No.12924-TOPIC - 2025/04/17 (木) 23:02:40 - そう
2点質問失礼します。

1つ目は、現在、タンパク質の実験をしており、陽イオン交換カラムにかけた後に分取したサンプルをSDS-PAGEに流しました。その結果、サンプル調整の際に、サンプルを入れたサンプルバッファーがダマ状(重合して固体化した感じ)になってしまいます。別のタンパク質サンプルだとこんなことは起こらないのですが、今回扱っているサンプルだけこのようになってしまいます。DTTを反応させる際の加熱後には、綺麗に溶けており、一瞬固体が消えたのですが、常温に戻るとまた不溶化していました。陽イオン交換では、10 mM酢酸バッファー、1M NaClを用いてるのですが、SDS-PAGEにかける前にアミコンで脱塩を行っているので、塩の可能性はないと考えています。このような現象の原因や解決方法を教えて頂きたいです。

2つ目は、SDS-PAGEの濃縮ゲルの濃度です。当研究室では、6%濃縮ゲルがプロトコルに載っているのですが、ネットで調べるとサイトによって濃度が様々です。そのため、濃縮ゲルの濃度がどのように結果に関わってくるのか教えて頂きたいです。

よろしくお願いいたします。
 
- このトピックにメッセージを投稿する -



6件 ( 1 〜 6 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.12924-6 - 2025/04/19 (土) 17:06:30 - そう
なるほど、多糖類の可能性が高そうですね。飽和尿素などを加える手法などは試してみたいと思います。ゲルの濃度についてもありがとうございます。

(無題) 削除/引用
No.12924-5 - 2025/04/19 (土) 01:39:19 - おお
陽イオン交換だとDNAではなさそうなので正電荷をもつ多糖類でしょうか。Chitosanとか植物やバクテリアのグルコサミン、ガラクトサミンを含む多糖など。極端な例えだと寒天とか高温で溶かして冷えるとゲルになりますよね。

解決方法はスッキリとしたものは思いつきませんが、飽和尿素水を等量加えてみてください。アガロースでも尿素などがあると固まりにくくなります。尿素を加えた際には加熱はしないようにしてください。

濃縮ゲルの濃度についてはオリジナルといっていいLaemmliがSDSPAGEをファージのタンパク質の解析で導入した文献では3.75%でした。ただかなり柔らかく色々とやりにくいので、それより高い濃度が使われるようになってきてます。4から5%ぐらいの間かな。私は4%強(3.75%を作るときの量の1割増)から4.5%でやってます。

6%では多分高分子100kDa以上はゲル内で分離されて遅れて泳動されます。濃縮ゲルはすべてのタンパク質を一箇所に濃縮してシャープなバンドの状態で分離ゲルに移行させるのが本来の目的で、そういう意味で濃縮ゲルで分離してしまうのは意図したことに反します。とはいえ高分子の分離が悪くなるかといえばそこまでではないようにも思っています。

6%とか濃い濃度を使うと濃縮ゲルですでに分離が始まるので、低い濃度の時と比べて高分子はいくらか上にシフトするでしょう。中程度の大きさの蛋白の分離はもしかしたら良くなるかもしれません。また非常に大きい分子は6%ゲルに残ったままかもしれません。濃縮ゲルも一緒にTransferする手は無きにしもあらずですが、あまり気持ちの良いものでもありませんし。

(無題) 削除/引用
No.12924-4 - 2025/04/18 (金) 11:29:38 - う
1)ボイルしないで流すか、サンプルを薄めて流す。

2)私は5%が標準で、硬い方が取り扱いしやすいですが、高分子量が流れ遅れる可能性があるので薄い方が良いと教わりました。やわらかいと扱いにくくなります

(無題) 削除/引用
No.12924-3 - 2025/04/18 (金) 00:28:54 - G25
https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/troubleshooting/page/q4.html

(無題) 削除/引用
No.12924-2 - 2025/04/18 (金) 00:27:20 - G25
サンプルをボイル/冷却した時、夾雑する多糖類によって寒天ゲルのように固化することがある。
再ボイルしても液化しなかった記憶がある。

濃縮ゲルは分離ゲルで分画したい鎖長範囲のタンパク質に対しては分子篩効果のない低濃度で十分にゲル強度のあるゲル濃度であれば効果に違いはないと思います。濃縮ゲルの役目はTris-HClで低いpHで分子篩にならない支持体となること。

SDS-PAGEのサンプルの不溶化とアクリルアミドゲルの濃度について 削除/引用
No.12924-1 - 2025/04/17 (木) 23:02:40 - そう
2点質問失礼します。

1つ目は、現在、タンパク質の実験をしており、陽イオン交換カラムにかけた後に分取したサンプルをSDS-PAGEに流しました。その結果、サンプル調整の際に、サンプルを入れたサンプルバッファーがダマ状(重合して固体化した感じ)になってしまいます。別のタンパク質サンプルだとこんなことは起こらないのですが、今回扱っているサンプルだけこのようになってしまいます。DTTを反応させる際の加熱後には、綺麗に溶けており、一瞬固体が消えたのですが、常温に戻るとまた不溶化していました。陽イオン交換では、10 mM酢酸バッファー、1M NaClを用いてるのですが、SDS-PAGEにかける前にアミコンで脱塩を行っているので、塩の可能性はないと考えています。このような現象の原因や解決方法を教えて頂きたいです。

2つ目は、SDS-PAGEの濃縮ゲルの濃度です。当研究室では、6%濃縮ゲルがプロトコルに載っているのですが、ネットで調べるとサイトによって濃度が様々です。そのため、濃縮ゲルの濃度がどのように結果に関わってくるのか教えて頂きたいです。

よろしくお願いいたします。

6件 ( 1 〜 6 )  前 | 次  1/ 1. /1


パスワードを入力してチェックした記事を チェックした記事を

このトピックにメッセージを投稿する
名前 
メール   アドレス非公開
   タイトル 
本文      
設定  クッキーを保存(次回の入力の手間を省けます)
上に上げない(トピックの一覧で一番上に移動させません)
解決(問題が解決した際にチェックしてください)
暗証  半角英数字8-12文字の暗証番号を入れると、あとで削除、修正ができます。
送信 

〔使い方〕
  • 「アドレス非公開」をチェックすれば、自分のメールアドレスを公開しないで他の方からメールを受け取れます。
  • 問題が解決した際には、解決ボタンをチェックして解決した旨のコメントをつけてください。これは、初めにトピックを作った人と管理人のみが可能です。
  • 半角カタカナ、機種依存文字(全角ローマ数字、○の中の数字等)は文字化けの原因となりますので使わないでください。