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室温保存での酵素の失活 トピック削除
No.6474-TOPIC - 2017/11/22 (水) 14:18:55 - m
現在,ある材料を用いて,酵素などを安定化するというテーマで研究を行っています。
"材料と複合化した際に,HRPを室温で安定的に保存できる"というデータを示すために実験を行おうと考えていたのですが,用いていたフリーのHRP自体の活性が低下しませんでした。

粉末の状態と,バッファーに溶解させた状態で室温で放置していたのですが,HRPは活性を保持したままで,試しに粉末を100℃で1日ほど熱処理しても活性は保たれていました。

そもそもHRPは室温で安定なのでしょうか?
試薬メーカーにもよるのかもしれないですが,以前目にした論文ではHRPは粉末でも溶解状態でも1日で失活するというデータがでていました。

また一般的なアッセイに用いられるような酵素の中で,室温で失活しやすそうなものがあれば教えていただきたいです。
 
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(無題) 削除/引用
No.6474-9 - 2017/11/29 (水) 22:55:27 - おお
>アテにならないこともあるんですね。
もし文献のように再現したいなら、文献と同じ商品とか独自に精製しているなら同様の精製方法で得るとか普通は考えると思います。

(無題) 解決済み 削除/引用
No.6474-8 - 2017/11/29 (水) 16:57:06 - m
皆さま丁寧なコメント,ありがとうございました。
やはり少し前の文献だと,失活するというデータがあってもアテにならないこともあるんですね。

条件や酵素をそれぞれ変えてみて,また実験してみたいと思います。

ありがとうございました!!

(無題) 削除/引用
No.6474-7 - 2017/11/29 (水) 11:55:11 - ~
これだとリゾチームを使っていますね。
http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/shoko/sozoka/files/032-033chiteki_aomori_seeds_013.pdf

その研究テーマをやっているのですから、先行文献調査は行っていますよね?
まずはHRPを選択した根拠や、他のグループの報告を確認してはいかがでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.6474-6 - 2017/11/27 (月) 10:29:51 - cDNA
100℃は怪しいですよね。
ヘム鉄にはペルオキシダーゼ活性があり、ヘム染色に利用されます。活性測定法がヘム鉄と、より高活性な酵素を区別できない方法を使っているか、酵素濃度が高すぎて、一瞬で反応が終わるような条件で区別がついていないのかもしれません。

(無題) 削除/引用
No.6474-5 - 2017/11/25 (土) 05:37:29 - おお
2次抗体で使っているHRPは4度で数ヶ月はもっている。なので室温で一日ぐらいだったら大きな差が出ないというのも納得行くような気がする。粉末では冷凍保存しているけど半永久的のようなきがする。

一層のこと37度で一週間ぐらいやればどうかなと。もちろん何日かおきにデーターをとって長期やるというのもいいでしょう。

(無題) 削除/引用
No.6474-4 - 2017/11/24 (金) 21:47:30 - 1qwsdfghjkl
HRPについては、少なくとも抗体に共有結合させたものは溶液状態4C保存で1年以上に渡り十分な活性を保持しています。それ以外のいくつかの経験も加味すると、HRPはむしろ非常にタフな酵素という印象が強いです。

クルードあるいは精製初期ならばプロテアーゼによる分解などが考えられますが
高度に精製された状態ならば、酵素自体の失活というよりも保存中に器壁への吸着等で溶液中から失われ、見かけ上、活性が低下することのほうが多いとおもいます。分子量の大きい酵素ではアグリゲーションして不溶化などもおきやすいかもしれません。

(無題) 削除/引用
No.6474-3 - 2017/11/23 (木) 07:31:18 - mon
Luciferaseはいかがでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.6474-2 - 2017/11/22 (水) 17:26:48 - AP

昔は酵素標品といっても由来生物から直接精製していたものだから、保存中の失活はプロテアーゼなどのキャリーオーバーによって分解が進んでたんじゃないかなあと思います。
今はほとんどの酵素がリコンビで、高発現させるのでS/Nが高い上に、タグなんかを使って高度に精製されていますからね。室温で放置してもびくともしなくなったものが多くなった感がありますね。制限酵素一般がそうだし、CIAPなんかも(かつては本当に牛の腸から精製されていて、すぐに分解されてしまうので硫安沈殿で流通していたそう)。
研究開発中ではあるみたいですが、HRPはまだリコンビが実用化されていないみたいですけどね。精製手法や精度は日々改良されているはずですから、夾雑物の残存なんかも少なくなっていて、古い論文の記述なんかアテにならないかも。
大抵の酵素は精製を完璧に近づけてプロテアーゼなんかを徹底的に除去してやれば、言われているほど失活するもんじゃないんじゃないかと思う今日このごろ。

そういえば、かつて分子生物学で使われるいろいろな酵素反応系をガラス化して室温で保存できるシリーズが販売されていましたけどね(ファルマシア?)。
流行らないうちに会社がなくなっちゃった。

室温保存での酵素の失活 削除/引用
No.6474-1 - 2017/11/22 (水) 14:18:55 - m
現在,ある材料を用いて,酵素などを安定化するというテーマで研究を行っています。
"材料と複合化した際に,HRPを室温で安定的に保存できる"というデータを示すために実験を行おうと考えていたのですが,用いていたフリーのHRP自体の活性が低下しませんでした。

粉末の状態と,バッファーに溶解させた状態で室温で放置していたのですが,HRPは活性を保持したままで,試しに粉末を100℃で1日ほど熱処理しても活性は保たれていました。

そもそもHRPは室温で安定なのでしょうか?
試薬メーカーにもよるのかもしれないですが,以前目にした論文ではHRPは粉末でも溶解状態でも1日で失活するというデータがでていました。

また一般的なアッセイに用いられるような酵素の中で,室温で失活しやすそうなものがあれば教えていただきたいです。

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