初期塩濃度について、 
試し分離の場合、低塩濃度での分離が見えないので低い方が良い。 
目的物の結合に影響なければ余分な不純物が結合しないので、高塩濃度からスタートの方がカラムの負荷も少ないので望ましい。 
低塩濃度にする(+長時間放置:透析時)と目的タンパクが沈殿(or失活)する場合がある。タンパクによってはMg,Ca,Zn,Fe等のイオン(10uM~1mM程度)が必要なものもあるので注意。 
上記の理由で、試し打ちの場合、サンプルを開始bufferで直前に希釈してカラムにロードして分離パターンを調べる。本精製時、目的タンパクが溶出される塩濃度の半分(〜2/3)くらいでカラムにロードしています。 
pHについて 
Theoretical pIはあくまでも参考値で、カラムへの結合に重要な表面電荷は不明です。 
上手に設定出来れば、不純物との分離がよくなり綺麗に精製できます。 
通常バッチ処理で目的タンパクの結合量が最大となる最適なpH条件を探索します。pHスカウティングが自動で出来る機器もあります。 | 
      
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