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DTRマウスとノックアウトマウスの表現型の違い トピック削除
No.8433-TOPIC - 2019/11/22 (金) 00:43:12 - たまごすき
論文を読んでいて疑問に思ったところがあります。
今はある遺伝子Xに着目しています。この遺伝子Xは普遍的にどの細胞、臓器にも発現しており、その遺伝子欠損マウスは胎生致死です。

今回の論文はこの遺伝子XのY細胞における機能を調べるため、Y細胞系譜特異的に発現するCreトランスゲニックマウスと遺伝子Xのfloxedマウスを掛け合わせて、遺伝子XのY細胞特異的なノックアウトマウスを作製しています。

このマウスはpostnatal day30ほどで死に始めます。
これらのことから、遺伝子Xは全身はもとより、細胞Yにおいて生体に必須な役割が示唆されました。


他方、他の論文を読んでいて疑問に思ったことがあります。それは、
Y細胞系譜特異的に発現するタモキシフェン誘導性Creトランスゲニックマウスと、ジフテリア毒素受容体がCre組換え酵素により発現するようになる、Y細胞ablationマウスを作製しています。すると、このマウスは出生後にタモキシフェンとジフテリア毒素を投与してY細胞を生体から消失させても致死にはならないそうです。

遺伝子YをそのY細胞でノックアウトするとマウスは致死、一方Y細胞そのもの自体を生体から消失させてもマウスは致死にはなりません。タモキシフェンの量や回数の問題ではなさそうです。

この解釈に頭を悩ませています。
こういったことはよくみられるのでしょうか?
 
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(無題) 削除/引用
No.8433-3 - 2019/11/22 (金) 06:19:54 - M
X遺伝子を失う事により機能が変化したY細胞が存在する事により、致死的な表現型が誘導されると解釈するので良いのでは? お示しの例には一致しませんが、例えば、Xが癌抑制遺伝子で、Xを潰す事によりY細胞が癌化して致死的表現型になるような場合は、Y細胞そのものを死滅させても同じ表現型にはなりません。同様な事は、Yが免疫系の細胞で、Xが免疫調節を司るような遺伝子だった場合にも、見られる可能性があります(YでXを潰すと自己免疫反応が惹起されて致死的だが、Yそのものを死滅させてもその表現型は出ないか、却って免疫抑制の表現型になる)。

Y細胞でX遺伝子をノックアウトした時に、Y細胞がどう振る舞うのかをしっかり調べる必要があると思います。もし、X遺伝子ノックアウトによりY細胞が死滅するならば、DTRと似た表現型になると予測されますが、如何でしょう?

(無題) 削除/引用
No.8433-2 - 2019/11/22 (金) 04:26:13 - おお
おなじノックアウトでもマウスのストレインが違うと生まれてきたり来なかったりするので、どこまで厳密な推測ができるかわからないですが、、、以下のところは気になるところです。

Y細胞系譜は発生のどの段階で現れるのですか?

Y細胞系譜の分化の過程でどんな細胞が現れそれぞれのCre発現につかったエンドのプロモーター活性はどのように違いますか?

DTRマウスとノックアウトマウスの表現型の違い 削除/引用
No.8433-1 - 2019/11/22 (金) 00:43:12 - たまごすき
論文を読んでいて疑問に思ったところがあります。
今はある遺伝子Xに着目しています。この遺伝子Xは普遍的にどの細胞、臓器にも発現しており、その遺伝子欠損マウスは胎生致死です。

今回の論文はこの遺伝子XのY細胞における機能を調べるため、Y細胞系譜特異的に発現するCreトランスゲニックマウスと遺伝子Xのfloxedマウスを掛け合わせて、遺伝子XのY細胞特異的なノックアウトマウスを作製しています。

このマウスはpostnatal day30ほどで死に始めます。
これらのことから、遺伝子Xは全身はもとより、細胞Yにおいて生体に必須な役割が示唆されました。


他方、他の論文を読んでいて疑問に思ったことがあります。それは、
Y細胞系譜特異的に発現するタモキシフェン誘導性Creトランスゲニックマウスと、ジフテリア毒素受容体がCre組換え酵素により発現するようになる、Y細胞ablationマウスを作製しています。すると、このマウスは出生後にタモキシフェンとジフテリア毒素を投与してY細胞を生体から消失させても致死にはならないそうです。

遺伝子YをそのY細胞でノックアウトするとマウスは致死、一方Y細胞そのもの自体を生体から消失させてもマウスは致死にはなりません。タモキシフェンの量や回数の問題ではなさそうです。

この解釈に頭を悩ませています。
こういったことはよくみられるのでしょうか?

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