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細胞周期S期と細胞増殖 トピック削除
No.3796-TOPIC - 2015/01/29 (木) 15:20:03 - のお
細胞増殖が亢進している際に細胞周期S期の解析を行うことは多いと思います。
しかし増殖期はM期なので、細胞周期G2/Mをみるのも必要だと思うのですが、なぜS期をみるのでしょうか?
S期への進行は不可逆的なので、S期に進行すると細胞増殖が起きる(細胞分裂する)のは決定事項だからなのでしょうか?
 
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No.3796-14 - 2015/01/30 (金) 17:04:56 - おお
>monさんのご意見をふまえると、G1、G2期が短くなっていると考えることができそうですが、それがイコール細胞増殖が亢進していると考えることができるということなのでしょうか?

FACSのデーターは全体の中のそれぞれのphaseのポピュレーションがわかるだけで、それだけでもって増殖が亢進したというのは危険です。ただ増殖を実際に観察しているので、今回の場合は亢進のメカニズムとしてものが言えると思いますけど。

(無題) 削除/引用
No.3796-13 - 2015/01/30 (金) 16:18:14 - mon
話はズレますが、
single cell analysis(個々の細胞を追っかけてると)の結果をおおざっぱに例えると(数字はいい加減です)、
増殖の盛んな細胞集団は、10個中8個、G1:2時間ほどでS期に入る。
増殖のゆっくりな細胞集団は、10個中2個、G1:2時間ほどでS期に入る。残りはG1に留まる(気まぐれでS期に入るような感じ)、ような感じらしいです。一回分裂するとしばらくお休みみたいな細胞がいる。全体を平均するとG1期が長くなっている。
要は、増殖のゆっくりな細胞集団には、細胞の状態に揺らぎがある=全ての細胞が同じ長さのG1期(G2期も?)を過ごすのではない、ということ。

(無題) 削除/引用
No.3796-12 - 2015/01/30 (金) 14:35:55 - おお
細かいことはおいといて、cdk1、2、4、6はactiveなリン酸かフォームをSDSPAGE(WB)の移動度のシフトで見れるよ。

(無題) 削除/引用
No.3796-11 - 2015/01/30 (金) 11:44:04 - のお
みなさんご意見ありがとうございます。

FACSのデータを見ますと、G2/MよりもG1の割合が減少しているようです。
一番差のあるもので、添加前の50%までG1が減少しています。

それから、細胞周期が動的か静的かを調べるには、cyclinやBrdUassayが特別な機器もつかわずに実験できるのかと思いました。
cyclinを見る場合、cyclinの発現を単に定量するだけでは意味がないのでしょうか?
調べたところ、cyclinは活性化しているのかが重要であるような印象を受けたので、リン酸化のcyclinを定量する必要があるのでしょうか?
また、もしS期で止まっている(細胞周期が静的であった場合)としたら、cyclinAの発現量が増えているのを確かめることは有意義でしょうか?
この場合も、リン酸化のcyclinAを見なければいけないのでしょうか?
先日よんだ論文では、リン酸化ではなく、cyclinの定量をして細胞周期が停止していると結論づけていたので。

(無題) 削除/引用
No.3796-10 - 2015/01/30 (金) 11:02:07 - qw
細胞の増殖速度が亢進していて、なおかつS期の細胞が増えているのであれば、G1期の細胞が減少していると言って良いのでしょうか?G1期の長さを測定して短くなっているのであれば、そのような可能性が浮上していくるかもしれません。G1期と言っているのは、G1+G0になるのかもしれません。G1ではなくG2が短縮している可能性もあるでしょうが、G2/Mの変化はFACSで比較的容易に検出できそうなので、あなたの場合、G2には差がなかったのでしょう。
普通の条件では細胞が死んでいるのだけど、薬剤で細胞死が抑えられた場合も、同じような結果になるかもしれません。sub-G1の細胞群をどう処理したかで変わってくるような気がします。

(無題) 削除/引用
No.3796-9 - 2015/01/30 (金) 00:14:01 - おお
G2/Mのなかからarrestがかかっている可能性のある
G2を除いたM期を見ればいいというのは理にかなっていると思います(ただし定常状態の時)。そのときはあなたはその実験方法をご自身で見つけないといけないかもしれませんね。

あと定常状態とこだわっているのは、G2/Mのスピードがシフトして早くなった場合、一時的にG2/Mのポピュレーションが下がると思います。

(無題) 削除/引用
No.3796-8 - 2015/01/30 (金) 00:03:31 - おお
ひとことでいうとG2/Mでcell cycle arrestがかかっていることがあるのよ。

DNAが合成されてない状態では確実に細胞は増殖してませんよね。

G1やG2/Mで細胞の増殖具合を制御しているとするなら、増殖が亢進しているさいぼうはS期が増えているといえるでしょう(ただしこれは定常状態の時)。

テクニカルにはG2とMの見分けが簡単でないというのはあると思います。確かに増殖が盛んなさいぼうはM期の細胞が増えています。これは顕微鏡でもわかります。
同時にG2/Mアレストがかかるとやはり増殖が亢進している細胞を見ているのと同じような丸いM期っぽい細胞が多く見れます(じつはこれはM期というよりはG2なんですけど)。

DNA量だけ検出するとなるとG2とMの区別はつきません。

(無題) 削除/引用
No.3796-7 - 2015/01/29 (木) 20:52:02 - mon
S期の細胞が増えた理由が、動的(細胞周期をぐるぐる回っている=DNA合成が盛ん)なのか静的(S期の途中で止まっている)なのか、判断する必要があります。まあ、細胞が増えているから動的だとは思いますが、そうでない場合もあります(一部の細胞がS期で止まりながら、全細胞数は増えるなど)。
また、G1,G2期が短いか否かは、check pointを通り越す細胞の割合=cyclin/cdkのリン酸化・タンパク量である程度は判断出来ます。
ただし、これらの指標は薬剤Aの間接的(波及的)な効果かもしれませんので、やはり直接的な効果(メカニズム)に迫る実験も考えたいところですね。

(無題) 削除/引用
No.3796-6 - 2015/01/29 (木) 18:33:17 - のお
みなさんご意見ありがとうございます。

補足です。
細胞に薬剤Aを添加すると、添加前と比較して細胞の増殖率が高くなりました。
増殖率は、細胞を24時間ごとにカウントして求めています。
そこで、細胞に薬剤Aを添加した後の細胞周期をFACSで解析したところ、S期割合が増加していることが判明しました。

私は卒研でこの実験をやっているのですが、細胞増殖が亢進しているから細胞周期S期割合をみてみようという、この流れがよく分かりません。
確かにDNA合成期は重要ですが、実際分裂期にはいるまでにはG2期もありますし。
細胞周期は割合やバランスが大事と習いました。
S期細胞割合が増えたということは、その他G1、G2、M期に留まる時間が短くなっているということですよね。
monさんのご意見をふまえると、G1、G2期が短くなっていると考えることができそうですが、それがイコール細胞増殖が亢進していると考えることができるということなのでしょうか?
また、S期を解析するのは単に手頃な実験で、増殖が亢進していると結論づけるにはさらに実験が必要だとするならば、どんな実験をさらに行う必要があるのでしょうか?

ちなみに、研究室の先生方はみなさん学会でいらっしゃらないので、意見を聞けません。
よろしくお願いします。

(無題) 削除/引用
No.3796-5 - 2015/01/29 (木) 15:48:07 - mon
S期やM期に必要な時間はほとんどの細胞で変わらず、増殖が早い細胞はG1期,G2期が短いのではなかったかな?

(無題) 削除/引用
No.3796-4 - 2015/01/29 (木) 15:44:44 - mon
qwさんの指摘にも関係しますが、「S期に進行すると細胞増殖が起きる(細胞分裂する)のは決定事項」ではないですよ。

(無題) 削除/引用
No.3796-3 - 2015/01/29 (木) 15:39:45 - mon
何で細胞周期を測定するかによりますが、相対的にM期の時間が短いからでは。
(1990年代以前ですが)増殖率の目安として、接着細胞ならM期の細胞は剥がれやすいので、PBSでリンスして剥がれた細胞を集めてカウントする手法もありました。
現在はFACSによるDNA含量の測定が主流だと思いますが、画像処理で球型の細胞をカウントすることも可能ですし、細胞周期を色で判定できるGFP融合タンパクも市販されていますね。
なお「増殖期はM期」ではなく、「分裂期はM期」ならOK。通常はG1/S/Mをぐるぐる回っている状態を増殖期といいます。

(無題) 削除/引用
No.3796-2 - 2015/01/29 (木) 15:39:28 - qw
>細胞増殖が亢進している
とはどのような状態なのか?何に比較して亢進しているのか?

>細胞増殖が亢進している際に細胞周期S期の解析を行う
として、S期がどうなっていれば、細胞増殖が亢進しているといえるのか?
もしくは、細胞増殖が亢進しているとして、S期を解析することで更に何を考えることができるのか?   と、私は考えます。

でもまず、S期を調べるのは比較的簡単だからだし、分子生物寄りの生物学者は、DNA複製こそが重大事だと信じているからかもしれません。
「S期を調べれば、細胞増殖が亢進していることがわかる」とはあまり思えません。

細胞周期S期と細胞増殖 削除/引用
No.3796-1 - 2015/01/29 (木) 15:20:03 - のお
細胞増殖が亢進している際に細胞周期S期の解析を行うことは多いと思います。
しかし増殖期はM期なので、細胞周期G2/Mをみるのも必要だと思うのですが、なぜS期をみるのでしょうか?
S期への進行は不可逆的なので、S期に進行すると細胞増殖が起きる(細胞分裂する)のは決定事項だからなのでしょうか?

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