Bio Technical フォーラム

  • バイオ関連の実験をする上での、試薬、機器、プロトコールなどの情報交換の場です。
  • 新しいテーマで話を始める場合、質問をする場合は「新しいトピックを作る」から書き込みをしてください。
  • 質問に対して解答できる方は是非、書き込んで下さい。
  • このフォーラムにふさわしくないと管理人が判断した投稿は予告なく削除します。

新しいトピックを作る | トピック一覧 | 研究留学ネットに戻る

ひとつ前のフォーラム(readのみ)

このスレッドをはてなブックマークに追加このスレッドをはてなブックマークに追加

一次抗体と二次抗体の複合体形成 トピック削除
No.6863-TOPIC - 2018/04/22 (日) 00:40:59 - 棚橋
血小板表面抗原をフローサイトメトリーで解析したいです。

一次抗体は未標識です。そのため、蛍光標識した二次抗体を使わなければなりません。
問題はサンプルが血小板ということです。といいますのも、血小板は氷冷すると凝集することが知られているため、染色は常温で行う必要があります。ただ常温での染色はエンドサイトーシスを起こしてしまい、二次抗体の結合に支障がでてきます。

そこで、一次抗体と二次抗体を予めインキュベートさせ、それを一度の染色で完了できないかと考えています。私が学部生のとき、当時の教授が同じようなアイデアを持っていまして、一次抗体と二次抗体を混合させ、免疫複合体というものを作っていたと思います。それをある一定の遠心力で遠心するとその複合体が沈殿するというものです。

今思えばなぜ沈殿させる必要があるのか不明ですが、わざわざ遠心させなくても混合したものをそのまま用いても支障ありませんでしょうか?それとも遠心することで複合体を形成しなかったものを除くという意味合いがあるのかもしれません。このあたりに明るい方がいらっしゃればご教授いただけませんでしょうか?
 
- このトピックにメッセージを投稿する -



4件 ( 1 〜 4 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.6863-4 - 2018/04/26 (木) 20:43:08 - TIK
FACS用途で1次抗体と2次抗体を先混ぜしてもまったく染まりません。ただ、免疫組織染色では1次抗体と2次抗体をコンプレックスを作らせて増感、というキットもありますので、免疫複合体ではターゲットに結合しないというのではなく、蛍光プローブが相互に近距離にあることによるクエンチが起きているのではないかと思います。私もELISA (抗体のisotyping)において、1次抗体と2次抗体を先混ぜする時短プロトコルを持っています。トピ主さんの前の教授がしていたというのも蛍光色素標識2次抗体ではなくて、HRPなどの酵素標識2次抗体だったのではないですか?
FACS時の先混ぜをする場合は、逆に免疫複合体を作らないようにmonovalentなFabの2次抗体を使う必要があります。蛍光標識Fab二次抗体はJackson Immunoresearchが品ぞろえよく出しています。また、Thermo/Invitrogenも標識Fab二次抗体と過剰2次抗体をブロックするIgGのセットをZenon labeling kitとして出しています。

ところで、
> 染色は常温で行う必要があります。ただ常温での染色はエンドサイトーシスを起こしてしまい、二次抗体の結合に支障がでてきます。
昔は抗体によるcapping, internalizationを恐れてFACS染色はon iceでするものでしたが、時代は変わり、染色はroom tempですると抗体会社の標準プロトコルに載るようになりました。ダイレクト標識抗体による染色だけでなく、二次抗体による染色でもそうです。危惧していたAb-induced receptor internalizationは多くの場合問題ならなかったということです。トピ主さんの染色でもroom tempでの2次抗体使用染色でいけたりするのではないですか?ちなみに、FACS staining buffer中のsodium azideは防腐剤としてだけでなく、細胞内ATPを枯渇させinternalization機構を阻害する意味があります。これをbiological fixationと表現されているのを見たこともあります。

最後に、もし精製抗体として50-100 ugくらいの1次抗体を持っているのなら、monさん紹介のキットでラベルしてしまうのが一番安全ですね。

(無題) 削除/引用
No.6863-3 - 2018/04/23 (月) 12:29:12 - mon
少量の抗体を蛍光標識するKitがinvtrogenや同仁化学(かな?)で販売しているとおもう。

(無題) 削除/引用
No.6863-2 - 2018/04/23 (月) 12:10:24 - おお
>今思えばなぜ沈殿させる必要があるのか不明ですが、

1次、2次抗体の複合体を作ってから反応させるのがどのていどうまくいく方法なのかわかりませんが、沈殿させるのは複合体をつくっていない抗体を除いて複合体を作ってない抗体が邪魔をしたりするのを避けるためかもしれません。そういうものが邪魔をしてないと判断できるなら沈殿させる必要がないとも言えるかもしれません。

一次抗体と二次抗体の複合体形成 削除/引用
No.6863-1 - 2018/04/22 (日) 00:40:59 - 棚橋
血小板表面抗原をフローサイトメトリーで解析したいです。

一次抗体は未標識です。そのため、蛍光標識した二次抗体を使わなければなりません。
問題はサンプルが血小板ということです。といいますのも、血小板は氷冷すると凝集することが知られているため、染色は常温で行う必要があります。ただ常温での染色はエンドサイトーシスを起こしてしまい、二次抗体の結合に支障がでてきます。

そこで、一次抗体と二次抗体を予めインキュベートさせ、それを一度の染色で完了できないかと考えています。私が学部生のとき、当時の教授が同じようなアイデアを持っていまして、一次抗体と二次抗体を混合させ、免疫複合体というものを作っていたと思います。それをある一定の遠心力で遠心するとその複合体が沈殿するというものです。

今思えばなぜ沈殿させる必要があるのか不明ですが、わざわざ遠心させなくても混合したものをそのまま用いても支障ありませんでしょうか?それとも遠心することで複合体を形成しなかったものを除くという意味合いがあるのかもしれません。このあたりに明るい方がいらっしゃればご教授いただけませんでしょうか?

4件 ( 1 〜 4 )  前 | 次  1/ 1. /1


パスワードを入力してチェックした記事を チェックした記事を

このトピックにメッセージを投稿する
名前 
メール   アドレス非公開
   タイトル 
本文      
設定  クッキーを保存(次回の入力の手間を省けます)
上に上げない(トピックの一覧で一番上に移動させません)
解決(問題が解決した際にチェックしてください)
暗証  半角英数字8-12文字の暗証番号を入れると、あとで削除、修正ができます。
送信 

〔使い方〕
  • 「アドレス非公開」をチェックすれば、自分のメールアドレスを公開しないで他の方からメールを受け取れます。
  • 問題が解決した際には、解決ボタンをチェックして解決した旨のコメントをつけてください。これは、初めにトピックを作った人と管理人のみが可能です。
  • 半角カタカナ、機種依存文字(全角ローマ数字、○の中の数字等)は文字化けの原因となりますので使わないでください。