Bio Technical フォーラム

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野菜抽出物のイオン交換クロマト トピック削除
No.5508-TOPIC - 2016/10/29 (土) 18:51:44 - 精製初心者
いつも勉強させて頂いております。

ある野菜の抽出物から pI 8 程度の酵素を精製しようと試みております。
抽出溶媒は 50 mM 酢酸緩衝液(pH5.0)で、溶媒を加えて野菜をすり潰し、遠心にて上清を抽出物としております。
この時点で抽出物は pH 4 付近です。

イオン交換では、平衡化バッファーとサンプルのイオン強度や pH が近くなければならないと習いましたので、これを平衡化バッファーで 25 倍に希釈し、陽イオン交換に用いております。この時点では pH 5.0、タンパク濃度 1µg/ml です。
しかしながら目的の酵素というよりも、全体的にタンパクの吸着があまりよくありません。

精製に関してですが
樹脂は SP-550C(東ソー)
カラム体積は 15 ml
平衡化バッファーは 50 mM 酢酸緩衝液 pH 5.0
平衡化液量は 10 CV
サンプル液量は 500 ml
自然落下オープンカラムで流速 1 ml/min、4℃

このような場合は、何が吸着しない最も大きな理由として考えられますでしょうか。
非常に初歩的で、大変恐縮ですが
同様の経験のある方や精製の有識者の皆様、どうぞよろしくお願い致します。
 
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タンパク量が重要 削除/引用
No.5508-6 - 2016/11/19 (土) 21:15:30 - 修士一年生
カラムの平衡化は10 CVとのことでしたが,
実際に平衡化後のpHは測定されましたか?
ないとは思うのですが,私は平衡化したはずだと思っていた
カラムから出てくる平衡化bufferのpHがずれていたことがありました。


あと気になった点は,
25倍希釈をした後のタンパク量が1 μg/mLとのことでしたが,
500 mL流すとしたら,500 μgしかタンパク(夾雑含め)は使っていません。
目的タンパク質のおおもとの量が少なければ精製後に検出は大変になります。
ちゃんと実験しても,ロスはどうしても生じます。
大腸菌で発現させる場合と違って,自然界由来だとサンプル量は多くなっても
変なことではありません。(私は250 g前後の植物組織量を使っています)


アプライ時での,サンプルpHの調整も平衡化bufferで必ずしも行う必要もありません。濃い酢酸Na溶液かNaOHでpHを調整しても大丈夫です。(塩濃度は大切ですが)丁寧な論文だと調製の方法も書かれています


ここに書かれているぐらいなので,一般的な書籍やサイトは見ていると思いますが,あの手のものは大腸菌や培養組織で発現させている人向けのことが多いです。しかも,ポンプやFPLCなどを使った最新的な方法だったりします。
指導教官が精製経験者ならば,聞いたほうが確実にいいです。
本やネットよりもあてになります。


オープンカラムで野菜からの精製で
使用するbufferも私の実験と似ておりました。
失礼ながら,泥臭い事をやっている人がほかにもいるんだなと励まされました。
もしかしたら,フラクションを一本ずつ吸光度測定しているのも共通しているかもしれません。
頑張ってください。

(無題) 削除/引用
No.5508-4 - 2016/10/30 (日) 06:07:48 - おお
また一度夾雑物など考慮して透析をかますといいかもしれませんね。

(無題) 削除/引用
No.5508-3 - 2016/10/30 (日) 02:34:30 - おお
陽イオン交換は蛋白を吸着しにくいと言う感触があります。pIが8ということですが、それならpHが8以下なら正の電荷を帯びて吸着しそうですが、負の電荷はpHが9でも8でもおそらく7でもそんなに変動しません。と言うのはアミノ酸のカルボキシル基はのpKaは3以下ですから。サイドチェーンのカルボキシル基のpKaは4付近ですのでpH5あたりでは10%ほどが電荷を失っているという計算になるでしょうか。もう少しpHを下げると吸着しやすくなるかもしれません。
www.cem.msu.edu/~cem252/sp97/ch24/ch24aa.html

(無題) 削除/引用
No.5508-2 - 2016/10/29 (土) 18:57:07 - 精製初心者
文字化けしておりますがタンパク濃度は 1 ug/ml です。

よろしくお願い致します。

野菜抽出物のイオン交換クロマト 削除/引用
No.5508-1 - 2016/10/29 (土) 18:51:44 - 精製初心者
いつも勉強させて頂いております。

ある野菜の抽出物から pI 8 程度の酵素を精製しようと試みております。
抽出溶媒は 50 mM 酢酸緩衝液(pH5.0)で、溶媒を加えて野菜をすり潰し、遠心にて上清を抽出物としております。
この時点で抽出物は pH 4 付近です。

イオン交換では、平衡化バッファーとサンプルのイオン強度や pH が近くなければならないと習いましたので、これを平衡化バッファーで 25 倍に希釈し、陽イオン交換に用いております。この時点では pH 5.0、タンパク濃度 1µg/ml です。
しかしながら目的の酵素というよりも、全体的にタンパクの吸着があまりよくありません。

精製に関してですが
樹脂は SP-550C(東ソー)
カラム体積は 15 ml
平衡化バッファーは 50 mM 酢酸緩衝液 pH 5.0
平衡化液量は 10 CV
サンプル液量は 500 ml
自然落下オープンカラムで流速 1 ml/min、4℃

このような場合は、何が吸着しない最も大きな理由として考えられますでしょうか。
非常に初歩的で、大変恐縮ですが
同様の経験のある方や精製の有識者の皆様、どうぞよろしくお願い致します。

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