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抗体精製後にバッファー置換は必要ですか? トピック削除
No.7266-TOPIC - 2018/09/27 (木) 04:40:19 - 抗体
いつも勉強させてもらっています。

この度、マウス腹水より、マウスIgG2をプロテインGカラムで精製しました。
約1mgほどを得ることができました。

この時、溶出バッファーはpH4の酢酸バッファーを用い、溶出後、2M Trisにて速やかにpH7.5に中和しています。終濃度としては130 mM Tris, 100 mM phosphate buffer (pH 7.5)になります。

この抗体はその後ウエスタンや免疫染色等に使いますが、このバッファーのままで4度で保存はやめておいた方がいいでしょうか?つまり、PBS等に置換すべきでしょうか?

もちろん長期保存であれば冷凍保存はする予定ですし、必要であればグリセロールも加える予定です。
今回お聞きしたいのは4度で保存する場合、このバッファーでもよいのかどうかということです。
リン酸なのでバクテリアのコンタミが起こり得るかと思いますが、PBSも結局はリン酸バッファーですし、pHも7.5ですし、問題はないのかなと思っています。闇雲にPBSに透析等してロスをするのが一番避けたいところです。

ご教示いただけますと幸いです。
 
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7件 ( 1 〜 7 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.7266-7 - 2018/09/29 (土) 06:37:05 - mon
制限酵素処理時の安定剤としてもBSA濃度は100ug/mL (0.01%)ですので、これくらいまでは「薄い」とは私は考えません。
タンパク質の性質(安定性・吸着性)によるので一概には言えませんが、10ug/mLでも用途によってはBSAなど添加しないで保存しています。

(無題) 削除/引用
No.7266-6 - 2018/09/28 (金) 23:50:56 - チャコ
>ただ、精製した抗体はタンパク質濃度が薄いですから、

横から失礼します。
濃度が低いというのはどの程度のことを言われておられますか?
私も最近組み替えタンパク質を精製したものですが、約0.5mg/mlの濃度のものが2mlほどあります。

ここへ、0.1%ほどのアルブミン(プロテアーゼフリー)を加え、0.05%ほどのアジ化ナトリウムを加えて保存はしようとしています。

横からすみませんが、0.5mg/mlは濃度が薄い範疇に入るのか教えてください。

(無題) 削除/引用
No.7266-5 - 2018/09/28 (金) 12:42:47 - AP
IgG自体はタフなタンパク質なので、めったに変性しません。そのままのバッファーで大丈夫です。防腐剤(Sodium Azideなど)をいれておけば4℃でも年単位で保つと思います。
ただ、精製した抗体はタンパク質濃度が薄いですから、特に吸着ロス、それと酸化や水分子のアタックなんかの集中攻撃がありえます。保護剤、キャリアーとしてBSAなどを混ぜておくといいでしょう。

(無題) 削除/引用
No.7266-4 - 2018/09/28 (金) 03:16:16 - おお
まあ大丈夫かなぁという気がしますけど、なんら保障はないです。
Tris存在かではバクテリアは増えにくいようです。Azideをいれるいいだけの話かもしれませんけど。酢酸はカーボンソースですね。

(無題) 削除/引用
No.7266-3 - 2018/09/27 (木) 11:00:54 - Tee
酢酸bufferで溶出とあるのに、次にphosphateになっているけど・・・
(そもそも酢酸で溶出はめずらしいと思うが、citrate bufferではない?)

(無題) 削除/引用
No.7266-2 - 2018/09/27 (木) 10:32:31 - 抗体の保存について
交換しなくててはならないということはありませんし、単に無難というだけで別に抗体保存にはPBSがbestという確たる根拠もないとおもいます(PBSと比べて塩濃度が少し高めですがむしろそのほうがよいようにおもいます。抗体に限らず精製蛋白質は低濃度でおいておくと、ものによっては吸着ロス等で無くなることがあるので希釈しすぎないようにしましょう。あと当然ですがpHが7~8くらいに中和が出来てるかどうかはpH試験紙で必ずチェックしてください。

注:免疫沈降法などを目的としてビーズに直接共有結合させる等の予定がある場合はBuffer組成によっては反応を妨害する場合があります(たとえばカルボキシル基への結合にもとずく反応様式ではTrisやGlycineなどアミノ基が問題となる)ので、用途によっては、適切なbufferに置換する必要があります。
もちろんwesternや免疫染色での使用が目的ならそうしたことは関係ないです。

4°Cでしばらくの期間保存する予定ならば、最終濃度で0.02%前後のS.azideなどの防腐剤 あるいは0.05%前後で Tween20を入れておくとよいとおもいます。
ケースバーケースの面はありますが、一般的には抗体(ここではIgGの話)はかなりタフな蛋白質です。精製されて防腐処置など適切な方策がなされていれば4C保存でも年単位で十分な活性を維持している抗体は多いです。ただ、いったん何かのきっかけで失活がはじまると極めて短期間のうちに駄目になります。(先週まで普通にいけてたのになんか急にシグナルでなくなったみたいな感じ)

抗体精製後にバッファー置換は必要ですか? 削除/引用
No.7266-1 - 2018/09/27 (木) 04:40:19 - 抗体
いつも勉強させてもらっています。

この度、マウス腹水より、マウスIgG2をプロテインGカラムで精製しました。
約1mgほどを得ることができました。

この時、溶出バッファーはpH4の酢酸バッファーを用い、溶出後、2M Trisにて速やかにpH7.5に中和しています。終濃度としては130 mM Tris, 100 mM phosphate buffer (pH 7.5)になります。

この抗体はその後ウエスタンや免疫染色等に使いますが、このバッファーのままで4度で保存はやめておいた方がいいでしょうか?つまり、PBS等に置換すべきでしょうか?

もちろん長期保存であれば冷凍保存はする予定ですし、必要であればグリセロールも加える予定です。
今回お聞きしたいのは4度で保存する場合、このバッファーでもよいのかどうかということです。
リン酸なのでバクテリアのコンタミが起こり得るかと思いますが、PBSも結局はリン酸バッファーですし、pHも7.5ですし、問題はないのかなと思っています。闇雲にPBSに透析等してロスをするのが一番避けたいところです。

ご教示いただけますと幸いです。

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