いい機会とおもうので、是非やってみたらどうでしょうか。自分の名前の入った公の出版物ですし、業績にも書けると思います。実際、国内外からの総説執筆依頼はポスドクや教員になると来ますから、そうした将来の準備として、期限を決めてまとまったものを書いたり、体系的に論文を読んだりするトレーニングという意味で、先生があえて院生にやらせてみるということはよくあります。総説を書くときは、結構沢山まとまった量の論文を丁寧に読む(やって見ると実感するとおもいますが、人様の大事な仕事を論じるわけで、引用するにあたり間違った事書けないのでそこは結構気を使います)ので、いろいろ発見もありアイデアや仮説を思いつくなど予想外の収穫は多いです。その総説を英訳すれば、そのまま修論の一部にもなるとおもいますから、決して修論の妨げにはならないと思います。
修士の学生さんですから、業績についてはいまはあまり気にしなくていいと思います。院生のときの論文業績は、どうしてもコレスポの指導教員の方の発想がすぐれているからとか、研究指導能力が高いから、という見られ方をされがちですし。自分の業績を意識するのは教員やポスドクになってグラントを得て独立してからではないでしょうか。留学については、留学希望者の非常に多い競争の激しいラボでないならば、博士号を保有していて、責任もって推薦してくれる研究者がいれば、そんなに心配しなくてもいいとおもいます。 |
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