Bio Technical フォーラム

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RNA抽出と塩 トピック削除
No.246-TOPIC - 2012/03/02 (金) 18:30:59 - nb
ある組織からRNAを抽出し、PCRをしています。

簡易なプロトコールを書きますと、
組織にRNA-Beeを加えホモジナイズ→クロロホルムを加え遠心→上層を回収し、イソプロパノール沈殿→70%エタノールを加え、遠心(2回)、乾燥
という流れです。

しかしながら、この方法では最後の沈殿物が、真っ白な沈殿物の塊(透明ではない)となっており、塩が多量に混じっていると思います。

そしてこのRNAをcDNAとし、リアルタイムPCRをしたところ、βアクチンすら検出されませんでした。(組織中の細胞の割合は、かなり低いものを使用しています。しかしRNA濃度測定では、問題なく抽出できている様な数値だったのですが・・)

そこで質問なのですが、塩が多い時はエタノール沈殿や、70%エタノールを用い、塩を減らす様にすべきと理解していますが、塩が多すぎるといけない理由は何なのでしょうか。

つまり今回の様に、塩が多すぎると、PCRでβアクチンすら検出されないという事があり得るのでしょうか。

何が原因で抽出できなかったのか悩んでおり、よろしくお願いします。

 
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No.246-6 - 2012/03/03 (土) 15:33:08 - nb
Harmonia様

そうですか、RNA量が多ければ出るってものでもないのですね。私も量をふって検討しましたが、量を多くしてばかりでした。
RT-PCRでも検討はしましたが、やはりだめでした。不純物が多いと、それだけでやはりPCRは阻害されてしまうのですかね。次回はなるべく不純物を除ける様にプロトコールを変えて、検討してみます。有難うございました。

(無題) 削除/引用
No.246-5 - 2012/03/03 (土) 09:25:19 - Harmonia
リアルタイムPCRでなく、通常の手順のRT-PCRではどうでしょうか?

ぼくは、RT-PCRで産物が見えなかったとき、逆転写反応のRNA量を振って、最適化しました。RNA量が多ければ出るってことでもないです。
ちなみに、持込みRNAがPCRを阻害するらしいけど、RNaseHは使っていません。

(無題) 削除/引用
No.246-4 - 2012/03/03 (土) 08:30:43 - nb
AP様

なるほど、白いのは多糖類なのですね。確かに不純物が多くなりそうな組織なので、教えて頂いた様な試薬を用いて、除去した方が良さそうです。有難うございます。
ただ御指摘の様に、不純物が多いのと、PCRでβアクチンすら検出されないというのは、別問題ですよね。。印象として、沈殿物の大部分が不純物の様な気もするのですが、不純物が多いと見かけのRNA濃度の数値がくるう事もあるのですかね?
あと実は不純物に塩が多いと、Tmが高くなりやすいとの事で、アニーリング温度を変えたりしてみましたが、結局だめでした。
やはり何故検出できないのか、未だに分からないので、また何かアドバイスがあればよろしくお願いします。

aaaa様

有難うございます。おっしゃる通りと思いますが、乾燥させ過ぎない様に気を付けてやっていますがだめでした。通常の組織や細胞からならRNA抽出できるのですが、今回の組織は全体の中の細胞の割合が少なく、結果的に不純物が多くなっていると思っています。この様な時に、何か考えられる原因があれば、またお願いします。

(無題) 削除/引用
No.246-3 - 2012/03/03 (土) 06:50:29 - aaaa
乾燥させすぎではないですか?
70%エタノールを完全に除去したら、乾燥させずにすぐに溶解しても問題ありませんよ。

(無題) 削除/引用
No.246-2 - 2012/03/02 (金) 18:45:40 - AP
白いのは塩ではなくて多糖類(グリコゲンなど)でしょう。
RNA-Beeは知りませんが、おそらくAGPC法の市販試薬だと思います。
AGPC法は多糖類が取り除けないので、改良法が一般的になってきています。
それはプロパノールを減らして、RNA precipition solutionという高塩濃度の溶液を加えて沈殿させるものです。RNA precipition solutionは自作できますが、製品も各社から出ています。

RNA precipitation solution
http://nippongene.com/pages/products/extraction/high_salt_pre/index.html
http://catalog.takara-bio.co.jp/product/basic_info.asp?catcd=B1000736&subcatcd=B1000356&unitid=U100006020

RT-PCRがかからないのは、また別の問題かもしれん。

RNA抽出と塩 削除/引用
No.246-1 - 2012/03/02 (金) 18:30:59 - nb
ある組織からRNAを抽出し、PCRをしています。

簡易なプロトコールを書きますと、
組織にRNA-Beeを加えホモジナイズ→クロロホルムを加え遠心→上層を回収し、イソプロパノール沈殿→70%エタノールを加え、遠心(2回)、乾燥
という流れです。

しかしながら、この方法では最後の沈殿物が、真っ白な沈殿物の塊(透明ではない)となっており、塩が多量に混じっていると思います。

そしてこのRNAをcDNAとし、リアルタイムPCRをしたところ、βアクチンすら検出されませんでした。(組織中の細胞の割合は、かなり低いものを使用しています。しかしRNA濃度測定では、問題なく抽出できている様な数値だったのですが・・)

そこで質問なのですが、塩が多い時はエタノール沈殿や、70%エタノールを用い、塩を減らす様にすべきと理解していますが、塩が多すぎるといけない理由は何なのでしょうか。

つまり今回の様に、塩が多すぎると、PCRでβアクチンすら検出されないという事があり得るのでしょうか。

何が原因で抽出できなかったのか悩んでおり、よろしくお願いします。

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