陽イオン交換だとDNAではなさそうなので正電荷をもつ多糖類でしょうか。Chitosanとか植物やバクテリアのグルコサミン、ガラクトサミンを含む多糖など。極端な例えだと寒天とか高温で溶かして冷えるとゲルになりますよね。
解決方法はスッキリとしたものは思いつきませんが、飽和尿素水を等量加えてみてください。アガロースでも尿素などがあると固まりにくくなります。尿素を加えた際には加熱はしないようにしてください。
濃縮ゲルの濃度についてはオリジナルといっていいLaemmliがSDSPAGEをファージのタンパク質の解析で導入した文献では3.75%でした。ただかなり柔らかく色々とやりにくいので、それより高い濃度が使われるようになってきてます。4から5%ぐらいの間かな。私は4%強(3.75%を作るときの量の1割増)から4.5%でやってます。
6%では多分高分子100kDa以上はゲル内で分離されて遅れて泳動されます。濃縮ゲルはすべてのタンパク質を一箇所に濃縮してシャープなバンドの状態で分離ゲルに移行させるのが本来の目的で、そういう意味で濃縮ゲルで分離してしまうのは意図したことに反します。とはいえ高分子の分離が悪くなるかといえばそこまでではないようにも思っています。
6%とか濃い濃度を使うと濃縮ゲルですでに分離が始まるので、低い濃度の時と比べて高分子はいくらか上にシフトするでしょう。中程度の大きさの蛋白の分離はもしかしたら良くなるかもしれません。また非常に大きい分子は6%ゲルに残ったままかもしれません。濃縮ゲルも一緒にTransferする手は無きにしもあらずですが、あまり気持ちの良いものでもありませんし。 |
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