Bio Technical フォーラム

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酵素の保存 トピック削除
No.8871-TOPIC - 2020/05/23 (土) 20:25:34 - enzyme
はじめまして。
現在とある酵素に着目しています。大腸菌を用いて合成を検討しているのですが、一度の実験ですべてを使わないために小分け分注保存をしたいです。
そこでご質問させていただきたいのですが、酵素は一般的には冷凍保存でしょうか?調べてみるとグリセロールを用いて凍らないようにしてから冷凍保存が多いと理解しています。
今回は酵素の培養細胞への作用を調べたいため、グリセロール等の細胞毒性のあるものを取り除きたい次第です。

そこで凍結時に加えることで酵素活性を保てる方法や、そもそも冷蔵保存でも〇〇ぐらいは活性が持続するなどの経験談をご教授いただけますと幸いです。
 
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No.8871-8 - 2020/05/25 (月) 22:22:06 - 1
凍結自体、酵素に良くない影響を持つということはなくて、再溶解する時にいろいろ起きやすいと習いました。凍結乾燥は溶解することなく、粉になるので心配はないと思います。凍結乾燥で失敗するのは昇華する前に凍結しておいた試料が冷却が不十分で水が昇華する前に溶けてしまう時です。気がつかない時もあります。

(無題) 削除/引用
No.8871-7 - 2020/05/25 (月) 02:15:55 - おお
//info.gbiosciences.com/blog/protein-storage-and-stability

//www.embl.de/pepcore/pepcore_services/protein_purification/storage_purified_proteins/

//tools.thermofisher.com/content/sfs/brochures/TR0043-Protein-storage.pdf

上記の情報が大体において言えることかなと。それぞれいくらか食い違うような感じがありますが、蛋白によって大きく異るのでそういうところが表れているのでしょう。グリセロールの代わりに使うものの一つとしてethylene glycolがあがってます。

長期保存であればー80度で凍結してしまったほうがいいかと。凍結乾燥も手ですけど万能かというとよくわかりません。なので一部サンプルを凍結してどの程度活性が維持できているか確認してみるといいでしょう。分注して凍結できるなら、あまりグリセロールにこだわることはないと思いますし(ただ安定剤としての機能がありますけど)。

あとBSAを入れていいのならある程度の量入れると精製で完全に分離できなかったプロテアーゼのデコイになってくれる可能性があります。

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No.8871-6 - 2020/05/24 (日) 18:08:13 - enzyme
1様、toto様

ご回答ありがとうございます。

凍結乾燥は選択肢として考慮すべきですね。
ひとつ疑問なのは、凍結乾燥は事前にサンプル凍結をすると思うのですが、それと通常の凍結保存とでは酵素の失活に差があるのでしょうか?凍結期間の問題でしょうか?

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No.8871-5 - 2020/05/24 (日) 16:48:15 - toto
凍結乾燥は第一選択肢というのはどうでしょうか。確かにうまくできれば安定なので商品化にはいいですが、凍結乾燥を適切に行っても失活してしまう酵素や抗体は結構あります。調べるのが手間なら、分注したものを液体窒素か、エタノールー/ドライアイスで急速凍結して-80℃保存して、使うときも急速解凍が普通でしょう。

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No.8871-4 - 2020/05/24 (日) 11:55:42 - 1
いちばんいいのはね、分注して凍結乾燥。これ最強。酵素の標品もたいていこの形で売ってる。真空凍結乾燥機が必要だけど、大学/研究所(特に化学系とか薬学系)なら普段からつかう機器だからさがせばどっかにあるとおもう。凍結した状態で、真空状態にして水を完全に昇華させて、乾燥粉末にするもので、そういうかたちにすればなかば永久的に保存可能。方法自体は特に難しい事はないです。一応、やるならば、もしはじめてならば、蛋白質の凍結乾燥のことをあるていど事前に勉強しておいたほうがいいかもしれない。

(注:スピードバックコンセントレーターじゃないから注意、あれは似て非なるもの)

でもやっぱ凍結保存のほうがいいということなら、グリセロールの代用としては、シュークロースとかトレハロースも使えるかもしれない。酵素は補酵素とか基質は安定化に寄与するかもしれない。酵素蛋白質の濃度は高い方がいい。
古典的だけど硫安けん濁液の状態も酵素の安定化を助けるのでいまでもしばしば使われます。

(無題) 削除/引用
No.8871-3 - 2020/05/24 (日) 11:03:20 - enzyme
TTKP様

ご回答ありがとうございます。
おっしゃる通り希釈倍率によって毒性云々の程度は変わってきますね。
一方でグリセロール以外の保存方法もないものかと思った次第です。その点に関してもコメントがあればご指摘いただけると幸いです。

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No.8871-2 - 2020/05/23 (土) 22:32:49 - TTKP
グリセロールが細胞毒性があるかどうかはストック溶液の組換えタンパク質の濃度によると思います。希釈倍率がその分大きくなるわけですから。自分がタンパク質を精製して分注保存する際はまず少量のサンプルで凍結再融解してタンパク質の活性がどれほど低下するか、グリセロールを添加することでどれだけ低下するかを調べてから-80度保存するようにしています。

酵素の保存 削除/引用
No.8871-1 - 2020/05/23 (土) 20:25:34 - enzyme
はじめまして。
現在とある酵素に着目しています。大腸菌を用いて合成を検討しているのですが、一度の実験ですべてを使わないために小分け分注保存をしたいです。
そこでご質問させていただきたいのですが、酵素は一般的には冷凍保存でしょうか?調べてみるとグリセロールを用いて凍らないようにしてから冷凍保存が多いと理解しています。
今回は酵素の培養細胞への作用を調べたいため、グリセロール等の細胞毒性のあるものを取り除きたい次第です。

そこで凍結時に加えることで酵素活性を保てる方法や、そもそも冷蔵保存でも〇〇ぐらいは活性が持続するなどの経験談をご教授いただけますと幸いです。

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