海外に行くと言っても実はどの年齢でどの立場で行くかによって経験することはかなり違います。博士課程ぐらいで行くと、研究者としての薫陶を受けるメリットが大きいと思いますが、ポジションを得てからだと対等な研究者として接してもらえる。ポスドクだと個人差が大きいというところでしょうか。
既婚、未婚も関係していて、個人的な付き合いが既婚者は既婚者同士、未婚者は未婚者同士が偏りがちです。それによって見えてくる都市の雰囲気も違ってくる。
日本でのアカデミックポジションに関しては英語能力や海外経験が要求されるような事を多くの人が言いますが、意外と関係ない。プラスにもマイナスにも働かない印象です。断る理由に使われるだけで、実際には応募者の中から一番適合する人が選ばれるだけです。(だから採用されなかったことが能力を否定されたわけではないとわかってもらいたい)
12345さんの指摘が、残念ながら多くの場合に当てはまるのは確かです。だから環境が悪かったと気が付いたらその差を埋める何かを無理してでも手に入れることが必要です。例えは、頻繁に学会の大会長を務めるラボに居ると大会の運営なんて慣れてきます。そんな能力をあるところでは重宝されるだろうし、別なところでは発揮する機会すらない。大きい研究費を持っていると毎月のように研究会で発表しなければいけなかったりする。それでコネが広がる人も居るし、そんなことよりも研究の時間が欲しい人もいる。でも、研究の時間が欲しい人で、発表は年に一回、という生活を何年も過ごしていると、ある時大きい研究費を手に入れても忙しくて研究がストップするでしょう。
話が逸れましたが、現在の環境に問題がある時、海外の実力のあるラボに行くことでそれまでの問題が解消される場合があります。有名ラボ出身ではないのに成功した人はこういう例が多いのではないでしょうか。 |
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