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DNA複製阻害剤、細胞周期阻害剤について トピック削除
No.3952-TOPIC - 2015/03/19 (木) 18:49:05 - UB
真核細胞を用いた実験において、細胞周期阻害剤としてはチミジンなどが用いられますが、核酸のアナログを用いず、且つ出来るだけ完全にDNA複製を阻害することの出来る試薬や手法はありますでしょうか。具体的に細胞周期のどこで止めるといったことにはこだわっておらず、とにかく一時的に核内のDNA複製を阻害したい場合です。

1.一般的にはHUやノコダゾールが候補に挙がるとは思うのですが、DNAダメージや阻害効率を考慮したとき、どのような差があるのでしょうか。

2.上記の試薬以外にも、たとえばoriに直接働くような薬剤などは存在するのでしょうか。

未熟な質問で申し訳ないのですが、宜しくお願いします。
 
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(無題) 削除/引用
No.3952-10 - 2015/03/24 (火) 21:21:20 - のす
解決済みのところすみません。
単純に血清飢餓条件で培養するのはどうなのでしょうか?
細胞周期が停止するのでDNA複製は阻害されるのではないでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.3952-9 - 2015/03/22 (日) 10:18:18 - L
もう解決済みのところ、差し出がましいのですが、ちょっと気になるので何点かコメントします。

ノコダゾールは微小管重合を阻害する事により、M期(prometaphase)で細胞周期を止めますが、DNA複製は直接阻害しません。M期でそろえば、その時点ではDNA複製しませんが、G1/Sの細胞が全部G2/Mに入るまで処理を続ける必要があります。この場合、長時間のノコダゾール処理の間に細胞分裂をスキップして4倍体となってG1に戻ってしまう細胞が出てくる可能性があり、この細胞がS期に入ってしまうとDNA複製を開始します。

他の方もおっしゃっていますが、mitotic shake-offでprometaphaseの細胞を回収すれば、DNA複製を終了した細胞を集められます。これが質問者さんの意図に沿うのであれば、数時間のノコダゾール処理後、shake-offで細胞回収する方が確実です。ただし、細胞数はあまり取れないので、実験によっては大変かもしれません。

HUについては、DNA複製を完全に阻害するというよりは、DNA複製のスピードを遅らせる薬だったように思います。FACSで見るとHUで処理した細胞はきれいなG1ピークを示さず、幅広なintra-Sのピークがでる場合が多いので、お使いの細胞でどうなるか確認した方が良いかもしれません。

CDK7阻害剤を用いた実験をやっている同僚がいて、血清濃度を下げてCDK7阻害剤を加えると、S期への進行がかなり抑えられる(その方が使っている細胞では)と言っていました。FACSの結果を見せてもらった感じでは、G1のピークがきれいに出ていて、DNA複製の阻害という点では、HUより良いように思いました。ご参考まで。

(無題) 削除/引用
No.3952-8 - 2015/03/21 (土) 21:26:30 - mon
PCNA阻害剤T2AAも使えるかな?
http://www.sigmaaldrich.com/catalog/product/sigma/sml0794?lang=ja&region=JP

(無題) 削除/引用
No.3952-7 - 2015/03/20 (金) 20:53:52 - 独り言
思い出したのがmitotic shake off.
mitotic shake offでグーグルスカラーすればたくさんでてくる。

接着細胞なら、M phaseの細胞のときだけ丸くなるから、普通の増殖している細胞dishをパンパンたたくと、M phaseの細胞だけ浮遊するので、その上清の細胞を集めることでM phaseからの細胞同調ができるとういやつ。
M phaseだからたくさんの細胞が必要なときは、ちょっと大変だけど、原理的にはほとんどダメージなく同調実験ができる。

(無題) 解決済み 削除/引用
No.3952-6 - 2015/03/20 (金) 20:37:31 - UB
皆さん大変参考になりました。
核酸のアナログのみでは無く、核酸自体も系の性質上使用出来ないのです、、、
細胞は癌細胞なのでコンフルにして、というのも出来ません。

とりあえずHUとノコダゾールで試してみたいと思います。
ありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.3952-5 - 2015/03/20 (金) 15:14:57 - 独り言
一番、自然な停止は接触阻害じゃないくて。細胞をコンフルにすればいいだけださし簡単。
ただ、癌細胞とかだとだめだけど。

(無題) 削除/引用
No.3952-4 - 2015/03/20 (金) 14:51:24 - おお
cdk2や4/6のケミカルインヒビターが開発されたのは結構昔のことかとおもいますが。。。直接オリに働いていないですけど。

(無題) 削除/引用
No.3952-3 - 2015/03/19 (木) 20:03:28 - 特異性
>一般的にはHUやノコダゾールが候補に挙がるとは思うのですが、DNAダメージや阻害効率を考慮したとき、どのような差があるのでしょうか。

両方、細胞によってはほぼ完全に止まると思います。濃度によるが阻害効率は良い。また細胞特異性があるので、ダメージには細胞によっては大きな差があります。(比較的すぐに死んでしまう、とか投与して24時間までは死なないとか)。まあ、自分の使いたい細胞で試すのが良いでしょう。

(無題) 削除/引用
No.3952-2 - 2015/03/19 (木) 19:39:21 - qw
>チミジンなどが用いられますが、核酸のアナログを用いず
チミジンは核酸のアナログではなくて核酸の材料そのものだから、あなたの希望に最も叶うのではないかな。それでも、高濃度チミジンでG1/S停止できなくて、死んでしまう細胞もあるのだから、そこはやってみないと判らない。
1:細胞によって違うと思うが、ノコダゾールは、M期で止めて、HUは、S期(G1/S)で止めるから、比較が困難。
2:知りたいところだね。

DNA複製阻害剤、細胞周期阻害剤について 削除/引用
No.3952-1 - 2015/03/19 (木) 18:49:05 - UB
真核細胞を用いた実験において、細胞周期阻害剤としてはチミジンなどが用いられますが、核酸のアナログを用いず、且つ出来るだけ完全にDNA複製を阻害することの出来る試薬や手法はありますでしょうか。具体的に細胞周期のどこで止めるといったことにはこだわっておらず、とにかく一時的に核内のDNA複製を阻害したい場合です。

1.一般的にはHUやノコダゾールが候補に挙がるとは思うのですが、DNAダメージや阻害効率を考慮したとき、どのような差があるのでしょうか。

2.上記の試薬以外にも、たとえばoriに直接働くような薬剤などは存在するのでしょうか。

未熟な質問で申し訳ないのですが、宜しくお願いします。

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