おおさん、 monさん夜分に恐れ入ります。ありがとうございます。
monさん
そのような経験がおありだったんですね。
私のタンパク質は正直メジャーなタンパク質でして、随分機能解析はやられています。
ただ、組替えタンパク質を作ったという報告は、巨大な製薬企業が行なった昆虫細胞の系でのみ報告されており、当然私のデザインも細胞外へ分泌されるものと考えておりました。
製薬企業のデザインは、
N末シグナル配列ー細胞外ドメインーヒス8タグ
私のデザインはC末のタグがヒス6タグともう一つ別のタグが付いてるだけです。
実は、海外のサーモフィッシャーのテクニカルデパートメントに、分泌されないことを相談しましたところ、先ほどメールが返ってきまして、哺乳動物細胞のシグナル配列は昆虫ではうまくワークしない場合が多々ある。そのため我々は”special HBM insect secretion system”を推奨する、と返信がありました。ミツバチのもつシグナル配列を利用した分泌タンパク質作成キットのようです。(TOPO cloning)
> 全長タンパクを過剰発現させてもデタージェント不溶性画分にくるようなら、かなりfoldingしづらいタンパクなのかなと思います。
なるほど...可能性大ですね。。
実は書きませんでしたが、P1ウイルスを回収し、P2ウイルスを作成すると、ウイルス力価はかなり減少します。おかしいですよね...きっとトキシックなのだと思います。
> 可溶性発現にはコファクター的な別タンパクが必要?
> 最初は脂質等の膜アンカーが付加さえるのかと思いましたが、「デタージェント不溶性画分」との事だから、そうでもなさそうだし。
実は今そのタンパク質と相互作用するタンパク質を網羅的に解析するプロジェクト(質量分析)も始めています。
コファクターが釣れれば面白いですね。
ただ質量分析後にタンパク質間相互作用を証明するため、やはり組替えタンパク質をそれまでに作っておきたいです...
おおさんやmonさんは、昆虫細胞が黒くなる現象に遭遇したことはございますでしょうか?
これはメラニンなのでしょうか?昆虫細胞のチオウレア処理により、タンパク質産生や分泌はあがるでしょうか.... |
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