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アルブミンとグロブリン(抗体)は凝集しない? トピック削除
No.7941-TOPIC - 2019/05/30 (木) 23:52:12 - neurologist55
生体適合性の材料の表面を抗体でコーティングする実験をしています。
基本的に我々の研究室では、普段、別目的でその材料をコーティングするのにアルブミンを用いています。

生体内の蛋白質でアルブミンは負に荷電していて、グロブリン(抗体)は正にしているという認識があったため、
アルブミンでコーティングした上に抗体液を加えると静電的に吸着してくれるのではないかと淡い期待を抱きつつ実験を始めましたが、吸着してくれているのかどうか上手く評価できておりません。

最近、たまたまマイクロビーズの加工をされている会社の方に話を聞く機会があり、その際に「ビーズの表面の非特異的な抗体結合を避けるためにはアルブミンでコーティングをすると良い」ということを聞きました。

とすると、私どもが現在行なっているアルブミンコーティングの上に抗体液を入れるという処理は逆に抗体の表面結合を阻害しているのでは!?と思いました。

確かに免疫染色を行う際は組織への抗体の非特異的結合を避けるためにアルブミンやFBSでブロッキングを行いますし、生体内(血液内)でアルブミンとグロブリンが凝集するというのはない気がします。

正と負で逆に荷電しているはずのグロブリン(抗体)とアルブミンが凝集しないのはなぜなのでしょう?
文献、教科書などを調べてみても良く分かりません。
どなたかその理由をご存じの方がおられましたら、ご教示いただけませんか?
併せて、参考になる文献や書籍がありましたら、ご提示いただけますとありがたいです。よろしくお願いいたします。
 
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(無題) 解決済み 削除/引用
No.7941-7 - 2019/06/01 (土) 21:42:03 - neurologist55
皆さまありがとうございます。

入手のしやすさから考えるとProtein A, Protein Gあたりをまずは試してみようと思います。

(無題) 削除/引用
No.7941-6 - 2019/06/01 (土) 14:34:22 - おお
>別な実験系でポリアミノ酸キャリアを使った遺伝子導入をしていて、その際がまさに負と荷電した遺伝子を正に荷電したキャリアと静電相互作用でくっつくので、

電荷の量的なもの、電荷の密度、形(うまく引き合うような位置関係を取れるか)など要因が多数あるのだと思います。

(無題) 削除/引用
No.7941-5 - 2019/06/01 (土) 09:15:42 - mom
>負と荷電した遺伝子を正に荷電したキャリア
これは、「連続した」負と荷電した核酸と「連続した」正に荷電したキャリアの静電相互作用です。散在する負荷電と散在する正荷電の静電相互作用では有りません。この場合水分子による水和が邪魔する可能性があります。

>生体由来材料(タンパクなど)で抗体との非特異的結合
特異的な結合ではダメなのですか?
異種由来なProteinA、ProteinGが有名で、同種(ヒト由来)ならFcレセプターあたりか。
人工的ならペプチドも報告されていると思って"IgG binding peptide"で検索すると、例えば
journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0102566

(無題) 削除/引用
No.7941-4 - 2019/06/01 (土) 08:42:43 - BiotechForum
>BSAはまさに、ブロッティングや免疫染色でのブロッキング、酵素などのタンパク質が器具や容器との接触面の吸着で失われるのを防ぐためのコート剤、キャリアによく使われるものです。

確かにその通りですね。私もそのメーカーの方の話を聞いて、そういえば、免染やwesternのときのブロッキングにアルブミンを使っていると思いました。
別な実験系でポリアミノ酸キャリアを使った遺伝子導入をしていて、その際がまさに負と荷電した遺伝子を正に荷電したキャリアと静電相互作用でくっつくので、それと同じように逆の荷電を持ったもの同士はくっつくのではないかと思っておりました。

確かにそんなに単純ではなさそうですね。
生体由来材料(タンパクなど)で抗体との非特異的結合を生じやすいものはないだろうか?と探しております。
皆さまご存知ないですか?

(無題) 削除/引用
No.7941-3 - 2019/05/31 (金) 13:57:00 - AP
BSAはまさに、ブロッティングや免疫染色でのブロッキング、酵素などのタンパク質が器具や容器との接触面の吸着で失われるのを防ぐためのコート剤、キャリアによく使われるものです。
>生体内の蛋白質でアルブミンは負に荷電していて、グロブリン(抗体)は正にしているという認識があったため、
ちょっと考え方を変えた方がいいと思うのは、分子全体のバルクのチャージでジャッジするのはあまり意味がないんじゃないかということです。
一つの分子内で正電荷、負電荷の部分があり、親水性、疎水性の部分があり、それぞれが独立して他の物質と相互作用するわけで。水みたいな小さな分子ですら酸素側と水素側でチャージが異なり引きつけられる相手も違う。バルクの電荷しか相手にしない硫安沈殿とか等電点電気泳動とはわけが違う。

それとタンパク質がくっつくのは静電相互作用だけとは限らない。
例えばELISAプレートやPVDF膜にくっつくのは主に疎水結合によりますね。

(無題) 削除/引用
No.7941-2 - 2019/05/31 (金) 01:11:54 - おお
電荷は結合するときの一つの要素ですけど、このような見方をすればどうでしょうか。

NaClは水中ではNa+イオンとCl-イオンがバラバラになって存在します。なぜNaClと結合した状態で存在しないのでしょうか。

アルブミンとグロブリン(抗体)は凝集しない? 削除/引用
No.7941-1 - 2019/05/30 (木) 23:52:12 - neurologist55
生体適合性の材料の表面を抗体でコーティングする実験をしています。
基本的に我々の研究室では、普段、別目的でその材料をコーティングするのにアルブミンを用いています。

生体内の蛋白質でアルブミンは負に荷電していて、グロブリン(抗体)は正にしているという認識があったため、
アルブミンでコーティングした上に抗体液を加えると静電的に吸着してくれるのではないかと淡い期待を抱きつつ実験を始めましたが、吸着してくれているのかどうか上手く評価できておりません。

最近、たまたまマイクロビーズの加工をされている会社の方に話を聞く機会があり、その際に「ビーズの表面の非特異的な抗体結合を避けるためにはアルブミンでコーティングをすると良い」ということを聞きました。

とすると、私どもが現在行なっているアルブミンコーティングの上に抗体液を入れるという処理は逆に抗体の表面結合を阻害しているのでは!?と思いました。

確かに免疫染色を行う際は組織への抗体の非特異的結合を避けるためにアルブミンやFBSでブロッキングを行いますし、生体内(血液内)でアルブミンとグロブリンが凝集するというのはない気がします。

正と負で逆に荷電しているはずのグロブリン(抗体)とアルブミンが凝集しないのはなぜなのでしょう?
文献、教科書などを調べてみても良く分かりません。
どなたかその理由をご存じの方がおられましたら、ご教示いただけませんか?
併せて、参考になる文献や書籍がありましたら、ご提示いただけますとありがたいです。よろしくお願いいたします。

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