いつも困った時は過去のフォーラムを拝見させていただいております。 
私はアメリカにポスドクとして留学している者です。 
 
この度、タンパク質Xと相互作用する分子をどのような方法で同定すればよいのかを考えています。 
現在は組替えタンパク質Xを作製し、affinity chromatographyの作製を行なっているのですが、Xが酵素なためなのか、基質となる候補タンパク質がなかなか取れてきません。(銀染色) 
 
文献をあさり、その中でyeast-two hybrid (以下、Y2Hとさせていただきます)を使って興味あるタンパク質Xと相互作用するタンパク質を同定できないか興味がでてきました。 
 
ただ私のタンパク質Xは哺乳動物細胞ではゴルジ膜に局在する膜タンパク質なので(酵素反応は内腔側で行われます。)、細胞外ドメインをGAL4に融合させようとは思っているのですが、この時、baitとpreyは基本的には酵母の核内で出会わなければならないと思います。 
 
調べたところ、GAL4のDNA  binding domainに核移行シグナル (NLS)があるので、細胞外ドメインのタンパク質Xを融合させれば、そのNLSを頼りに核へ移行してくれるのだと思います。 
 
一方で、基質となるタンパク質候補は基本的に分泌タンパク質か膜タンパク質で、修飾部位は分泌タンパク質のどこか、もしくは膜タンパク質の細胞外ドメインになりますので、それらpreyも(libraryを用いるにしても)NLSが無いような場合にはpreyは酵母の核内に存在できないので、このY2Hを利用して相互作用タンパク質は同定できない、と考えた方がよいのでしょうか? 
 
ChrontechのHPには以下のようにかかれてあります。 
 'If one of the following situations is occurring, it may interfere with the ability of the two hybrid proteins to interact: (1) the hybrid proteins are not stably expressed in the host cell; (2) the fused GAL4 domains occlude the site of interaction; (3) the hybrid protein folds improperly; or 
(4) the hybrid protein cannot be localized to the yeast nucleus.' 
 
ただ、過去の文献では細胞質タンパク質同士のY2Hや細胞外での相互作用をY2Hで同定したという例もあるので、実際のところはどうなのかをみなさまにお尋ねできればと思い、トピックを立てさせていただきました。 
 
非常に読みづらく、漠然とした質問で恐縮ですが、みなさまからのご意見をお聞かせいただければ幸いに存じます。よろしくお願いいたします。   | 
             
           
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