有意差あり、には達していないけど、増加/減少する傾向は見られる、と書いてP値を具体的に記載するというやり方は時々あります。論文の読者は、サンプルサイズを大きくすれば有意差はあるかもしれないのでこの知見は無視できないかも、と推察できるので、これはこれで大切な情報になります。有意差なし 残念 終了 だとそうした情報も読者は得られないのでそこから何も考察できません。negativeなデータでも(ていうか自分でそう思っても)できるだけありのままopenにした方が、そこから将来、もっと頭のいい人が何か大切なことを見出して次に繋げるので論文の持つ学問的な価値は上がります。
差異の程度とその生物学的な意義はその結果からだけでは判断できませんので、他のデータも合わせて総合的に考える必要はあると思いますし、この研究からだけでは結論出ないかもしれません。場合によっては条件設定や比較の組み合わせやサンプルサイズなど実験のデザインも再検討してみる必要はあるかもしれません。 |
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