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mTOR pathwayの発現とリン酸化の変化 トピック削除
No.13035-TOPIC - 2025/07/11 (金) 12:32:46 - EATEme
mTOR pathwayの変化を見ています。
過去の文献を見ると、rapamycin処理すると、mTORやS6kの発現自体は変化がなくて、phosphoの割合が変化するという文献がほとんどなのですが、一部は、mTORやS6K自体の発現が変化するものもあります。

我々の系ではいずれの細胞も、後者の結果しか出ないのですが、後者の論文は数が少ないうえに、mTORやS6Kが減少するメカニズムの記載もないので、何か実験に誤りがあるのではないかと疑っています。

mTORを研究された方で同様の結果を得られた方はいらっしゃいますでしょうか。アドバイスをいただけますと幸いです。
 
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No.13035-8 - 2025/07/13 (日) 09:29:37 - おお
確かに二次的と言うのはある意味漠然とはしてますね。

感覚的にはmTorの活性が抑制され、S6kのターゲットになる遺伝子の発現が変化して、その遺伝子による形質に変化が現れることが一次的、そう言う一連の変化の結果が惹起する新たな細胞の変化が二次的と言う感覚はあると思います。ネガティヴ、またはポジティブフィードバックもそれに当たると考える事も多いかと。質問の件もフィードバックが関与していると思える事例です。

しかしながら、mTor によって引き起こされる形質が先に分かっていたり予想されている時、その形質が発現する一連の細胞ないの変化に上記の二次的(フィードバック以外)と言われる変化が含まれてもおかしくはありません。

リン酸化の変化に関しては細胞内のリン酸化フォームが多いとその影響が強く出て、少ないとほとんど影響がないと思えるので、トータルに対してのリン酸化フォームの割合は当てにならいと思ってます。インターナルコントロールとか、そうタンパク量に対する量で見るのが解釈としてはいいと思ってます。(リン酸化で不活性化されるとかだと非リン酸化の量に注目することになるかも知れません)

(無題) 削除/引用
No.13035-7 - 2025/07/13 (日) 08:34:25 - トア
> (2次的な影響)という言葉を使うのは正しいのでしょうかね?結局ラパマイシンの影響ですよね。

何をもって二次的とするかは立場の違いではありますが(逆にトピ主さんの考える真に二次的な影響とはどのようなものでしょうか?)、トピ主さんが既報の情報として挙げていた基質リン酸化の低下が直接的な影響であるのと対比してそう書きました。

mTORC1の活性を抑えるとリソソーム活性が亢進するという現象は広く見られるので、時間を置いてしまうとそれが結果に影響しているかもしれません。

(無題) 削除/引用
No.13035-6 - 2025/07/13 (日) 02:46:10 - EATEme
Torin1, 2もほぼ同じ結果です。

>これらは質問でおっしゃる一部に該当するものですか?

これらの論文と酷似しています。ただ、我々の系でも、確かに、phosphoの割合は割り算すると低下していることは確認できます。


>ラパマイシンはmTORC1に直接作用するので、ラパマイシン処理による基質リン酸化の低下は早い反応です(10分程度で下がりきる)。ご覧になっている発現量の変化はもっと長い時間がかかる変化でしょうから、ラパマイシンの直接の効果というより、ご覧になっている系に特有な制御なのではないでしょうか。

処理時間も濃度も他の論文とほぼ同一ですが、、、、我々は、2次的な影響を見ているのでしょうかね。

(2次的な影響)という言葉を使うのは正しいのでしょうかね?結局ラパマイシンの影響ですよね。

(無題) 削除/引用
No.13035-5 - 2025/07/12 (土) 11:47:48 - トア
ラパマイシンはmTORC1に直接作用するので、ラパマイシン処理による基質リン酸化の低下は早い反応です(10分程度で下がりきる)。ご覧になっている発現量の変化はもっと長い時間がかかる変化でしょうから、ラパマイシンの直接の効果というより、ご覧になっている系に特有な制御なのではないでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.13035-4 - 2025/07/12 (土) 09:07:36 - おお
https://www.medsci.org/v17p2831.htm
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0021925820441997

これらは質問でおっしゃる一部に該当するものですか?

(無題) 削除/引用
No.13035-3 - 2025/07/12 (土) 07:08:01 - とるこ
確かにrapamycinはmtorの下流のリン酸化を抑制しますが、発現量を変化させるという話は個人的には聞いたことがないです。

rapamycinはmtorのキナーゼ活性阻害ではなく、mtorと基質の相互作用を阻害することで、リン酸化を抑制する化合物だったかと思います。なので、メカニズム的に発現量が変化するのは、いまいち説明がつきにくい。
rapamycinを使用することが必須でないのであれば、より強力なmtorのキナーゼ活性阻害剤Torin1を使用して、どうなるか見てみてはどうでしょう。

(無題) 削除/引用
No.13035-2 - 2025/07/12 (土) 01:13:46 - おお
他と違う結果が出たから間違えているという風に思うのは弊害があると思います。確かに実験系など慎重にチェックすることは大事ですが。

mTORの研究をしているわけではないので参考にならないかもと思いますが、一つだけ確認しておいたほうが良さそうなのは、Doseを減らしてphosphoは抑制されていて、タンパク量が変化ないというのが見られるかどうかぐらいはしておいてもいいかと思います。あとは処理時間とか.

mTOR発現の変化は病変などで見られています。直接的ではないですけど、そういうのは参考になるかもです。平たい机上の空論をするとある病態でmTOR発現が上がり、rapamycinで病態が収まるなら、mTORの発現も正常化に向かってもそんなにおかしくはありません(あまりにも具体的でなく議論にはなりませんが)。

そういうことでとりあえずはmTOR発現制御で少し調べてみてもいいのかもしれません。

Marques-Ramos, A., Cervantes, R. Expression of mTOR in normal and pathological conditions. Mol Cancer 22, 112 (2023). https://doi.org/10.1186/s12943-023-01820-z

mTOR pathwayの発現とリン酸化の変化 削除/引用
No.13035-1 - 2025/07/11 (金) 12:32:46 - EATEme
mTOR pathwayの変化を見ています。
過去の文献を見ると、rapamycin処理すると、mTORやS6kの発現自体は変化がなくて、phosphoの割合が変化するという文献がほとんどなのですが、一部は、mTORやS6K自体の発現が変化するものもあります。

我々の系ではいずれの細胞も、後者の結果しか出ないのですが、後者の論文は数が少ないうえに、mTORやS6Kが減少するメカニズムの記載もないので、何か実験に誤りがあるのではないかと疑っています。

mTORを研究された方で同様の結果を得られた方はいらっしゃいますでしょうか。アドバイスをいただけますと幸いです。

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