医学系の大学院生3年生です。 
 
スプライス異常を有する患者検体や細胞株検体の 
cDNAに対してPCRをかけることがよくあるのですが、 
パターンが2通りしか想定されないにもかかわらず、 
バンドが3本出るということがほぼ毎回見られています。 
 
切り出し精製してSangerシーケンスで配列を見てみると、 
1番サイズの小さいバンドと2番目に小さいバンドが 
それぞれ想定通りの2通りのパターンの配列になっていて、 
3番目のバンドはそれらの重なった配列になっています。 
 
たとえば、ある遺伝子のExon3、4、5、6が読めるようにプライマーを設計し、 
Exon4がスキップされるような異常が片アレルに起きているとすると、 
小さいバンド(Exon3、5、6)と大きいバンド(Exon3、4、5、6)の他に、 
さらに大きいサイズの所にバンドがあり、 
配列を読んでみるとその2つが重なった配列になっています。 
つまりForwardで読むとExon3までは一緒で、その後Exon4〜とExon5〜が 
ほぼ1:1の波高で重なっており、 
Reverseで読むとExon6、5までは一緒でその後Exon4〜とExon3〜が 
やはりほぼ1:1の波高で重なっています。 
 
切り出しの際にバンド間の距離はしっかり取っており、 
混入することはないと思います。 
また配列からはgDNAの混入も否定的です。 
 
可能性として考えているのは、スプライス異常のある鎖とない鎖が 
PCRの過程でミスアニールしていて、配列の合わない部分 
(上記の例でいうとExon4)が片方の鎖で余剰としてループのようになっていて、 
そのせいで泳動で流れづらく、サイズの大きいバンドとして 
検出される、ということが起きているのではないかと疑っています。 
 
しかし、そのような現象はよくあるのでしょうか? 
教科書や論文、googleで何となく調べた範囲だとわかりませんでした。 
 
皆さまのご経験や、あるいはそれに関して記載のある教科書など、 
何かあればお教えいただけますと幸いです。 
よろしくお願いいたします。 | 
      
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