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はがれたときの細胞周期 トピック削除
No.2355-TOPIC - 2013/09/11 (水) 17:26:27 - りん
いつもお世話になります。

トリプシンで接着系細胞(足場依存的細胞)をはがしてパッセージすると、接着するまで増殖できないままの状態で止まりますよね。このときの細胞周期の状態とはどのようになっているかご存知の方いらっしゃいますか?
考えた可能性としては、
@接着するまでは細胞周期はG0期に入って、再び増殖できるのを待つ
Aはがれた時点での細胞周期で止まる
B浮遊した状態でも細胞周期は進行していて、浮いたままでもM期などを経ることで分裂・増殖している
(Bの可能性の場合、接着しない状態では増殖できないことと矛盾しませんか?)

よろしくお願い致します。
 
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(無題) 削除/引用
No.2355-13 - 2013/09/13 (金) 01:08:02 - おお
>[Re:11] なおさんは書きました :
> >[Re:7] おおさんは書きました :
>
> > G1からS期には入って細胞死がおきることが観察されています。
>
> ちなみにこれは、足場依存性細胞が浮遊状態に陥った時に観察されるものですか?差し支えなければこの参考文献をご教示頂けないでしょうか。

下に述べましたが、足場依存的なものに関するものではなくて、一般論的なものです。focal adhesionなどをキーワードにして調査されることを進めます。

(無題) 削除/引用
No.2355-12 - 2013/09/13 (金) 01:05:57 - おお
>[Re:10] なおさんは書きました :
> >[Re:9] おおさんは書きました :
>
> > NIH3T3はMEFを不死化させたものですが、マウスにうっても癌をつくらず、足場依存性です。さらに癌遺伝子を導入すると、足場非依存性でマウスないで癌をつくる細胞があらわれます。
>
> なるほど、ではNIH3T3は浮遊状態では細胞周期は止まった状態にあると考えて差し支えないのですね?

いや、細胞周期が止まっているかどうかはわかりません。非生理的な条件で死んでいくので、細胞周期以前にあまり意味を考えていませんでした。

ただし、一部の細胞死にはG1-S transitionが必要という結果もあるので、むしろセルサイクルは回ろうとしているのではと想像しています。

ほかの方が関連とぴでfocal adhesionなどの関連を指摘していますがその辺りの文献をさがすと、浮遊状態で何が起こるのかもう少し詳しいことがわかると思います。


> 癌細胞の中にも
> @足場依存性のもの
> A足場非依存性のもの
> B足場があってもなくても増殖可能のもの
> がある場合、この方法だとAの判断はできても@、Bに該当する癌細胞はNIH3T3などとin vitroでは区別できないですよね。pile upするかどうかで判断するのでしょうか?

3はソフトあガーのなかで底に着かずに強制的に浮かせるので、この方法で判断可能です。

2は悪性腫瘍のカテゴリーに入らないという実験的定義ですし、いろいろな実験でその定義に実際の悪性腫瘍の実験でこのカテゴリーによる区別と一致するという結果がありますので、正当性が主張できています。理論的にも、細胞外マトリックスなどに依存せず、浸潤して血管などに移動して転移するということを考えれば、悪性腫瘍は足場非依存性を獲得しているだろうと考えられています。

もちろん100%完璧な実験はないでしょうから、何らかの理由でfalse negativeであったりすることはあるでしょうし、足場非依存性の癌がるだとうという理屈があるなら、このassayはなりたたないので使えないと思います。

ただし、実験的に癌化させましたというときに、このassayでポジにならないのはちょっと弱いです。もちろん、このassayでポジにならなくても、マウスにうって癌ができればいいのですが、実際はマウスに打つよりもまえにこのassayで評価することがたいていですから。

pile upをみる方法は確かにあります。ただ3T3などから癌かしたものが出現したというときには局所的にそう言うのがみえるので検出しやすいですが、癌かもしれないという細胞をとってきて、それを観察してどの程度判断できるものかよくわかりません。

(無題) 削除/引用
No.2355-11 - 2013/09/12 (木) 17:13:17 - なお
>[Re:7] おおさんは書きました :

> G1からS期には入って細胞死がおきることが観察されています。

ちなみにこれは、足場依存性細胞が浮遊状態に陥った時に観察されるものですか?差し支えなければこの参考文献をご教示頂けないでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.2355-10 - 2013/09/12 (木) 17:08:03 - なお
>[Re:9] おおさんは書きました :

> NIH3T3はMEFを不死化させたものですが、マウスにうっても癌をつくらず、足場依存性です。さらに癌遺伝子を導入すると、足場非依存性でマウスないで癌をつくる細胞があらわれます。

なるほど、ではNIH3T3は浮遊状態では細胞周期は止まった状態にあると考えて差し支えないのですね?

> 癌細胞を足場非依存性で判定するのにソフトあガーをつかって、底につかないようにして増殖させる方法があります。
>

癌細胞の中にも
@足場依存性のもの
A足場非依存性のもの
B足場があってもなくても増殖可能のもの
がある場合、この方法だとAの判断はできても@、Bに該当する癌細胞はNIH3T3などとin vitroでは区別できないですよね。pile upするかどうかで判断するのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.2355-9 - 2013/09/12 (木) 15:47:11 - おお
>[Re:8] なおさんは書きました :
> >[Re:5] おおさんは書きました :
>
> > はがれた状態でも増殖能力があるなら足場非依存といえるとおもいます。細胞周期の進行は細胞死を意味することがあるので。
>
> ちなみにはがれた状態でも接着した状態でもどちらでも分裂、増殖を行える細胞をご存知ですか?

HeLaとか
NIH3T3はMEFを不死化させたものですが、マウスにうっても癌をつくらず、足場依存性です。さらに癌遺伝子を導入すると、足場非依存性でマウスないで癌をつくる細胞があらわれます。

癌細胞と足場非依存性で判定するのにソフトあガーをつかって、底につかないようにして増殖させる方法があります。

http://www.pnas.org/content/98/7/4089.full

(無題) 削除/引用
No.2355-8 - 2013/09/12 (木) 15:10:12 - なお
>[Re:5] おおさんは書きました :

> はがれた状態でも増殖能力があるなら足場非依存といえるとおもいます。細胞周期の進行は細胞死を意味することがあるので。

ちなみにはがれた状態でも接着した状態でもどちらでも分裂、増殖を行える細胞をご存知ですか?

(無題) 削除/引用
No.2355-7 - 2013/09/12 (木) 14:34:00 - おお
>[Re:6] なおさんは書きました :
> 「細胞周期の進行は細胞死を意味することがある」というのは細胞周期が進行してG1期のところでG0期にいってアポトーシスを起こす準備に入るということですか?
> それとも細胞周期がぐるぐる回ることが細胞死に向かうのに必要になる場合があるということですか?

G1からS期には入って細胞死がおきることが観察されています。S期にはいらず細胞死がおきないでG1アレストの状態とたいしょうてきです。

(無題) 削除/引用
No.2355-6 - 2013/09/12 (木) 14:10:56 - なお
「細胞周期の進行は細胞死を意味することがある」というのは細胞周期が進行してG1期のところでG0期にいってアポトーシスを起こす準備に入るということですか?
それとも細胞周期がぐるぐる回ることが細胞死に向かうのに必要になる場合があるということですか?

(無題) 削除/引用
No.2355-5 - 2013/09/12 (木) 13:36:40 - おお
>[Re:4] なおさんは書きました :
> がん細胞は足場非依存細胞ですが、MEFなどを株化した細胞はディッシュに接着しないと増殖しませんが、このような株化細胞は足場依存細胞というのでしょうか?

そうです。

>株化した細胞ももし、はがれた状態でも細胞周期が進行しているなら、足場非依存細胞といえるのでしょうか?

"はがれた状態でも細胞周期が進行しているなら"
この言い回しがちょっと危ういです。

はがれた状態でも増殖能力があるなら足場非依存といえるとおもいます。細胞周期の進行は細胞死を意味することがあるので。

例えば血球系の細胞は例外で、がん化してなくても浮遊系で培養できますね。なので幅広くいろいろな細胞を見ていくと例外はあるんだろうと思います。

(無題) 削除/引用
No.2355-4 - 2013/09/12 (木) 12:26:54 - なお
がん細胞は足場非依存細胞ですが、MEFなどを株化した細胞はディッシュに接着しないと増殖しませんが、このような株化細胞は足場依存細胞というのでしょうか?株化した細胞ももし、はがれた状態でも細胞周期が進行しているなら、足場非依存細胞といえるのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.2355-3 - 2013/09/12 (木) 09:16:03 - mon
keywordは、FAK(focal adhesion kinase)かな。総説がいっぱい有りますよ。

(無題) 削除/引用
No.2355-2 - 2013/09/11 (水) 18:05:50 - おお
足場依存性の細胞は死んでいくと思います。細胞周期が停止するなら接着しないでも生きているということですから、接着した細胞とは何らかの違いはあるでしょうけど、単純にcell cycle arrestがおこるという話ではないのではとおもいます。もちろん細胞表面の蛋白がトリプシンで削られるわけで、増殖、サバイバルに関するシグナルが一時的には低下する可能性はあります。

癌細胞は足場非依存性なので、接着しなくても増えている可能せいはあります。HeLaとかは浮遊していても増えやすい細胞です。条件によっては浮遊細胞として扱えます。浮遊と接着した条件で増ても、環境が違うので増え方が同じとは限りません。

通常培養条件かでは接着で、マウスにipすると腹水で増えるというような癌細胞もありますね。

まあ具体的な答えはかけないんですが、知っていることをかきあつめてみました。

はがれたときの細胞周期 削除/引用
No.2355-1 - 2013/09/11 (水) 17:26:27 - りん
いつもお世話になります。

トリプシンで接着系細胞(足場依存的細胞)をはがしてパッセージすると、接着するまで増殖できないままの状態で止まりますよね。このときの細胞周期の状態とはどのようになっているかご存知の方いらっしゃいますか?
考えた可能性としては、
@接着するまでは細胞周期はG0期に入って、再び増殖できるのを待つ
Aはがれた時点での細胞周期で止まる
B浮遊した状態でも細胞周期は進行していて、浮いたままでもM期などを経ることで分裂・増殖している
(Bの可能性の場合、接着しない状態では増殖できないことと矛盾しませんか?)

よろしくお願い致します。

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