Dominant negativeの様式によりアプローチが違うかもしれません。
Dominant negativeの変異で病気になったとしても必ず遺伝子(産物)をターゲットにするとは限りません。たとえばp53のDominant negativeの変異により癌になったりしますが、治療薬はがんにより顕著な代謝や細胞周期などに着目した薬が使われたりします。ですからDominant negativeの変異により起こる下流のシグナルなどに着目した薬も視野に入ってきます。そうすることにより、その変異が存在しなくとも同様の病気になる人にも使える可能性が出てきます。
また変異特異的な抗体とか変異特異的なケミカルといったアプローチもできるかもしれません。
最近はタンパクでなくて、そのmRNAをターゲットにしたアンチセンスオリゴ(ASO)などの開発なども目にします。配列特異的に作用させることがある程度可能なので。 |
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