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PBSが遺伝子トランスフェクションに影響したことはありますか トピック削除
No.11067-TOPIC - 2022/12/23 (金) 21:49:32 - あああ
いつも勉強させてもらっています。カチオン性ポリマーを使った遺伝子のトランスフェクションの実験をしています。以前、知り合いの先生から、リポフェクションやポリマーを使ったトランスフェクションでDNA,RNAと複合体を形成する時に使用する緩衝液は、PBSよりもHEPESがいい、という話を聞きました。理由としてはカチオン性脂質や、カチオン性ポリマーはDNAやRNAのリン酸基のアニオンと相互作用するので、同じくリン酸を含むPBSは干渉してしまう可能性があるから、とのことでした。
今回、ポリマーと遺伝子の複合体を形成する過程で、どうしてもPBSを入れざるをえない実験を予定しており、上記の点を懸念しています。

遺伝子のトランスフェクションでPBSを含む実験系をされている方はおられますでしょうか?その際、PBSがトランスフェクション効率に影響したことはありますでしょうか?
 
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No.11067-7 - 2022/12/26 (月) 00:54:37 - 散々
トランスフェクションの複合体はポリアニオンとポリカチオンによるポリイオンコンプレックス。
ポリイオンコンプレックスは不溶性の塩になるところを、沈殿が成長するより前に過剰のトランスフェクション試薬を加えてカチオン性に傾けることでなんとか沈殿形成を防いでいる。
溶解度が小さい複合体がなんとか溶解しているところに、大過剰のPBS(リン酸)が存在したらどうなるか。
ただ、多少、沈殿したくらいの方が形質転換効率が良いことがあったりするので話がややこしい。

(無題) 削除/引用
No.11067-6 - 2022/12/25 (日) 11:27:06 - あああ
皆様

ありがとうございます。
実際、PBSやoptiMEMで複合体形成してトランスフェクションしている文献があるのを見るとさほど心配しなくてもいいような気もしてきました。
その一方で「共通イオン効果」の指摘もあり、若干心配も出てきました。

最終的には、実際に行ってみるしかないですね。

私たちの実験系ではヌクレオチド分子量330で概算して、100ng≒303 pmolの遺伝子をトランスフェクションに用いています。
今回は複合体形成の際にどうしても1μL程度の1xPBSが入ってしまう予定です。試しにこの中にリン酸塩がどのくらい入っているのかWakoのD-PBS(-)の組成表から計算しました。

リン酸一カリウム→1470pmol/μL
リン酸二ナトリウム→8100pmol/μL

実際どのくらい影響するかは不明ですが、DNAと比べるとかなり大量のリン酸が入る計算にはなります。

ふと考えたのは
プラスミドDNAやmRNAはヌクレオチドが連結した巨大なポリアニオン、
PEIなどのポリマーも巨大なポリカチオン、

それに対して、PBSに入っているリン酸は単量体のアニオンで、もしかしたら影響しづらかったりするのか??と思いました。

(無題) 削除/引用
No.11067-5 - 2022/12/25 (日) 04:27:34 - おお
>[Re:3] 散々さんは書きました :

> 実際、複合体の溶解度は変わった。

これは共通イオン効果と言う一般論ですか?何かの実験結果ですか?それなら引用できるものはありますか?あるいはリン酸、DNA、PEIを使った理論値ですか?きょうみがあります。

(無題) 削除/引用
No.11067-4 - 2022/12/25 (日) 04:23:01 - おお
少し細かく見てみると、Opti-MEM中で複合体を形成させるプロとコールも多く、そう言う培地中にはリン酸が含まれています。濃度は1mMぐらいだと思いますが加えるDNAはピコモル程度、その中にある燐酸基は複合体ミックス溶液中でuMではなかろうか。要するにリン酸は大過剰入っているとすると培地より10倍近いリン酸を含むPBSでどれだけ違うのだろうかと思ったりもする。実際先に示した論文ではNaClとPBSで沈殿粒子の大きさはかわっていない。

またNaClとPBSではNaCl単独はPBSより毒性が高くPBSは培地と同等の低い毒性を示している。

(無題) 削除/引用
No.11067-3 - 2022/12/24 (土) 23:40:55 - 散々
共通イオン効果って知ってるよね。
PBS中で同じリン酸であるDNAの複合体を作れば
影響を受けないはずがないと思うよね。
実際、複合体の溶解度は変わった。

(無題) 削除/引用
No.11067-2 - 2022/12/24 (土) 01:19:35 - おお
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1871678422000127
https://hanlab.cc/list.php?ID=22
PBS中でPEI DNA複合体を作っているのを見かけますけどね。
培地中で混合する事もあるし、HEPESだってアニオンだし。

リンク先はHEKなど比較的よく入る細胞なので、一度比較の予備実験をしてみてもいいのかもしれませんが。

PBSが遺伝子トランスフェクションに影響したことはありますか 削除/引用
No.11067-1 - 2022/12/23 (金) 21:49:32 - あああ
いつも勉強させてもらっています。カチオン性ポリマーを使った遺伝子のトランスフェクションの実験をしています。以前、知り合いの先生から、リポフェクションやポリマーを使ったトランスフェクションでDNA,RNAと複合体を形成する時に使用する緩衝液は、PBSよりもHEPESがいい、という話を聞きました。理由としてはカチオン性脂質や、カチオン性ポリマーはDNAやRNAのリン酸基のアニオンと相互作用するので、同じくリン酸を含むPBSは干渉してしまう可能性があるから、とのことでした。
今回、ポリマーと遺伝子の複合体を形成する過程で、どうしてもPBSを入れざるをえない実験を予定しており、上記の点を懸念しています。

遺伝子のトランスフェクションでPBSを含む実験系をされている方はおられますでしょうか?その際、PBSがトランスフェクション効率に影響したことはありますでしょうか?

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