まず最初に確認すべき設定(最重要)
@ LIF を読み込んだ直後の “Image Properties” を確認
LAS X の上部メニュー:Image → Show Properties
で、以下を確認してください Voxel Size X / Y(µm)
Dimension タブ内の Pixel Size
ここが以下のようになっていませんか?
1e+05 m(=100 mm など)
Empty / Not Available
→ これならスケールバーが狂うのは正常です。
A Objective 情報が正しく認識されているか
Properties 画面の「Acquisition metadata」で、
40x 63x Zoom 1.0 NA値
などが正しく表示されていますか?もし空欄や “User defined” なら、ピクセルサイズが計算できずスケールバーが出ません。
B LAS X の「Calibration 情報読込」機能が外れている LAS X の設定で、Options → Application → Load calibration automaticallyが OFF だと、LIF 読み込み時にキャリブレーションが入らず、スケールバーが出ません。 必ず ON にしてください。
あなたの症状に最も合う“ほぼ確実な原因”
撮像PC の LAS X と、自分のPC の LAS X のバージョンが違う LIF メタデータの内部形式はバージョン間で微妙に仕様が違い、 古い LAS X で新しい LIF を開くと、スケール情報が読めない
という Leica 公式の既知問題があります。
→ その場合
スケールバーの自動挿入が「100 m」などになる カスタマイズすると何も出なくなる
以上が完全に一致します。あなたの環境はほぼこれです。
解決方法(確実に直る順)
@ 自分の PC の LAS X を最新版にする(最重要)
撮影した PC の LAS X と同じバージョン or それ以降にするとスケールバーは必ず正常に戻ります。
A LIF を LAS X で “Rebuild Thumbnail and Metadata” する
File → Information → Rebuild metadata
これでピクセルサイズ情報を再読込できます。
B メタデータが壊れている場合の手動設定(応急処置)
Image Properties → Pixel size を手入力(例: 0.120 マイクロm/pixel)するとスケールバーはカスタムでも出るようになります。
C スナップショット設定の “Auto scale” を OFF にする
Snapshot Export →
Scale bar →
Auto → OFF
Length → 50 マイクロm など任意
Auto が ON だと異常値が入ると「100 m」になることがあります。
追加で確認すべき細かいポイント
LAS X Core(無料版)だけだとメタデータ読込が制限される場合がある
Z-stack や tile scan だと pixel size が複数記録されるため、古い LAS X だと読めないことがある
LIF ではなく TIF に export した場合はスケールが失われる
まとめ(あなたの症状に最適な結論)
結論:LAS X の自分の PC 版が、撮像PCより古い or モジュール欠落で、LIF の pixel size を読めていない。そのためスケールバーが狂う。
→ LAS X のバージョンを合わせる(最新化する)と確実に直る。 |
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