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成熟後 血清の使用法 / BSAの精製 トピック削除
No.5323-TOPIC - 2016/08/09 (火) 16:54:55 - IM
初めて投稿させて頂きます。失礼な点ありましたら申し訳ありません。

頻繁に培養にはFBSが用いられていますが、その理由は、
出生後成長が進むにつれてγ-グロブリンの増加や脂質の増加による
細胞増殖誘導能力の低下であると、文献などを読んで考えています。

今回、成熟マウスの血清を用いて培養を行いたいのですが、
その場合、通常の採血から血清の流れで、血清を添加したのでは良くないのではないかと思いました。

ウシの場合、無血清培地にウシ血清アルブミン(BSA)を加えている場合があり、 γ-グロブリン等を除去するためにも、マウス血清アルブミン(MSA)を精製した方が良いのだろうか。と考えています。(量を手に入れるには大変かもしれませんが)精製した血清アルブミンを血清の代わりに添加できないかと。

通常、血清アルブミンはどのように精製するのか、また培養に用いる事ができる精製はどのようなものなのか、気になって調べていますが、あまりに当たり前の事なようであるのと、私の情報収集能力が低いせいか見つかりません。(主に、カラム精製だとは思うのですが)

研究室内で行えるような、血清からの血清アルブミン精製方法などありましたら、紹介頂けましたら、有り難く思います。

また、成熟後のマウス血清を普通に用いてもよいものなのでしょうか。。。

長文失礼致します。
 
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(無題) 削除/引用
No.5323-10 - 2016/08/12 (金) 18:20:00 - あ
余談ですが、

胎”児”は、ヒトのFetusにのみ用いるべき漢字で、
動物のFetusには、胎”子”を用いるべき、

と獣医師資格をもっている上司に指導されたことが
あります。

そのため、ウシ胎児血清という表記には違和感を感
じます。

奥が深いBSA 解決済み 削除/引用
No.5323-9 - 2016/08/12 (金) 10:52:21 - IM
>おお 様

胎仔血清も加えた方が良いですよね。上手くいくか分りませんが、一度試してみます。
BSAの含有物の幅はすごいですね。御意見助かります。奥が深く、難しい。
ありがとうございます!

(無題) 削除/引用
No.5323-8 - 2016/08/10 (水) 15:07:08 - おお
妊娠している個体の血清に何か作用があるだろうということなら、胎児血清(牛でもいいのかよくわからないけど)を数%加えて、成熟妊娠または非妊娠マウスの血清をくわえて10%にするとかでもいいんじゃないかな。比率は振って見ないとわからないでしょうけど。

成熟した動物からの血清に増殖阻害があるのではなく、細胞増殖刺激する因子が減っているからだと思いますので。ゆいいつ阻害が見られるだろうという作用は補体の活性化でこれはHeat inactivationをしないといけないでしょう。

Fraction V, BSAは調べてみるとLipids freeからエンリッチされたものまでピンきりですね。。。

妊娠マウス 削除/引用
No.5323-7 - 2016/08/10 (水) 14:23:30 - IM
>えせPO 様

成熟マウス血清を用いる理由ですが、
妊娠している個体の血清を用いたいのです。

本来は臍帯血の血清を用いる事ができれば幸いですが、それこそ量が少ないと思いました。

妊娠牛血清や牛臍帯血血清は売られているものなのでしょうか。
見つからず。。。

ヒト臍帯血血清なら供給している所もありましたが。。

失礼致しました。

ありがとうございます 削除/引用
No.5323-6 - 2016/08/10 (水) 14:12:46 - IM
>AP 様

詳しく有難うございました。
γ-グロブリンが細胞増殖阻害作用を持つと書いてある所もあったのですが、その信憑性も怪しく、確かに因子の変化の方が大きいと思いました。

また無血清で、キャリアーとしてBSAが用いられているのは、なるほどと思いました。個人的には、アルブミン内の物質に差があるのかを見たかったのですが、無血清培地では完全に含有物が再構成されているのが普通なのかもしれませんね。。。

また、コーン分画の御紹介も有難うございました。大変勉強になりました。
馬鹿みたいなことかもしれませんが一度両方試してみたいと思います。(氷点下の丁度よい温度を維持できるか心配ではありますが)


>えせPO 様
>くぁwせdrftgyふじこlp 様

確かに集めるのは大変かもしれません。殺すのは心苦しいのですが、他の実験系の為にルーチンで殺しているので、その前に採血しようと思います。
また、ラットも視野に入れさせて頂きます。
一応、培地交換の頻度は少なく、大量に行う予定もありませんので、一匹から1mlでもとれれば一応、よしとするかという所です。ご意見有難うございます。

>おお 様

やはりコーン分画では、アルブミン内の脂質は出てしまうのでしょうか。。。
できるだけ体内の含有物を維持していれば幸いですが。有難うございます。

(無題) 削除/引用
No.5323-5 - 2016/08/10 (水) 04:15:54 - おお
BSAはfraction V (five)を加えることは、よくあると思います。一点気をつけないといけないのは、BSAは脂質キャリアーでもありますので、アルコールなどで脂質を溶出してないBSAのほうが必要な実験もあるかと思います。

(無題) 削除/引用
No.5323-4 - 2016/08/10 (水) 01:11:12 - くぁwせdrftgyふじこlp
96 wellとかなら2mlでも余裕でいけると思うんだが。

(無題) 削除/引用
No.5323-3 - 2016/08/10 (水) 00:42:21 - えせPO
成熟マウス一匹の血液量が大体2ml程度ですよ。
実験を行うために何匹殺しますか?
コスト的にも動物倫理的にも果たして許容される実験かどうか、
周囲によく相談してください。

どうして成熟マウス血清を使用したいか理由を書けば、
適切な実験系を紹介してもらえると思います。

(無題) 削除/引用
No.5323-2 - 2016/08/09 (火) 17:21:53 - AP
>頻繁に培養にはFBSが用いられていますが、その理由は、
出生後成長が進むにつれてγ-グロブリンの増加や脂質の増加による
細胞増殖誘導能力の低下であると、文献などを読んで考えています。

え、そうなんですか? 成長因子類が成長とともに変化していく関係からだと思っていましたが。成長による脂質や夾雑タンパク質(グロブリンなど)の増加は血清の性状(濁りなど)には影響ありますがそれは直接、成長因子供給能とは別の現象だと思います。

>ウシの場合、無血清培地にウシ血清アルブミン(BSA)を加えている場合があり、 γ-グロブリン等を除去するためにも、マウス血清アルブミン(MSA)を精製した方が良いのだろうか。と考えています。(量を手に入れるには大変かもしれませんが)精製した血清アルブミンを血清の代わりに添加できないかと。

それは実験の目的が違っているのではないですか。無血清で培養(血清飢餓、成長因子のない状態、分化誘導など)するのが主眼で、でも血清無しては有象無象のタンパク質も加えられないことになって、吸着やプロテアーゼなどから細胞を保護するためのキャリアタンパク質は必要になるので成長因子を含まないBSAのみを保護剤として加えているんじゃないですか。

>通常、血清アルブミンはどのように精製するのか、また培養に用いる事ができる精製はどのようなものなのか、気になって調べていますが、あまりに当たり前の事なようであるのと、私の情報収集能力が低いせいか見つかりません。(主に、カラム精製だとは思うのですが)

通常、試薬として使われているBSAはfraction V (five)と言われていうものです。Cohnと言う人が開発したアルコール沈殿法で5番目に出てくる画分です。
実際どうやるかは原著を当たってください。
https://en.wikipedia.org/wiki/Bovine_serum_albumin

マウス血清じゃなくて血清アルブミンでなければならないという理由は同意しかねますが。

成熟後 血清の使用法 / BSAの精製 削除/引用
No.5323-1 - 2016/08/09 (火) 16:54:55 - IM
初めて投稿させて頂きます。失礼な点ありましたら申し訳ありません。

頻繁に培養にはFBSが用いられていますが、その理由は、
出生後成長が進むにつれてγ-グロブリンの増加や脂質の増加による
細胞増殖誘導能力の低下であると、文献などを読んで考えています。

今回、成熟マウスの血清を用いて培養を行いたいのですが、
その場合、通常の採血から血清の流れで、血清を添加したのでは良くないのではないかと思いました。

ウシの場合、無血清培地にウシ血清アルブミン(BSA)を加えている場合があり、 γ-グロブリン等を除去するためにも、マウス血清アルブミン(MSA)を精製した方が良いのだろうか。と考えています。(量を手に入れるには大変かもしれませんが)精製した血清アルブミンを血清の代わりに添加できないかと。

通常、血清アルブミンはどのように精製するのか、また培養に用いる事ができる精製はどのようなものなのか、気になって調べていますが、あまりに当たり前の事なようであるのと、私の情報収集能力が低いせいか見つかりません。(主に、カラム精製だとは思うのですが)

研究室内で行えるような、血清からの血清アルブミン精製方法などありましたら、紹介頂けましたら、有り難く思います。

また、成熟後のマウス血清を普通に用いてもよいものなのでしょうか。。。

長文失礼致します。

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