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異なる化合物間での薬効効率の比較 トピック削除
No.7682-TOPIC - 2019/02/13 (水) 10:47:34 - じじいじ
薬物動態の分野が素人なので、ご助言頂きたくご相談させていただきます。

現在、あるタンパク質に対して高い結合能をもつ化合物Aの薬効について論文をまとめようとしています。
その際、先行研究で調べられた既存化合物Bを引き合いに出して、「化合物AとBは受容体に対して同程度のBinding効率を有するにも関わらず、培養細胞を用いたin vitro での機能評価においてはある現象の抑制効果が得られた濃度(mol/L)はA<<Bであるため、Aはより効率的な薬剤である」といった旨の議論をしたいのですが、このような主張は可能でしょうか。
専門の方のご意見を教えて頂ければ幸いです。
 
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(無題) 削除/引用
No.7682-4 - 2019/02/14 (木) 09:14:55 - TS
おおさんのおっしゃられるように「効率的」という表現があいまいですね。

文章からのみ判断すると「受容体へのアフィニティーは同じだけど、生理効果がAよりもBの方が強い」以外の表現はないと思います。

どちらの方が作用が強いかの方がシンプルな言い方と思いますが、それであれば受容体云々は関係なく、同じ濃度で作用強度が強いほうがより活性の強い薬剤ということで良いでしょう。

本題ですが、比較の主張は強くは言えないと思います。同じ培養細胞とは言っても、ラボ間で表現型は均一ではないでしょう。作用がある・ない、とかEC50が100倍くらい違うのであれば比較しても良いかもしれませんが、数倍くらいの差はなんとも私は受け入れにくいです。メカニズムに関わると思われる受容体やその下流分子の発現量が細胞間で違うかもしれません。

(無題) 削除/引用
No.7682-3 - 2019/02/13 (水) 15:08:27 - おお
>Aはより効率的な薬剤

効率的って具体的にどのように効率的と考えているんでしょうか。漠然としています。あるいは例えば阻害剤が同程度であれば、阻害のかかりぐわいが同じという解釈なら同等の阻害効果からもたらす影響は一緒で効率的なんて言えないですよね。

受容体が細胞表面じゃなく細胞内にあるなら膜透過性も考えないといけないし、もしかしたら培養細胞に投与した環境での安定性の違いを見ているのかもしれないし、その受容体の従来のリガンドに対してのコンペティションのかかりぐわいに違いがあるかもしれないし、あるいは薬剤が結合してからの受容体の動態が違うのかもしれないし、もう少しなにかつめれないもんでしょうか?

受容体の結合といってもうわべは同じぐらいのアフィニティーでも違う薬剤だから結合に関与するアミノ酸や結合部位なども違う可能性もあるし。

漠然と効率的というより考察すべき点がもっとあるような気がします。

(無題) 削除/引用
No.7682-2 - 2019/02/13 (水) 13:31:38 - gaku
自分は院生に過ぎないので参考にはならない感想だけですが、曲がりなりにも薬学研究科に属しており、興味をもったので書かせていただきます。

実験方法について書かれていないため、方法面での妥当性については置いておくとしまして、細胞実験の結果から化合物Bに比べてAの方が低濃度で効果が見られたため作用が強力であるという主張はおかしくないと思います。
ただ、化合物Bがアンタゴニストとしましても、どのような作用を有するのか(例えば完全なものか、部分アゴニストのように、0と比べると弱い作用が見られるのかなど)によって主張するものが変わってくると思います。

また、考えておられることと思いますがやはり、結合率が同等ということで、どこで差が生じるのかのメカニズムについては気になるところです。
受容体での相互作用に差があるのであれば、Bに比べてAはより完全なアンタゴニストということが考えられます。受容体以外での作用によるものであれば何でもありですよね。他の視点で見ますと、(同じ受容体でも作用部位の違いから)競合的な阻害であるのか、非競合的な阻害であるのかによっても変わってきますね。例えば、Bが競合的な阻害で、Aが非競合的な阻害作用であれば、細胞の産生物にアゴニスト活性のあるものがあれば結果の解釈も分かりやすいですし。また物性の視点で、非細胞実験と細胞実験では溶液が異なる場合があると思いますので、化合物の安定性が異なる可能性も考えられます。

と、ここまで書いたところで抑制効果というワードからアンタゴニストと思い込んでいたのですが、違っていたらすみません。

異なる化合物間での薬効効率の比較 削除/引用
No.7682-1 - 2019/02/13 (水) 10:47:34 - じじいじ
薬物動態の分野が素人なので、ご助言頂きたくご相談させていただきます。

現在、あるタンパク質に対して高い結合能をもつ化合物Aの薬効について論文をまとめようとしています。
その際、先行研究で調べられた既存化合物Bを引き合いに出して、「化合物AとBは受容体に対して同程度のBinding効率を有するにも関わらず、培養細胞を用いたin vitro での機能評価においてはある現象の抑制効果が得られた濃度(mol/L)はA<<Bであるため、Aはより効率的な薬剤である」といった旨の議論をしたいのですが、このような主張は可能でしょうか。
専門の方のご意見を教えて頂ければ幸いです。

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