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マウス肝臓潅流法でコンタミ?してしまう原因について トピック削除
No.5606-TOPIC - 2016/12/09 (金) 21:17:50 - rizu
初めまして。rizuと申します。

マウス肝臓潅流法についての質問です。
 現在、マウス肝臓潅流法にてマウス肝細胞の採取を行っているのですが、ほとんどの実験で細胞の間に細菌のような、不規則に動く粒が毎回現れます。大きさは細胞の100/1より小さいくらいだと思います。細胞数をカウントする段階で、細胞以外に、同じような不規則に動く小さな粒がみられます。
 目で見た感じには増殖しているとは感じませんでした。自分は、細菌のコンタミなのかと思ったのですが・・・。確認は出来ていません。
お聞きしたいのは、

@これはコンタミであるのか
A以下のようなプロトコールで行ったマウス肝臓潅流法でコンタミすることはあるのか
B何が原因でコンタミしている可能性があるか
Cコンタミしないためにはどのような工夫があれば良いか

文字だけではなかなか伝わらないと思うのですが、なにとぞご教授願います。

マウス肝臓潅流法は以下のようなプロトコールで行っています。

マウス:週齢10前後のC57BL/6
場所:クリーンルームの外、研究室内
前潅流液:LPM(liver perfusion medium)
潅流液:ゲンタマイシンのみ添加した(150μl/500ml)DMEM+コラゲナーゼ25mg+HEPES120mgを混和したもの
培地:ゲンタマイシンのみ添加した(150μl/500ml)DMEM

服装:普段着、マスク着用、ゴム手袋着用
ハサミ、ピンセットはオートクレーブで滅菌しています。
前潅流液、潅流液も0.22μmフィルータ滅菌をしています。
手術台は消毒用エタノールで出来るだけ清潔にしています。

@マウスの全身に消毒用エタノールをよくかけ、マウスを開腹し、腸をよけて門脈と下大静脈を露出させる。
A門脈を切断し、24Gサーフローの鞘を門脈に挿入する。
B下大静脈を切断し、前潅流液35mlを流す。
C潅流液30mlを流す。(およそ5〜6分)
D肝臓をピンセットでつまみ、結合組織をハサミで切断し、肝臓をディッシュに移す。ディッシュ中には潅流液を10mlほど入れている。
Eクリーンベンチ内で、肝臓の被膜をピンセットで剥ぐ。あらかた剥いだら肝臓をピンセットでつまみ、ディッシュ中で振り、細胞を振り落す。
Fあらかた細胞を振り落したら、残った肝臓を捨て、培地を足して25mlにして、ピペッティングする。
G70μmセルストレーナーに通し、500rpm,1分で遠心する。
H上清を吸って、培地を加えて25mlとし、もう一度、500rpm,1分で遠心する。
I上清を吸って、肝細胞播種用培地を加え10mlとし、細胞数カウント。
J6wellプレート(コラーゲンT)に播種する。液量は1.5〜2mlほど。
K37℃,Co2 5%でインキュベート。3~4時間後に、肝細胞維持用培地に入れ替える。

※生細胞は10^7オーダーで得られています。
肝細胞播種用培地組成
(Williams E Medium (phenol red free)
HEPES、Fetal Bovine Serum (FBS)、Insulin、Dexamethasone、
L-alanyl-Lglutamine (dipeptide glutamine)、Gentamicin
肝細胞維持用培地組成
Williams E Medium (phenol red free)
HEPES、Insulin、Transferrin、Sodium Selenite、Linoleic acid
Dexamethasone、L-alanyl-L-glutamine (dipeptide glutamine)、Gentamicin
濃度などは分かりません。
 
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lyFdnknfvp 削除/引用
No.5606-22 - 2017/10/21 (土) 21:38:28 - JimmiNi
R24ZpA http://www.FyLitCl7Pf7ojQdDUOLQOuaxTXbj5iNG.com

(無題) 削除/引用
No.5606-21 - 2017/01/16 (月) 18:32:54 - 2017
それは血小板ではないですか。

(無題) 削除/引用
No.5606-20 - 2017/01/16 (月) 16:42:48 - rizu
ありがとうございます。
参考にさせていただきます。

(無題) 削除/引用
No.5606-19 - 2017/01/05 (木) 01:01:03 - CD
無血清は諦めて、ほんの少し血清を混ぜました。手元にノートが無いので詳しい濃度は忘れましたが、1%くらいだったでしょうか。細胞のViabilityはかなり改善された記憶があります。それにともなって変なゴミは消えたように思います。

(無題) 削除/引用
No.5606-18 - 2017/01/04 (水) 21:23:11 - rizu
>CDさん

>細胞種は違いますが、以前無血清培地での培養に挑戦した時に似たようなクラップの出現を経験しました。その時は死細胞由来の細胞片だろうと思ってました。

とのことですが、その後上手くいきましたか?その要因が分かれば教えていただきたいです。

(無題) 削除/引用
No.5606-17 - 2017/01/01 (日) 01:29:22 - rizu
>CDさん
100万cellは少し多いのかなと思って、80万とか40万で巻きましたが同様に死んでしまいました。どれくらい接着するかは分かりませんが、そこまでよく接着はしないと思います。

細胞が生きていればトリプシンでも十分剥がせました。

(無題) 削除/引用
No.5606-16 - 2016/12/24 (土) 05:41:43 - CD
細胞種は違いますが、以前無血清培地での培養に挑戦した時に似たようなクラップの出現を経験しました。その時は死細胞由来の細胞片だろうと思ってました。

肝細胞の大きさに関して知識が無いのでなんとも言えませんが、6well に1Millionは接着細胞の播種濃度にしては多すぎやしませんかね。全部接着できたらほぼほぼConfluentですよ。HEK293とかなら0.25-0.3Millionくらいを播種してます。

Trypsin/EDTAで剥がれが悪いとのことですが、使用したのは0.05%Trypsinでしょうか?であれば0.25%を試してみるとか。スクレイパーで掻き取るよりは優しい条件であると感じます。

っていうか、トリプシンEDTAをTEと略すのはこういう掲示板では避けたほうが良のでは。普通の人はTris EDTAを思い浮かべる。

(無題) 削除/引用
No.5606-15 - 2016/12/24 (土) 00:46:00 - rizu
>てれさん

普段は6wellplateに1.0×10^6前後播種していました。
一度、4×10^5ほど播種すると、今まで播種後24hで死んでいたものが、同じ播種後24hでは生きているものが多くみられました。この結果から、多く播きすぎているから死んでいるのかと思いましたが、ネット上のプロトコルや他の論文を見てみると、3-5×10^5であったり、4.0×10^5/mlに調製し、2ml加える(=8.0×10^5)などと書かれてありました。そのくらいで播種したときもありますが、全滅でした。

確かに、播種後6hでは生きていると思います。生きている場合はTEでもよくはげ、細胞も死んでいませんでしたが、スクレーパーだと多く死んでいました。24h以上たって、細胞が死んでしまうとTEでは剥ぎにくかったです。細胞死によって剥がれにくいのかどうかは分かりませんが…。


>おおさん

TEはトリプシンEDTAだと思います。

(無題) 削除/引用
No.5606-14 - 2016/12/17 (土) 09:01:11 - おお
>TEでは剥がれにくかったので

これって組成はどうなっているのでしょうか。。。130mMほどのNaClなどが入ってないと浸透圧のバランスが崩れてしまいます。。。

もしかしてTrypsin-EDTAのことですか?

(無題) 削除/引用
No.5606-13 - 2016/12/17 (土) 07:50:35 - てれ
>おおさん

私はおおさんと逆の印象をもっていて、ダメージを受けた細胞が死んでいってもそれほど急激に培地の色が変わらなかったような気がしていました。なので培地の色の変化のスピードや濁り方を見ればわかるんじゃないかなーと思った次第です。アドバイスとして不適切だったかもしれません。


>rilさん
Live rateは大丈夫そうですね。
6h後にがっしり接着している時点でその細胞は生きているのでは?スクレーパーのダメージでlive rateが下がっているだけのような気がします。
回収した細胞をどのくらいの密度で撒いているのか、とかそのあたりの情報はどうでしょうか。
6h後の時点でオーバーグロースな密度、そこで血清フリーの飢餓ギリギリ?なコンディションにしたらすぐに死にそうな気がしちゃいますけど...
細胞の密度が低いときは調子が良かったというのが気になります。

(無題) 削除/引用
No.5606-12 - 2016/12/14 (水) 10:59:04 - riI
培地に関しては、どこの会社の説明をみても、維持培地には血清は入っていません。

回収時の生存率は90パーセント以上あるのですが、毎回同じようになります。

マウスから細胞を取り出したときのトリパンブルー染色では90パーセント以上の生存率なのですが、播種後6hで、維持培地に交換する前にセルスクレーパーではいだところ、生細胞(トリパンブルー染色で)は1/8ほどしか見られませんでした。剥ぎ方はTEでは剥がれにくかったので、セルスクレーパーを使用しました。

1日2日経つと、形態としては、細胞質に粒や空胞がぎっしりとあり、なんとか核が確認できるほどです。

肝細胞は4〜5日は少なくとも維持できるようなのですが、やはり回収時のストレスで細胞が弱っているのでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.5606-11 - 2016/12/14 (水) 10:24:35 - おお
質問!
フェノールレッドで細胞のコンタミが分かるんですか?
ダメージのある細胞を培養するとコンタミでなくても(多分細胞の内容物の影響と思いますが)酸性に偏ることがあるような気がしてます。

(無題) 削除/引用
No.5606-10 - 2016/12/14 (水) 09:52:34 - てれ
あと気になったのは肝細胞維持培地に交換してFBSを抜いている事です。
わざわざ播種直後に血清フリーの状態にしなければいけないんですかね?

回収・播種の段階でダメージが大きいなら、コラゲナーゼ処理の時にトリプシンインヒビターを加えるのも方法の1つです。

コンタミをチェックするなら、培地にフェノールレッドを添加して培地の色の変化を見るのが楽だと思います。

(無題) 削除/引用
No.5606-9 - 2016/12/13 (火) 17:20:24 - おお
確かに最初の写真よく見るとApoptotic bodyみたいな感じの粒が見られますね、、、

(無題) 削除/引用
No.5606-8 - 2016/12/13 (火) 09:41:32 - てれ
接着している肝実質細胞中にも粒子が見えますし形態がおかしいので、
死細胞から出てきているんじゃないかな、と思います。

獲得した細胞の生存率がうまく出来るときと出来ない時で変わったりはしませんか。

(無題) 削除/引用
No.5606-7 - 2016/12/10 (土) 14:07:42 - おお
小刻みに動くのはブラウン運動によるもののことがあります。動かなくなるのはなんででしょうまねぇ、、、底にくっついちゃうからからでしょうかね。

今回お示しの写真前のよりより調子良さそうに見えますね。

ありがとうございます 削除/引用
No.5606-6 - 2016/12/10 (土) 14:00:44 - rizu
trackerさん、MPHIさん、おおさんありがとうございます。
申し遅れましたが、私は培養を始めて2か月ほどの初心者です。
ゲンタマイシンがストレスになっているのでしょうか・・・。

 潅流法を試し始めたときには以下の画像のような肝細胞が得られていました。細胞の密度は低いのですが。
 このときもゲンタマイシンは入ってたと思います。販売されている肝細胞の画像などに近いので、正常はこんな感じだと思うのですが。

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1087343.jpg_3Tg3OGwPdIHmPuWSaGV6/www.dotup.org1087343.jpg

見られない場合↓
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1087343.jpg.html
pass:1234
補足なのですが、先に上げた画像にある、ちいさなつぶつぶは、肝細胞をとった時には不規則に小刻みに震える感じなのですが(細胞数カウントのときにも同様のものが見える)、1日ほどインキュベートしておくと、動かなくなります。

(無題) 削除/引用
No.5606-5 - 2016/12/10 (土) 11:15:15 - おお
ttp://www.primacyt.com/products/cell-suspension-culture-techniques/hepatocyte_growth_factor_hgf/index.html

肝臓のプライマリーは私自身は経験ないですが、周りの人でやってたのを見たことがありますが、見た感じそんなにゴミみたいなのがあったような気がしません。ただ上記の写真のように調子が整わなかったらそういうのが出て来る可能性があるのかもしれません。これは通常の培養細胞でもそういうことがあります。ストレスなどの要因がおそらく原因だと思いますが、そのストレスが何かという点では、操作なのかもしれませんし、マイコプラズマなどのコンタミなのかもしれませんし、またはその他の原因があるのかもしれません。バクテリアのコンタミであれば増えてきますのですぐわかると思います。イーストなどのコンタミなら形がはっきり見れますのでそうじゃないでしょう。

肝細胞プライマリーの写真を見るともう少し密な写真が多く見つかります。巻き込んだ細胞の数なども調子に影響があるのかもしれませんね。またプロトコール通りにやって最終的にディッシュの上で細胞が少ないなら、手順の中で何かストレスがかかりすぎているところがあるのかもしれません。

ttp://www.kumc.edu/school-of-medicine/pharmacology-toxicology-and-therapeutics/cobre/equipment-and-cores/cell-isolation-core.html
ttp://www.zen-bio.com/products/cells/hepatocytes.php
ttps://www.axolbio.com/page/hepatocytes
ttp://medchemrs.upol.cz/profil_en/?p=48
ttp://being-bioreactive.com/2014/05/05/6-tips-for-thawing-hepatocytes/

よくみると、若干ですがそういうなんかドット状のものやその塊みたいなのが見れる写真もありますね。。。

(無題) 削除/引用
No.5606-4 - 2016/12/09 (金) 23:09:44 - MPHI
あとたくさん空胞が形成されていますが、basalでこんなもんですか?単純に何かしらの毒性やストレスがかかっているようにも見えます。
そういう視点で見ると件のはdebrisっぽい感じもしますね

(無題) 削除/引用
No.5606-3 - 2016/12/09 (金) 23:00:55 - tracker
なんだか大きめの結晶っぽい見た目ですね。リン酸カルシウムとかでもこういう沈殿することありますね
細菌って感じではなさそうかなと思います。

気になったので沈殿沈殿と調べると、、Gentamicinとヘパリンが共存下で沈殿を形成するとかそういった知見はヒットしますね
1970年代とかなのでちょっと元の文献は読めませんが、、
もし気になったら調べてみてください。gentamicin heparin incompatibilities とかで検索すればヒットするとおもいます。

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