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抗体精製をMEP Hypercelで代用 トピック削除
No.6542-TOPIC - 2017/12/25 (月) 06:07:37 - IgG
いつも勉強をさせていただいております。

最近ラボを海外に異動しました。
いきなり実験をさせらるわけではなく、手始めにまず抗体精製をやってみてくれないか?と言われました。
渡されたものはハイブリドーマの培養上清でした。さくっとProtein A/G-sepharoseで精製をしようと思ったところ、ボスからMEP Hypercelという担体を渡されました。

調べるとどうも疎水性相互作用クロマトの担体で、IgGへの選択的な親和性があるとのことでした。
半信半疑で約1Lの培養液から精製したところ、約10mgほどのIgGが精製できました。
きちんとCBB染色をして精製度も確認しましたが、とても綺麗に精製されていました。

疎水性相互作用クロマトと聞いていたので、どれほど特異的な担体なのだろうかとうたがっていましたが、かなり特異的みたいです。精製前のサンプルをCBB染色したのですが、タンパク濃度が低いのか何も見えませんでしたので、上清のうちIgGが大部分を占めるのかそうでないのかわかりません。

値段を調べるとProtein A/G-sepharose(GE)に比べると圧倒的な安さでした。
これをひょっとしたらルーチンな免疫沈降(細胞のライセート)にも使えるのだろうか?いや、界面活性剤が入っていたらまずかろう、、などと考えています。

みなさまの中で、Protein A/G-sepharoseの代わりにMEP Hypercelを用いられておられる方いらっしゃいますか?こういった使い方ができる、とか、色々情報交換できると嬉しいです。
抗体精製にはこれは自信を持っておすすめできます。
 
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(無題) 削除/引用
No.6542-4 - 2017/12/25 (月) 15:24:21 - Kiri
本題からそれますが、培地はserum-freeまたはlow IgG FBS mediumでしょうか?
> 約1Lの培養液から精製したところ、約10mgほどのIgGが精製できました。
FBSには300 ug/ml程度のbovine IgGが含まれています。10% FBSだと30 mg/Lですので、大丈夫かなと・・・

(無題) 削除/引用
No.6542-3 - 2017/12/25 (月) 12:00:29 - toto
知りませんでしたが、調べると面白いですね。疎水性クロマトというより、ピリジンを官能基にするので(Sの役割がわかりません)、pHを下げるとイオニックな反発が出て疎水性相互作用を下げるということですか。mixed typeといってますね。抗体にはなぜかよく結合するようで、ProteinAのような蛋白を使わないですむので、大量生産にむいているそうです。Fcがつくのでしょうか。抗体をpH3に曝さなくても良いので、精神衛生上も良さそうです。アルブミンの除去にも使えるとありました。

疎水性クロマトの難点だった、収量が悪い、なども解消できそうな気もします。新たな担体として使えそうです。ただ、ProteinAほどの特異性はさすがにないのではとは思います。

(無題) 削除/引用
No.6542-2 - 2017/12/25 (月) 09:31:40 - おお
むりでしょう。
血清や培地に分泌されるような蛋白の中において特異性が見られるだけの話だと思います。

実際にそのゲルで他の蛋白を精製してるのが見つかります。

抗体精製をMEP Hypercelで代用 削除/引用
No.6542-1 - 2017/12/25 (月) 06:07:37 - IgG
いつも勉強をさせていただいております。

最近ラボを海外に異動しました。
いきなり実験をさせらるわけではなく、手始めにまず抗体精製をやってみてくれないか?と言われました。
渡されたものはハイブリドーマの培養上清でした。さくっとProtein A/G-sepharoseで精製をしようと思ったところ、ボスからMEP Hypercelという担体を渡されました。

調べるとどうも疎水性相互作用クロマトの担体で、IgGへの選択的な親和性があるとのことでした。
半信半疑で約1Lの培養液から精製したところ、約10mgほどのIgGが精製できました。
きちんとCBB染色をして精製度も確認しましたが、とても綺麗に精製されていました。

疎水性相互作用クロマトと聞いていたので、どれほど特異的な担体なのだろうかとうたがっていましたが、かなり特異的みたいです。精製前のサンプルをCBB染色したのですが、タンパク濃度が低いのか何も見えませんでしたので、上清のうちIgGが大部分を占めるのかそうでないのかわかりません。

値段を調べるとProtein A/G-sepharose(GE)に比べると圧倒的な安さでした。
これをひょっとしたらルーチンな免疫沈降(細胞のライセート)にも使えるのだろうか?いや、界面活性剤が入っていたらまずかろう、、などと考えています。

みなさまの中で、Protein A/G-sepharoseの代わりにMEP Hypercelを用いられておられる方いらっしゃいますか?こういった使い方ができる、とか、色々情報交換できると嬉しいです。
抗体精製にはこれは自信を持っておすすめできます。

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