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4% PFAと10%ホルマリンでの固定条件の違い トピック削除
No.2925-TOPIC - 2014/03/28 (金) 13:29:43 - mm
基本的な知識だと思いますが、ご教授いただけると幸いです。
組織染色のために、ラット・マウスの臓器をホルマリン固定しています。

・4% PFAを使用した場合:4℃ overnight後、PBS等に浸漬
・10%中性緩衝ホルマリン液を使用した場合:室温で放置

上記のように、固定液によって条件を変えていますが、
4% PFA浸漬で室温(20〜25℃)overnightではいけないのでしょうか。
酵素活性の問題かとも考えましたが、10%ホルマリン液は室温なのに?と思っています。

宜しくお願いいたします。
 
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御礼 解決済み 削除/引用
No.2925-18 - 2014/04/01 (火) 15:29:33 - mm
皆様、ご丁寧に教えてくださいましてありがとうございます。

当初の質問内容よりも詳しい知識も得られ、感謝しております。

有難うございました。

(無題) 削除/引用
No.2925-17 - 2014/03/31 (月) 08:49:09 - 組織
ちなみにメタノールは免疫染色の固定に使うこともあるので、必ずしも使っては駄目ということではないです。良いか悪いかは抗原によってケースバイケースです。

(無題) 削除/引用
No.2925-16 - 2014/03/31 (月) 08:47:35 - 組織
>[Re:15] 774Rさんは書きました :
> ホルムアルデヒド濃度としては同程度ですが、ホルマリン溶液に含まれるメタノールの影響はどうなんでしょうか?

実用上、あまり違いを感じたことはないです。細胞や凍結切片の固定なら、作り置きのホルマリンを使ってます。ただ、動物組織からの採材の時は、やり直しがきかないので、念のため4%PFAを用時調製して使っています。

(無題) 削除/引用
No.2925-15 - 2014/03/28 (金) 20:46:22 - 774R
ホルムアルデヒド濃度としては同程度ですが、ホルマリン溶液に含まれるメタノールの影響はどうなんでしょうか?

細胞固定の際に、手軽さのために1/10ホルマリンを使ってますが、面倒でもパラホルムアルデヒドを使ったほうが良いと言われたことが有ります。

メタノールは膜を溶かしたり脂質への影響があるかもしれませんが、実際のところどうなのか私は知りません。

(無題) 削除/引用
No.2925-14 - 2014/03/28 (金) 20:45:54 - うえ
APさん

勉強になりました。
ありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.2925-13 - 2014/03/28 (金) 20:34:44 - 名無し
10%ホルマリンってあれだろ,10%(v/v)ていうことだろ。紛らわしいんだが、昔の病理の慣習的な言い方が今も残ってるんだろうね。つまり、市販のPFA原液のPFA濃度が約37~40%(w/v)くらいだから、それを1/10に薄めたやつということなので、まあ、PFA濃度で言えば約4% (w/v)ということだ。ようするに10%ホルマリン溶液=4%PFAだわ。添加物の違いとかもあるかもしれないけど、まあ同じもんだわ。
浸漬固定の場合、表面から1mm浸透するのに室温で~2時間くらいって聞いたけど、なんで、組織の大きさに応じて時間かける必要があるね。組織片できれば小さくしたほうがいいね。

(無題) 削除/引用
No.2925-12 - 2014/03/28 (金) 20:29:52 - む
どうやらPFAが析出するのは飽和水溶液らしいですね
http://www.marusank.co.jp/gizyutu/as_02_04.php

私が間違っていたので前言は全て撤回させてください
お騒がせしました

(無題) 削除/引用
No.2925-10 - 2014/03/28 (金) 20:03:26 - AP
>[Re:6] うえさんは書きました :
> >[Re:5] むさんは書きました :
> > ホルマリンを冷やすとPFAとして析出して濃度が変わることがあるのであんまやらないほうがいいと思いますが・・・
>
> 本当ですか?以後気を付けます。
> ありがとうございました。
>

本当じゃないよ。真に受けて冷やすべきのところ冷やさなかったり、他の人に言いふらしたりすると、まずいことになるよね。

(無題) 削除/引用
No.2925-9 - 2014/03/28 (金) 19:54:40 - AP
>ホルマリン(ホルムアルデヒド)は冷やすと重合してPFAになりますし、PFAはあっためると重合が切れてホルマリン(ホルムアルデヒド)になります。
あんまり二つの状態が行ったり来たりするのは望ましくないと考えられているのでホルマリンは常温保存、PFAは必要に応じて調整することが推奨されているわけです

どうやら誰かに不正確なことを吹きこまれてそれを信じこんでいるようなので、もう一度勉強しなおして出直すように。

4% PFA in phosphate bufferもphosphate buffered 10% formalin も物質としては同じです(試薬ごとにことなる純度を考えなければ)。重要な違いは、formalinには酸化防止剤、重合防止剤おもにmethanolが加えられているのが普通であるということです。免疫染色の時、抗原によってはmethanolが禁忌であるものがあるので、そういうときはPFAを使うか、methanolが入っていない高級グレードのformalinを使ったりします。また、formalinはどんどん酸化してギ酸を生じたりpHが著しく下がったりするので、そういうのに敏感なサンプルにはPFAを使います。
formaldehydeが重合するのはformaldehyde monomerが水に溶けた状態(水と化合した状態)のmethylene hydrate (or methylene glycol)が脱水縮合したもので、逆にPFAがFA monomer (正確にはmethylene hydrate)にもどるのは、OH-イオンが触媒となって水解がおこるからです。温度を下げたからと言って、重合が起こりやすくなるという理由は無いと思いますが。少なくともworking conceentration (4% PFA, 10% formalin)でFAが、4度で重合、析出するということはありません。FAは組織への浸透速度が遅いので、浸透、固定が進むまで氷温に冷やしておいて組織変化を抑えるというのはよくやる方法です。


質問にある固定温度、時間の違いは、PFAであるかformalinであるかによるものではないでしょう。10% formalin, r.t., o/nで良いサンプルであれば、当然、4% PFA, r.t., o/nでも構わないと考えます。おそらく、それぞれ別の出典からとったというだけでしょう。

(無題) 削除/引用
No.2925-8 - 2014/03/28 (金) 18:48:02 - む
そのまんまです
ホルマリン(ホルムアルデヒド)は冷やすと重合してPFAになりますし、PFAはあっためると重合が切れてホルマリン(ホルムアルデヒド)になります。
あんまり二つの状態が行ったり来たりするのは望ましくないと考えられているのでホルマリンは常温保存、PFAは必要に応じて調整することが推奨されているわけです
どっちもホルムアルデヒドには変わりないし作用は一緒なので大体の場合は多分問題はないと思いますが、ホルマリンからPFAになると析出して濃度が変化しやすく実用上の問題が出るのでホルマリンは常温で使うのが望ましいかと

(無題) 削除/引用
No.2925-7 - 2014/03/28 (金) 18:15:34 - え?
>[Re:5] むさんは書きました :
> ホルマリンを冷やすとPFAとして析出して濃度が変わることがあるのであんまやらないほうがいいと思いますが・・・

>[Re:2] むさんは書きました :
> PFAは常温で放っておくとホルマリンになるせいです
> ただ作用機序に違いがあるわけでも最終的なホルムアルデヒド濃度に差があるわけでもないので、常温PFAで固定してもそんなに問題はないんじゃないかなあとも思ったり

どういうこと?

(無題) 削除/引用
No.2925-6 - 2014/03/28 (金) 17:57:14 - うえ
>[Re:5] むさんは書きました :
> ホルマリンを冷やすとPFAとして析出して濃度が変わることがあるのであんまやらないほうがいいと思いますが・・・

本当ですか?以後気を付けます。
ありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.2925-5 - 2014/03/28 (金) 17:37:57 - む
ホルマリンを冷やすとPFAとして析出して濃度が変わることがあるのであんまやらないほうがいいと思いますが・・・

(無題) 削除/引用
No.2925-4 - 2014/03/28 (金) 17:26:45 - うえ
ホルマリンには安定剤としてメタノールが入ってるから、それが嫌な人が4%PFAを用事調整して使ってるイメージです。
個人的には固定の具合とか抗原性の維持に違いを感じたことはありません。
ちなみに私は10%ホルマリンで固定する時も4℃でやってます。

ほとんど変わりないと思います 削除/引用
No.2925-3 - 2014/03/28 (金) 17:10:43 - たぬき
当方免疫染色の固定にPFAもホルマリンも使いましたが、抗原性の維持に違いはなさそうです。

(無題) 削除/引用
No.2925-2 - 2014/03/28 (金) 17:05:13 - む
PFAは常温で放っておくとホルマリンになるせいです
この性質のため、理想としてはPFAは保存せず、毎回実験直前に調整するのが望ましいとされています
ただ作用機序に違いがあるわけでも最終的なホルムアルデヒド濃度に差があるわけでもないので、常温PFAで固定してもそんなに問題はないんじゃないかなあとも思ったり

4% PFAと10%ホルマリンでの固定条件の違い 削除/引用
No.2925-1 - 2014/03/28 (金) 13:29:43 - mm
基本的な知識だと思いますが、ご教授いただけると幸いです。
組織染色のために、ラット・マウスの臓器をホルマリン固定しています。

・4% PFAを使用した場合:4℃ overnight後、PBS等に浸漬
・10%中性緩衝ホルマリン液を使用した場合:室温で放置

上記のように、固定液によって条件を変えていますが、
4% PFA浸漬で室温(20〜25℃)overnightではいけないのでしょうか。
酵素活性の問題かとも考えましたが、10%ホルマリン液は室温なのに?と思っています。

宜しくお願いいたします。

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