>科研費に応募する際には分担者に分担金を予算の中で書く必要があり、私の上司に相談すると全体の予算の5-10%を割り当てるのが一般的だ、と言われました。
しかし、それはwet研究者の場合であって、dry研究者にも70-150万を何も考えず充てるのが正しいのか、その点において審査の段階で予算の整合性に疑義を持たれるのではないかと思い質問させていただきました。
WetだからとかDryだからとかではなくて、その研究計画のうちでどのくらいの労力、責任、義務が発生するかで分配する金額の多寡は決めるべきだと思います。無論、それによって相手がそのテーマにどのくらい自身のリソース(時間的な労力も当然含む)が関係してくると思います。
>また、向こうにもどれだけの予算があれば実現可能かをきちんと聞くことこそが正しい共同研究の行い方だと知り、とても納得しました。
「いくらあればできますか?」と露骨に聞くのが難しい場合もあるし、ぶっちゃけそんなに費用がかからないならできれば分配金はケチりたいのが本音、というのはわかります。ならそのようにきちんと説明すべきで、初めから相手の状況を勝手に考えて見下すような感じだと不信感を抱かれますよ。
ボスのいう、「5-10%当てるのが妥当」というのはつまりはそのような実費でのやり取りをいちいちしてたらめんどくさいから標準的な金額を分配しとけば波風立てない、相手に一定の敬意は払える、というやり方だと思います。そもそも研究費は慢性的に足りないのだから厳密に予算申請してる申請書類などなくて、大体が満額申請した上でできるだけ必要なものを優先して概算請求してるというのが実情でしょう。それで実費でくださいなんて言われても無理だと思うのが普通なので、結局のところそのグラントや共同研究に関する功労者や重要な部分を出した比率などで重みづけして分配してるのが現状だと思います。多くの場合大型研究費をチームで相乗りしただけの場合まとめ役=申請書類の大半を自分で書いてヒアリングなど全てやった人が大半を持っていき、一部(ボスのいう1割とか)を分配されるのは普通だともいます。もちろん、その成果にコントリビューションとしての評価を受ける前提ですからただの受託研究ではないので満額費用負担してあげなければいけないというのもおかしい話です。ただ、無料でやれというのは相手もやりたくなければやらないってなるし、成果に繋がるかわからない以上グランティングされてるなら少しは分配するのが慣例だと思いますよ。
5-10%は基準としては普通だと思いますが、予算の規模が大きい場合は少なくてもいいし、逆に小さい予算の場合はそれだと相手の労力に合わないのでもう少し負担するとか微調整はあってもいいと思います。 |
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