NEBのSNAPタグやPromegaのHaloタグもクルードな状態から特異的に磁性ビーズに共有結合可能なので、精製と固相化が同時にできて便利です。 
例えば、 
SBPタグ、SNAPタグ、Haloタグの3種の発現ベクターを作り、SNAPタグ、Haloタグタンパク:磁性ビーズで共通に得られるタンパクをMS/MSで検索。 
(もちろん磁性ビーズ担体のみでのnegative controlは必須) 
次いで候補タンパクを用いて、SBPタグタンパクとの結合を再構成系で確認、 
さらに候補タンパクを用いて、細胞等のシグナル伝達系への効果を調べて、機能を確認。 
とかまで行ければめでたい! 
 
大腸菌内で作らせるとfoldingの心配があるので、分泌シグナル+C末にタグを付けた状態で培養細胞で分泌させ(糖鎖も付加されるのでより生体内タンパクの状態に近い)、培養上清から精製・固相化を行うのが早道かなと思います。 
タンパク量は100ug程度なら難しくないです。 
簡単な所だと、浸透圧増加に注意が必要ですがグルコース、必須・非必須アミノ酸・HEPESを添加(増量)した培地を使う事でしょうか。さらにYeast ExtractやTC-Yaestlateを添加すると収量が増えます。AdvanceDMEM/F12+0.3-0.5%TC-Yaestlate (20-40%w/v PBS溶液 or 5% glucose溶液)+血清1/4-1/2が簡単かな。 | 
      
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