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カルベニシリン トピック削除
No.6893-TOPIC - 2018/05/03 (木) 09:34:07 - qwerty
大腸菌へのトランスフォーメーションの際、アンピシリン耐性のプラスミドの場合は、ヒートショック後の、耐性遺伝子の誘導のための前培養なくすぐにプレートに撒いていい、というのはよく言われる話だと思います。

これは、カルベニシリン耐性のLBプレートに撒く場合でも同様でしょうか?
(プラスミドはアンピシリン耐性です)

自分で試せばいい話ではあるのですが、1回試して大丈夫でも常に大丈夫かどうかなかなか自信が持てそうにないので、他の方の経験をお教えいただきたいです。

よろしくお願いいたします。
 
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(無題) 削除/引用
No.6893-4 - 2018/05/04 (金) 00:44:04 - qwerty
APさん

ありがとうございます。機序は細かくは覚えてはいなかったものの少し調べるとすぐに確認できたので、カルベニシリンでもおそらく大丈夫だとは思っていたのですが、思わぬ落とし穴があるかもしれないと思い質問しました。
ちなみに、回復培養なしでプレートに撒いた場合、アンピシリン・カルベニシリンが遺伝子の発現を阻害しないとは言え、細胞壁の合成が阻害されている間(耐性遺伝子が誘導されるまでの間)はプレート上では大腸菌は増殖できていない、という理解でいいのでしょうか?


gysさん

貴重な経験の提供、ありがとうございます。実際に大丈夫とのこと、安心しました。私もカルベニシリンは高いのであまり使ったことが無いのですが、今後使う際には回復培養を省略したいと思います。

(無題) 削除/引用
No.6893-3 - 2018/05/03 (木) 18:58:54 - gys
カルベニシリンでもいらないです。
しかし、高いのでmidi以外では使っていないです。


余談ですが極端な話、シートショックなし、回復培養なしでも
入る場合があります。

グリセロールストック(amp,すごく古い)を全量撒いても生えてこない場合がありました。

そのプレートにコンピ100ulを塗沫して37度培養したらコロニーが4つほど生えてきて、シークエンス結果も使用も問題がなかったので助かったことがあります。

(無題) 削除/引用
No.6893-2 - 2018/05/03 (木) 10:29:40 - AP
結論から言えば、必要ありません。


抗生物質ごとの作用機序、抗生物質耐性は「遺伝子」によってもたらされること、その産物の作用機序をざっくりとでも頭に入れておけばわかることでしょう。ただ、この耐性遺伝子にはこの抗生物質をいれるとか、多くの抗生物質では選択する前に回復培養が必要だけれどアンピシリンは必要ないと手順だけ思えるんじゃなくて、なぜそうなのか、原理的な知識を求めるべし。

耐性の多くは遺伝子の発現、つまり転写、翻訳を経て耐性をもたらすタンパク質ができることによってもたらされます。ここで、タンパク質の発現抑制が作用機序である抗生物質の場合を考えてみましょう。抗生物質存在下では耐性をもたらすタンパク質の発現も抑えられてしまいます。なので、抗生物質で選択する前に耐性遺伝子を発現させて置く必要があります。そのために回復培養が必要です。リボソームに結合して翻訳を止めるカナマイシンとかテトラサイクリンなどがそうです。

一方、アンピシリンやカルベニシリンの作用機序は細胞壁を作るのに必要なペプチドグリカンを合成する酵素の阻害です。遺伝子の発現は阻害しません。したがって、抗生物質存在下でも、回復培養なしのゼロからでも耐性タンパク質(抗生物質を分解する酵素)は発現されます。

カルベニシリン 削除/引用
No.6893-1 - 2018/05/03 (木) 09:34:07 - qwerty
大腸菌へのトランスフォーメーションの際、アンピシリン耐性のプラスミドの場合は、ヒートショック後の、耐性遺伝子の誘導のための前培養なくすぐにプレートに撒いていい、というのはよく言われる話だと思います。

これは、カルベニシリン耐性のLBプレートに撒く場合でも同様でしょうか?
(プラスミドはアンピシリン耐性です)

自分で試せばいい話ではあるのですが、1回試して大丈夫でも常に大丈夫かどうかなかなか自信が持てそうにないので、他の方の経験をお教えいただきたいです。

よろしくお願いいたします。

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