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オプジーボの限界は何でしょうか? トピック削除
No.7285-TOPIC - 2018/10/04 (木) 04:20:28 - メカニズム
オプジーボの限界は何でしょうか?
かなり広範ながんに適応可能のようですが、適応でないがんもあるようです。
何かメカニズム的に根本的な理由があるのでしょうか?
 
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(無題) 削除/引用
No.7285-18 - 2018/10/05 (金) 21:01:08 - メカニズム
抗体さん、私はその辺詳しくありませんので答えられません。話の筋からはそれますが、どなたかよかったら答えてあげてください。

asanさん、ありがとうございます。いや、ここですでに提供された情報で私は十分に参考になっています。PD-L1の発現がなければ効かないだろうとか、別の代替経路があるだろうとかです。私はこの分野はシロウトなので、その程度でOKなのです。

最初は費用の問題もあったでしょうが、次の段階として、薬品会社としては利益を得るためにも、どのがんに効くかは徹底的にやると思います。

(無題) 削除/引用
No.7285-16 - 2018/10/05 (金) 10:02:56 - asan
>オプジーボの限界は何でしょうか?
これがわかったら世界でいろんな論文で効く効かないの原因を探そうとしてたりはしないだろう。
単純じゃないからいろんな考え方でチェックポイント阻害が効く場合と効かない場合の見分け方を探そうって研究が今盛んだったりするんでしょう。単なるPD-1/PD-L1の発現量ではないらしいですぜ。

>かなり広範ながんに適応可能のようですが、適応でないがんもあるようです。
適用か適用ではないかは、医療費の話にもなってくるので保険適用してメリットがあるかないかという話も絡むので一概に必ずしも個人の癌で”効かない”か”効くか”という問題でもないのです。
少なくともメラノーマなどの初期に適用された癌種では他に有効な治療手段がないのと、比較的患者が限定されるのと、もともと遺伝子変異の頻度が多い癌種なのでネオアンチジェンが出やすいから効果も高い(だろう)とのもとで動物実験や治験で有効だったからにすぎないかと。

>何かメカニズム的に根本的な理由があるのでしょうか?
DNAの変異率を考えると1日に約1000個の癌の元になる細胞は生まれるという考え方もありますが、その多くは生き残れずに死滅するとか、体の本来もつ免疫系によって排除されてるため癌にならないと思われてます。免疫チェックポイント阻害とうのは、教科書的にはがん細胞の出すexhaustionのシグナルを受けた攻撃性T細胞がアナジーになるのを回避し活性化させることだと思いますが、これが直接的な理由でない腫瘍には有効ではないですし、それなら治療ターゲットは限られるでしょう。実際の効果もネオアンチジェンに対するCTL活性なのか、癌自体が直接ダメージを受けてるという話もありますし、完全には謎です。

いずれにせよ、これまで胡散臭い話であった癌免疫治療のなかでは一番有効性が見られたproof of concept研究であり、どうしても治療ウインドウが限られる一般的な阻害剤による治療ではわずかな耐性クローンが再発リスクを生みますが、細胞性免疫の活性化だからうまく活性化できれば完治できる、という期待があると思います。

また、CARTやネオアンチジェン特異的CTLをin vitroで大量に作って治療に使おうっていう研究もあるので、そういう研究の可能性や併用などの方法も含めて一般的な癌を根治する方法があるのかもという期待があるのでしょう。その意味で、チェックポイント阻害剤が恩恵をもたらしたのはいうまでもありません。

(無題) 削除/引用
No.7285-15 - 2018/10/05 (金) 09:47:30 - 抗体
オプジーポの限界はその作用メカニズムに限らず、医薬品として薬価にも影響を受けると思います。

メカニズムさん、もしよければ以下の質問をさせてもらってよろしいでしょうか?

1. 今後、小さな製薬会社などがこぞって様々な抗PD1抗体を開発しようとしたりしますでしょうか?

2. 今、年間にかかる薬代は1000万円ほどだそうですが、これを例えば100万とかそれくらいに下げた製薬企業が出て来たりはしないのでしょうか?

3. あるいはPD1への抗体作製は特許のため作製してはいけないなどの制約はあったりするのでしょうか?


私も元々腫瘍免疫を志していました。

メカニズム様の限界に対する私なりの考えでは、やはり副作用とのバランスではないでしょうか?
自己免疫疾患様の副作用は出て来ると思います。
あるいはそれを機に発症することもあるかもしれませんね...

ただ外科、放射性、化学療法に4つ目の選択肢が増えることはすばらしいことだと思います。
これからますます実績が積み重ねられ、評価されるでしょうね。

(無題) 削除/引用
No.7285-14 - 2018/10/05 (金) 08:16:21 - メカニズム
Macさん、ありがとうございます。それはオプジーボの限界というよりは、腫瘍免疫の限界になりますね。がん抗原が提示されていないなら、オプジーボは効かないので間違いではないということかと思います。

(無題) 削除/引用
No.7285-13 - 2018/10/05 (金) 06:03:15 - Mac
獲得免疫系で認識されるneoantigenを腫瘍が発現しているかどうかが、今のところ重要だと思います。変異の多い癌腫(紫外線による変異が蓄積するメラノーマ、喫煙により変異が蓄積する肺がん、DNA修復機能に障害があるタイプの大腸癌、など)は、獲得免疫系で認識されるneoantigenを発現する可能性が高く、結果として奏効率が相対的に高くなると思います。

将来的には、抗原提示に関わるHLA class-Iの発現低下など、immunoeditingによる修飾が問題になるかもしれません。

(無題) 削除/引用
No.7285-12 - 2018/10/04 (木) 21:52:08 - メカニズム
>癌腫によってneoantigenの多さが異なる。

ちょっと私のコメントを訂正しますが、がん抗原の数は問題ではなく、数が少なくても免疫系が反応できれば大丈夫だと思います。(わたしはシロウトですのでよろしく)

(無題) 削除/引用
No.7285-11 - 2018/10/04 (木) 19:42:41 - メカニズム
Rさん、ありがとうございます。

>癌腫によってneoantigenの多さが異なる。

なるほど。とにかく免疫系が認識できないとだめですね。

>免疫疲弊に関わるのはPD1だけではない。

なるほど。ほかの分子の検索も大々的に始まっているのでしょう。すでにありますね。

>奏効率低い。(効果があれば長期に及ぶけど)
>副作用で死亡もあり得る。

これはほかの療法でもあるので、仕方がないですね。

(無題) 削除/引用
No.7285-10 - 2018/10/04 (木) 12:52:44 - R
癌腫によってneoantigenの多さが異なる。
免疫疲弊に関わるのはPD1だけではない。

奏効率低い。
(効果があれば長期に及ぶけど)

副作用で死亡もあり得る。

(無題) 削除/引用
No.7285-9 - 2018/10/04 (木) 10:16:59 - メカニズム
>PD-L1の発現じゃないの。

なるほど、ありがとうございます。
(一部の方、多少は質問からずれてもいいのですが、元々の質問に沿った形でお願いします)

(無題) 削除/引用
No.7285-8 - 2018/10/04 (木) 09:52:49 - antigen
PD-L1の発現じゃないの。

(無題) 削除/引用
No.7285-7 - 2018/10/04 (木) 08:32:25 - 抗体
TK-1さんありがとうございます。

あまりこのあたり明るくありませんが、モノクロなんてこの時代簡単に作れますよね。
ヒト化もそうだと思います。

今後、小さな製薬会社などがこぞって様々な抗PD1抗体を開発しようとしたりしますでしょうか?
今、年間にかかる薬代は1000万円ほどだそうですが、これを例えば100万とかそれくらいに下げた製薬企業が出て来たりはしないのでしょうか?
あるいはPD1への抗体作製は特許のため作製してはいけないなどの制約はあったりするのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.7285-6 - 2018/10/04 (木) 07:59:48 - TK-1
Clinical gradeのmonoclonal Abの単純な生産コストは驚くほど安いですよ。特に何十種類の違う種類の抗体を作るわけではないですから、実験用の抗体メーカーなんかよりもやすいかも。ラボでチマチマやっているレベルとは違いますから。薬価のほとんどはR&Dコストの回収でしょう。

(無題) 削除/引用
No.7285-5 - 2018/10/04 (木) 07:47:28 - メカニズム
>やはり理想的には低分子化合物でPD1の阻害剤のようなものができるといいのかなと思うのですがいかがでしょうか?

それは、企業はもうスクリーニングをやっていそうですね。儲かりまっか? ぼちぼちでんな、、、ではなくて大阪弁ではなんと言うのか?

(無題) 削除/引用
No.7285-4 - 2018/10/04 (木) 07:10:40 - 抗体
私は最近、哺乳動物細胞でFc融合タンパク質を作ったものですが、100mmディッシュ80枚から約3mgほど精製できました。これはR&D社などから購入すると10000ドルほどに相当します。

医療用の抗体の代表としてオプジーボは100mgとかを隔週で投与するんですね。
これは単純な比較対象にはもちろんなりませんが、3mgでかなり頑張って作製したので、100mgというのはものすごい量ですね。

やはり理想的には低分子化合物でPD1の阻害剤のようなものができるといいのかなと思うのですがいかがでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.7285-3 - 2018/10/04 (木) 05:06:17 - メカニズム
おおさん、ありがとうございます。

>適応かそうでないかは治験を終了しているかしてないかもあるとおもうんだが

治験中(1−3相)のやつもどこかに表になっていました。ここでは治験中のを含めて、それ以外のがん種もあるということです。たとえば大腸がんとかあったようでした。

(無題) 削除/引用
No.7285-2 - 2018/10/04 (木) 04:35:37 - おお
https://www.esmo.org/Oncology-News/Acquired-Resistance-to-PD-1-Blockade-in-Melanoma

適応かそうでないかは治験を終了しているかしてないかもあるとおもうんだが

オプジーボの限界は何でしょうか? 削除/引用
No.7285-1 - 2018/10/04 (木) 04:20:28 - メカニズム
オプジーボの限界は何でしょうか?
かなり広範ながんに適応可能のようですが、適応でないがんもあるようです。
何かメカニズム的に根本的な理由があるのでしょうか?

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